本格的な夏の到来で、海水浴場に足を運ぶ人も多くなってきたこの頃。米フロリダ州のビーチでサメが海水浴客に交じって泳ぐ様子が撮影され、映画『ジョーズ』を彷彿させるようなハプニングとなった。米ニュースメディア『FOX 35 Orlando』などが伝えた。

サメが目撃されたのは現地時間7月3日、フロリダ半島の付け根「フロリダ・パンハンドル」と呼ばれる州北西部に位置するナバー・ビーチだ。マリンブルーの海と白い砂浜が美しい観光地は、一瞬にして恐怖と驚きに包まれた。

当時の様子を捉えた動画には、サメがヒレと尾を優雅にはためかせながら海岸近くを泳いでいるのが確認できる。サメの特徴的な背びれを見つけると、辺りにいた人々は急いで海から立ち去り、砂浜にいた人々は「急いで海から出て!」などと避難を呼びかけた。

動画の撮影者であるクリスティ・コックスさん(Cristy Cox)は、フロリダ州の一部で発刊されている日刊紙『Pensacola News Journal』にこう語っている。

「すべてがあっという間でした! 最初はイルカがサメのそばを一緒に泳いでいたのですが、突然消えてしまいました。ただしサメは単に捕食を行っていたのであって、その最中に泳いでいる人たちのそばを通り過ぎたのです。サメは魚の群れを追って海辺を進み、皆を驚かせました。私たちはサメの生息地にいることを忘れてはなりません。」

ビーチの安全管理者であるオースティン・ターンビルさん(Austin Turnbill)は、サメの存在を確認したが、心配する必要はないと市民に伝えた。ターンビルさんによると、湾内海域でサメに遭遇することは日常茶飯事だそうで、「私たちはほぼ毎日サメを目撃していますが、99.9%心配する必要はありません」と述べている。また、フロリダ州魚類野生生物保護委員会によると、サメは一般的に他の魚を餌としており、人間を餌とは考えていないという。

SNS上には、ナバー桟橋付近でサメが頻繁に目撃されていることを警告し、あまり近くで泳がないよう注意を促す意見が寄せられた。また、「竜巻を見るためにベランダに立つことはあっても、サメを見るために海に入ったままでいることはないよ」とユーモラスに語る者もいた。

画像は『CNN International 2023年7月5日付Twitter「Beachgoers in Florida ran to get out of the ocean after a shark was spotted swimming alongside them at Navarre Beach」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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