NEWSの増田貴久が主演、美 少年/ジャニーズJr.の浮所飛貴が共演する、8月12日スタートの『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』(東海テレビフジテレビ系/毎週土曜23時40分)。本作で増田は並外れた推理力を持つ天才刑事・天草那月を、浮所は殺人犯を見抜く眼=“ギフテッド”を持つ高校生・四鬼夕也を演じる。事務所の先輩・後輩である2人は、劇中で刑事×高校生というバディに。「人見知りをしない」という2人、ドラマ共演は初だが早くも抜群のバディ感を見せている。

【写真】NEWS・増田貴久が天才刑事・天草那月、美 少年・浮所飛貴が殺人犯を見抜く眼=“ギフテッド”を持つ高校生・四鬼夕也に

■初共演の2人「浮所は人との距離感がバグってる?」(増田)、「増田くんは優しくて面白くてすごくボケてくれる(笑)」(浮所)

――本作へのオファーを受けた時のお気持ちは?

増田貴久(以下、増田):今回、東海テレビ×WOWOWのドラマというオファーをいただいた時は、うれしくて内容を知る前に「やりたい!」と言っていました。その後、原作漫画やプロットを読ませていただいて、すぐ「ぜひ、やらせてください!」と返事しました。

浮所飛貴(以下、浮所):僕もめちゃくちゃうれしかったです! しかも『金田一少年の事件簿』も手掛けられている天樹征丸先生の作品! 美 少年のメンバーだと岩崎大昇(※「崎」はたつさきが正式表記)が以前、みっちー(※なにわ男子の道枝駿佑)とドラマ『金田一少年の事件簿』(2022年/日本テレビ)に出演しているので、先生の原作作品としては、僕は後輩ですね(笑)。

――今回ドラマ初共演となりますが、お互いの印象は?

増田:よく年末のカウントダウンライブの時に会うんですけど、会うたびに「増田くんのイヤモニって、どこのブランドですか?」って聞いてくるんですよ。だから、3年ぐらいは、ずっとイヤモニの話しかしてなかった。4年目にしてようやく人柄を知ることができました。現場をいつも盛り上げてくれているんですが、懐に入ってくるスピードが早いというか…。人付き合いがうまいというのを通り越して、もはや人との距離感がバグってるのかな?(笑)

浮所:うれしい!(笑)

増田:Season1はいろいろなゲストの方が出てくださっていて、その方々と一緒に1話ごとにチームを作っていく感じなんです。ゲストの方が現場で居やすいように、僕も気にしていますが、浮所もそうしてくれていて、頼もしいパートナーだなと思います。

浮所:ありがとうございます! 僕も今回、増田くんとちゃんとお話しができました。増田くんは話をしっかり聞いてくれたり、何でもいろいろ教えてくれたり…本当にめちゃくちゃ優しい! ほぼ毎日増田くんと一緒にいるんですけど、増田くんが面白くてすごくボケてくれることもわかりました(笑)。メイクさんに「増田くんと浮所くんは、毎朝コントしてるよね」って言われるぐらい、笑いにあふれた現場になっています。作品がミステリーなので重めの話もあるんですけど、だからこそ、現場は明るくいい雰囲気に。そんな雰囲気を作り上げているのが、増田くん。増田くんのほうが現場の雰囲気作りを意識されていると感じますし、頼りがいがあるし、背中で見せてくれる先輩です。

――ほぼ毎日一緒にいるようになって見えてきたお互いの意外なところは?

増田:浮所はすごく人懐っこいし、かわいくていいやつって感じなんですけど、意外と僕のことを尊敬してないですね。

浮所:してます! めちゃくちゃしてます! 

増田:尊敬はしてないでしょ、一人の先輩として(笑)。ジャニーズで尊敬している先輩1位は?

浮所:1位ですか? (Sexy Zoneの)中島健人くんです。

増田:2位は?

浮所:櫻井翔くん。

増田:3位は?

