2023年7月6日(木)、島根県立大学国際関係学部(国際コミュニケーションコース)1年生13名は、世界諸言語における方言イメージを探究するため、松江市で野外調査活動を行いました。この調査は、「アカデミック・ライティングI」という授業の一環として実施され、松江市役所の国際観光課のご協力を得て、アイルランドフランス、韓国、中国出身の国際交流員の方々を対象に、個別にインタビュー調査を行いました。


日本の東北方言は一般的に「否定的な特徴」と結び付けられることが多く、一方で中国地方の方言は「老人言葉」として意識されています。このような特徴は、映画などのキャラクター作りにおいて活用されることもあります。そこで、学生たちは他の言語においても日本語のようなステレオタイプを持つ方言が存在するのかについて興味を持ち、インタビュー調査を行いました。



まず、諸外国人にとって日本語の方言意識は日本人と同様なのか、また、国際交流員の方々の母国語においてもステレオタイプを持つ方言は存在するのかという「問い」を立てました。その答えを得るために、「日本の方言イメージについて」と「自国の方言イメージについて」という2つのテーマに分け、グループごとにインタビューに臨みました。

調査活動終了後、各グループの調査報告を行いました。その中で、国際交流員の出身国によって日本の方言に対するイメージが異なり、それは個人の経験と密接に関連している可能性があることが示されました。さらに、各交流員の母国語にもステレオタイプを持つ方言が存在することが分かり、これらが映画のキャラクター作りにも利用されるという大変興味深い答えが出されました。

この調査活動を通じて、学生たちは諸外国における方言意識について理解を深めることができました。また、今回の調査経験を活かし、次回は島根地域の方言を理解するために野外調査を行いたいという声も上がりました。

配信元企業:公立大学法人島根県立大学

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