Kis‐My‐Ft2の玉森裕太が、自身が声優を務めるアニメ映画マイ・エレメント』のピクサー・アニメーション・スタジオを訪問。日本人声優として初めて歴史あるスタジオの壁にサインを残した。

【写真】玉森裕太が残したピクサー・スタジオの壁のサイン

 ディズニーピクサーが“エレメントの世界”を描くアニメーション映画マイ・エレメント』。すでにアメリカをはじめ世界各国で封切られた本作は、大手レビューサイトのRotten Tomatoesでオーディエンススコア93%、CinemaScore(R)で最高ランクのA評価(7月18日時点)を獲得。韓国では4週連続で前週を上回る興収を上げ、ニュージーランドウルグアイでは公開後4週間以内で驚異の前週比+100%以上を叩き出す週もあり、世界10ヵ国以上で前週を大きく上回る奇跡の大ヒットを記録中だ。

 本作の舞台となるのは、火・水・土・風の4つのエレメントがユニークな生活様式で共生している色鮮やかな世界「エレメント・シティ」。父の店を継ぐという夢に向かって頑張る火の女の子・エンバーは、ある日自由な心を持つ自分とは正反対の水の青年・ウェイドと出会う。共に時間を過ごしていく中でふたりは少しずつ心を通わせていくも、お互いを消してしまう特性を持つ“火”と“水”の2人は、どれだけ仲を深めても触れ合うことすらできない。正反対のふたりの心が触れ合うとき、そこにはピクサー史上最も“ロマンティックな奇跡”が起こるー。

 このたび、本作の主人公のひとりである水の青年・ウェイドの日本版声優を務めた玉森裕太が、ロサンゼルスにあるピクサー・アニメーション・スタジオを訪問。本作の監督ピーター・ソーンとの対面や、ピクサー・スタジオの歴史ある壁に日本人声優初となるサインを残すなど、貴重な体験をした。

 「本作の最初のコンセプトは『火が水に恋をしたらどうなるのか?』という一つの疑問から始まりました」と語るソーン監督。自身が演じたウェイドついて玉森が尋ねると、「ウェイドは、辛い思いを抱えている相手のために、自分が何をしてあげられるんだろうと考えているような優しいキャラクターです。感情が豊かなウェイドの表現は一番難しかったですね。そして水は相手を反射させるので、エンバーにとっても出会った当初はただの水のエレメントでしたが、お互いを知っていくうちにエンバーはウェイドの中に自分自身を見るようになり、大事な存在へと移り変わっていきます」と熱を持って解説した。

 すでに世界中のSNSでも「ウェイドは他のエレメントの違いを全く気にしていない。だってウェイドはありのままのエンバーが大好きだったから」「私が今まで見た中で最高に美しいディズニー・ロマンス」と絶賛の声が高い。監督から「(ウェイドのように)あなたもロマンティックなタイプですか?」と尋ねられた玉森は、「めちゃくちゃロマンティックです!」と答え、終始和やかな雰囲気の訪問となった。

 『トイ・ストーリー』をはじめ、『カーズ』『Mr.インクレディブル』など歴代ピクサー作品が生まれたピクサーのメインオフィスである「スティーブ・ジョブズ・ビルディング」。自由でクリエイティブな雰囲気が感じられるスタジオの入り口に大きく飾られたていたのは、本作の主人公である火の女の子・エンバーと水の青年・ウェイド、さらに風のエレメントゲイルなどといった新たにピクサーに仲間入りした『マイ・エレメント』のキャラクターたち。

 そして、玉森が案内された場所は、無数のサインが施された一つの赤い壁。歴代のピクサー作品で声優を務めたハリウッドスターたちがサインを残していく、特別な壁だという。『トイ・ストーリー』でウッディを担当したトム・ハンクスをはじめ、『カーズ』で主人公・カーズの声優を務めたオーウェン・ウィルソンなど、名だたるスターのサインを紹介されると、ピクサーのスタッフから「ぜひ君もサインをしないか?」という言葉が。玉森は「僕が書いていいんですか? こんな経験できると思わなかったです」と恐縮しながらも喜びを見せ、赤い壁にサインを書く。日本人声優で初めてこの歴史ある壁にサインをした玉森は、ピクサーの歴史に文字通り名を刻んだ形となった。

 ピクサー・アニメーション・スタジオを訪問し、ピクサー作品の魅力に触れた玉森。「ピクサーファンとして、目に映るものすべてが素晴らしく、とても濃い時間を過ごせました。多くの方が沢山のアイディアを出し、ブラッシュアップを重ねた結果が僕たちに届き、幸せな気持ちにさせてくれるんですね」と感慨深げに語った。

 ピクサーチーフ・クリエイティブ・オフィサーで、『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』など、多くの名作を世に生み出してきた名匠ピート・ドクターも、「本当に素晴らしい。これこそがピクサー作品!」と大きな自信をのぞかせる本作。ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年の記念イヤーに贈る、だれも知らないイマジネーションあふれる色鮮やかなエレメント・シティでの奇跡の出会い、そして予想もできない新たな“もしもの世界”の驚きと感動の物語に期待が高まる。

 アニメ映画マイ・エレメント』は、8月4日全国公開。

映画『マイ・エレメント』日本版声優を務めた玉森裕太、ピクサー・スタジオを訪問 (C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.