横浜市では、健康・医療分野のイノベーションを持続的に創出する産学官金のネットワークである 「横浜ライフイノベーションプラットフォーム(LIP(リップ).横浜)」を推進しています。
「LIP.横浜」の取組の一つである「LIP.横浜トライアル助成金」を活用し、開発した聴診教育システム“iPax(アイパクス) ” と聴診専用スピーカ“聴くゾウ”に関し、開発企業の株式会社テレメディカが、国内特許・米国特許に続き、欧州特許を取得しました。国内、米国に加えて、欧州特許加盟各国における販路拡大の加速が期待されます。
横浜市では、引き続き海外事務所とも連携し、市内企業の海外展開を支援してまいります。

  • オンライン聴診教育システム“iPaxアイパクス” 及び 聴診専用スピーカ“聴くゾウ”

 生体と同じ周波数のリアルな聴診音を創る音響工学技術と、聴診する部位に合わせて音が連続的に変化するテクノロジーを駆使して聴診教育クラウドシステムを開発しました。

 “iPax”を使うことで、場所や時間に制限なく医療技術を学ぶことができ、搭載されたAIにより、学生が自分自身で効率的に学習することも可能です。さらにiPax専用のスピーカの“聴くゾウ”を接続すると、脈を取りながら、自分の聴診器を使って聴診技術を研鑽することができます。

 “iPax”は、(公財)日本医療機能評価機構が取り組む厚労科研事業(医師国家試験へのコンピュータ制の導入検討)にも活用されており、教育のオンライン化、情報のデジタル化の中、世界の医学教育の発展に貢献することが期待できます。

 本システムは、国内聴診教育、医学教育の第一人者である(公社)臨床心臓病学教育研究会 理事長 高階 經和 医師、杏林大学呼吸器内科 准教授 皿谷 健 医師、日本大学医学部医学教育センター 教授 日台 智明 医師の監修を受けて開発しています。

ICTやAIを活用した医学教育事業を行っています。これまで、心臓や肺の異常音を忠実に再現する音源開発や聴診器をあてて聴く聴診専用スピーカを開発し、医療系大学の教育や試験に活用されています。また、海外の大学とも提携して医学教育の発展に寄与しています。

現在、“iPax”の拡張機能である「聴診部位記録機能」についても国内で特許申請中です。

健康・医療分野において、新製品や新技術の事業化を目指す市内スタートアップ・中小企業、大学、研究機関等を対象として、研究成果やアイディア等を具体化する試作品の開発などに活用できる最大200万円(令和5年度実績)を上限とする助成金です。(公財)木原記念横浜生命科学振興財団が横浜市経済局の補助金を受けて運営しています。

  • 横浜市におけるオープンイノベーションの推進

 横浜市は、「ヨコハマ・クロスオーバー(YOXO)」を旗印として、オープンイノベーションを推進するプラットフォーム「I▫TOP横浜」による AI・IoT 等の先端技術を活用した新たなビジネスの創出や、「LIP.横浜」による健康・医療分野に関する新製品・新技術の開発を促進しています。

 さらに、2つのプラットフォームの共通分野であるデジタルヘルスケア分野において、革新的な技術や研究成果をビジネス化するための支援をしています。

 「I▫TOP横浜」と「LIP.横浜」の2つのプラットフォームを相互に連携させることで、市内に集積する多様な企業や大学、研究機関等の組織や領域を超えたオープンイノベーションを推進し、AI・IoT 等及び健康・医療分野での新事業の創出等を目指しています。

YOXO https://yoxo-o.jp/

I▫TOP横浜 https://itop.yokohama/

LIP.横浜 https://lip.city.yokohama.lg.jp/

配信元企業:横浜市

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