日本とアメリカ両方の視点を持ち、車や文化の違いなどについて発信しているYouTubeチャンネルの「スティーブ的視点 Steve’s POV」が貴重な日本車について動画を投稿し話題を呼んでいる。

参考:【写真】「ボロボロのスープラ」のビフォーアフター

 上記の日本車とは映画『ワイルド・スピード』にも登場した「トヨタ 80 スープラ」だ。スティーブは、2023年1月8日に上げられた動画内で、知り合いからスープラを購入。合わせて純正のパーツを複数持ち帰っていた。野外に長い間置かれていたようだが、状態は比較的良くエンジンはまだ現役だ。

  2023年2月4日には、日本から届いたクラッチペダルを組み立てるスティーブ。購入したままの状態から徐々にカスタムを施して走れるような状態にしていく。その後、3月15日に投稿された動画では、スープラの改造計画について明かしていた。しばらく日本に行っていたスティーブは、スープラ持ちの日本人とも交流をして方針を決定したようだ。エンジンはシングルタービンに。あくまでも良い音を目指すため、馬力にはそんなにこだわらないと話している。

 多くの企業からも支援をもらい、改造に励むスティーブ。直近では7月19日にも、改造に関する動画を投稿していたが、やはり古い車ということもあってトラブルが相次いで起こる。どうやらエンジンマウントが緩んでおり長い間ボルトが入っていなかったようだ。トランスミッションにも間違ったボルトが入っていたとのことでスティーブは「やばい」と連呼していた。

 動画内では車高調整式サスペンションや新しいホイールを取り付け、ボンネットも装着。一気に車らしい姿になった。塗装屋に持っていくため外に車を出してみると、パーツごとの色はチグハグだがやはり名車らしく「かっこいい」という印象がまず出てくる。コメント欄でも「想像してたよりはるかにカッコいい!」といった声が寄せられていた。

 日本人が驚くほどの知識量と愛で名車を復活させていくスティーブ。今後も、動画から溢れ出る愛情によって、数多くの車好きを虜にしていくことは間違いない。「トヨタ 80 スープラ」の改造は続くようなので、まだまだ企画を楽しめるはずだ。果たして塗装を施したスープラがどのようになるのか、期待して次の動画を待とう。

(文=小林嵩弘)

動画サムネイルより