マンチェスター・ユナイテッドが19日、リヨンとのプレシーズンマッチに挑み、1-0で勝利した。

ノルウェーからスコットランドに渡り、プレシーズン2戦目のユナイテッドは先のリーズ・ユナイテッド戦から2選手が入れ替わり、主力勢からアントニーが先発入り。最後尾にコヴァルを置き、連勝を狙った。

そんなユナイテッドは序盤からハンニバルがボール奪取で存在感を放ち、3分に1トップでスタートしたサンチョアシストからボックス左のアントニーが左足でゴールに迫れば、5分にも裏抜けしたアマド・ディアロに相手GKと一対一の場面。いずれも最後の精度を欠くが、立て続けのチャンスで攻め立てる。

その直後にもマウントの大きな展開を左サイドの深くで拾い直したアントニー折り返しから、ボックス中央のアマド・ディアロが左足で襲いかかるが、これも相手GKの牙城を破れず。すると、リヨンも徐々に反攻。主将のラカゼットがボックス右から際どいボールをゴール前に蹴り込んだりと盛り返す。

後半に入るにあたり、10選手のメンバーチェンジに動いたユナイテッドは若手中心の顔ぶれとなるなか、移籍話で揺れるフレッジや、ケガに泣いた昨季から復活を目指しつつ、去就が騒がれるファン・デ・ベークもピッチに。そして、短期契約ながら電撃復帰が決まったばかりのエバンスも登場した。

顔ぶれがガラリと変わり、また違った興味が湧く後半となるなか、ファン・デ・ベークがこう着状態をひと振りで破り、さっそくアピール。49分に右サイドでのスローインから18歳のゴアが右足でクロスを送ると、ファン・デ・ベークがボックス中央のわずかなスペースから右足ボレーを叩き込んだ。

リードに成功したユナイテッドはその後、追加点こそ奪い切れなかったものの、ファン・デ・ベークやフレッジが若いメンバーをフォローしながらペースを握り、リヨンを撃破。これでプレシーズン2戦2勝とし、次の舞台となるアメリカに発つ。