浮所:3位は…(Sexy Zoneの)佐藤勝利くん。

増田:…すごく僕のこと好きそうな感じを出してくるんですけど、僕のこと、そんな好きじゃないなって感じましたね、この2、3ヵ月で。

浮所:好きですよ! 逆に増田くんの意外なところでいうと、増田くんがキレイ好きなことは知っていたんですけど、「お風呂に入浴されている時間よりも掃除にかける時間の方が長い」という話を具体的に聞いたら、僕にはもう信じられないぐらいで…。あと、アイスコーヒーばっかり、飲んでる! だから、そういう自分の好きなものに対する熱は突出しているなと思いました。

――ちなみに、お互いのグループに対しての印象は?

増田:「(グループの)名前、すごいな」と思いました。

浮所:たしかに(笑)。

増田:美 少年はいっぱい絡ませてもらっているグループなので、応援してます。

浮所:NEWSさんは、コンサートをほぼ毎回見させていただいてます。僕は歌が上手い方が大好きなんです。NEWSさんは楽曲もステキですし、メンバーの皆さんも歌が上手いし、コンサートの演出もすごくて、カッコいいなと思っています。


■謎に迫る天才刑事・那月は「犯人や関係者と向き合う時に感情も揺れている。その感情のバランスを気にしながら演じています」(増田)


――役作りでされたことは?

増田:僕が演じる天草那月は、漫画では金髪で結構シュッとしているイケメン。僕はそういうイケメンでもないから(笑)、とりあえず金髪にしようと思っていましたが、監督やプロデューサーの方に「金髪にはしないで」と言われて…プランが崩れました(苦笑)。

浮所:僕が演じる四鬼夕也も「めっちゃイケメンやん!」「ハードル高いな…」と思いました。でも、夕也も僕もつり目ですし、髪を伸ばして黒髪にしたりして容姿を似せる努力をしました。

――演じる上で心がけていることは?

増田:基本的に、那月自身はブレずに雰囲気をキープしたいと思っています。ただ、那月がどういうふうに犯人や関係者たちと向き合っているのかは考えています。「殺人は許されることじゃない。けど、僕は誰かの気持ちまで否定したりしないよ」という印象的な那月のセリフがあるんです。もちろん犯人のことを認めるわけじゃないけど、どうしてそうなってしまったのか…犯人の気持ちまで否定しているわけではないんですよね。謎を解いていくなかで、那月の感情も揺れているんです。その感情の揺れをどれぐらい表に出ないようにしているか、どれぐらい感情移入しているのかを考えながら、役を作りたいなと思いました。那月の犯人の向き合い方も含め、事件ごとに感情のバランスを気にしながら演じています。

浮所:夕也はすごくクール。僕が今まで出させていただいた作品の8割5分くらいクールな役なんですが、僕自身はぜっんぜん、クールじゃないんです! なので、とにかく浮所らしさが垣間見えないように気を付けながら、常に真実を追い求めているような雰囲気や目の表情を意識して演じています。

――役とご自身の似ているところは?

増田:那月は自分に自信があって自己愛が強いんです。人のことも好きだし、いろいろなことに興味があるという部分は、僕もそうだなと重なる部分がありますね。自分のことを分かって、認めているからこそ、人にも優しくなれるという部分はあるかな…と。でも、それを自分で言うと、ちょっと気持ち悪いかもしれない(苦笑)。

浮所:いや、気持ち悪くないです!

増田:そう? まぁ、自分のことも好きだし、人のこともその人のことをちゃんと見て好きでいられることを僕も心がけているので、そこは似ているところかな。

浮所:僕は運動神経ですかね。夕也は「四鬼神流古武術」ができるんですが、原作でも夕也の運動神経の良さがわかるようなアクションシーンが描かれているんです。作中でもアクションシーンが随所に散りばめられているんですが、僕も小中高と体育には自信があったので、そこは唯一似ているところかなと思っています。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

増田:重いテーマを扱うことも多いので、笑い声が響き渡るような現場じゃないのかなと思っていたんですけど、みんな和気あいあいとしていますね。もちろんシーンに合わせてですけど。あとこの時期、やっぱり暑いんですよ。

浮所:あっついですよね。

増田:ものすごく暑いんですけど、監督がアイスやかき氷を差し入れてくれました。NEWSのメンバーからもすごく暑い日に、洋菓子が…(笑)。さすがにどういう撮影日かまではメンバーもわかっていないですし…。感謝はしています(笑)。

浮所:差し入れの話でいうと…増田くんからの差し入れの量がハンパじゃないんですよ。飲み物も、食べ物も、最近だと『ギフテッド』って書いてあるTシャツとか、あとはサンバイザーでしたっけ?

