Netflixのドラマ『全裸監督』のモデルで、元AV監督の村西とおるさんが、ツイートで名誉を傷つけられたなどとして、AV男優の辻丸さんを相手取り、慰謝料など計550万円をもとめた裁判の控訴審で、東京高裁(水野有子裁判長)は7月20日、計110万円の支払いを命じた1審判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

辻丸さんは2019年8月ごろから、『全裸監督』に関連して村西さんを批判するツイートを投稿。村西さん側は2021年6月、辻丸さんの複数のツイートが「事実無根」であり、村西さんが女性を脅迫・騙して、AV撮影を強行した印象を抱かせるなど社会的評価を低下させたとして、東京地裁に提訴した。

1審・東京地裁は、辻丸さんがツイートによって摘示した事実が「真実であると認める証拠はない」と指摘。さらに、真実であると誤信したことについても「確実な資料、根拠に照らし、相当な理由があったとは認められない」として、違法性は阻却しないなどと判断していた。

『全裸監督』村西とおるさんに対する名誉毀損、2審もAV男優に賠償命令