増田:アームカバーです(笑)。

浮所:(笑)。増田くんが考えてくださった、腕に『ギフテッド』と書かれたアームカバーをほぼみんなが愛用しています。増田くんの差し入れのおかげもあって、本当にみんな仲良く、温かく、楽しい現場になっているなと思います。

■増田「“運”が天才的だったから今がある」 ポジティブの天才・浮所にタジタジになるも「そういうところがかわいい」


――お互いの役のカッコいいところは?

増田:夕也は“鬼の眼”という殺人を犯した人に影が視える能力を持っているんですが、「影を視る夕也」というカッコいい目に寄ったカットがあるんです。照明さんも、カメラマンさんも、その目を印象的に撮るために気を使っていて…。僕も撮ってほしいなと思ってます。

浮所:(笑)。那月は推理する時に目を閉じているんですけど、その推理が頭の中でつながったタイミングで目を開けて「証明…?」

増田:「証明できたよ、君が視たもの―」でしょ。

浮所:そうです!(苦笑) その増田くんのセリフは毎回カッコいいなと思いますし、那月の推理の説明のシーンの、どんどん絡まっていたひもが解かれていく感じは聞いていて気持ちいいです。

――すでに仲の良い雰囲気が伝わるお二人ですが、お互いにバディだなと感じる瞬間はありますか?

浮所:常にですよ。ねぇ?

増田:クランクインしてすぐの時に昼休憩で僕が移動車で休んでいたら、コンコンノックされて「隣、いいですか?」と言って車の中に入ってきて僕の横に座ってるんですよ。特に聞きたいことがあったわけでもなく、僕の横に座って携帯を見てるんです。「ほんと、距離感おかしいな」と思った(笑)。

浮所:いやいやいや(汗)。少しでも増田くんと一緒の時間を過ごしたいなと思ったんです。増田くんとバディを組むということもあって、増田くんの生態といいますか…どんな感じの方なのか知りたいなと思ってお邪魔したんです。しばらくそれが続いてたんですけど、隣にずっと僕がいると休めてないと思うので、さすがに申し訳ないな、と。最近は控えてたんですが、今の感じ、増田くんがうれしそうなので、また再開しようかな。

増田:いや、今、車に荷物が多いんでちょっと…。

浮所:うわ! これ、毎回言い訳で使ってくるんですよ。「大きい絵がのってるんだよ」とか言って。

増田:(Sexy Zoneの)松島聡くんが誕生日に大きな絵をくれたんです。それをまだ持って帰れていなくて車の中にあるんで…聡ちゃんに助けられてますね。

浮所:ハハハ(苦笑)。

増田:浮所は、僕が先輩だから距離を早く縮めたいという気持ちもあったのかなと思うんです。夕也が登場する最初の日に、「増田くん、今日からよろしくお願いします! 増田くんはコーヒーが好きって聞いたんで、コーヒー、買ってきました!」と言って車に来て、僕も「ありがとう」と言って車を開けたんですが、その時、僕コーヒー飲んでたんですよ(苦笑)。でも、そういうところがかわいいなと思いました。普段はプライベートな話をするというより、警察官と高校生がバディを組んでいる面白さについて自分たちなりに「こういうふうにしたほうが伝わりやすいよね」とか、基本的には現場の話をしているので一緒に作ってるなという感じがします。

浮所:僕はしたいですけどね、プライベートな話を。どんどん掘っていきたいです。

増田:一回、一緒に焼き肉を食べに行ったんです。浮所が「おいしいです。ほんと、おいしいです」と言いながら食べていたんですが、「もっと深く話したいんで、もう一軒、行きましょう!」とか、僕の家に行きたいとか言われたので、「ほんと、頼むから帰ってくれ」と(笑)。それで、僕はタクシー代を運転手さんに渡して、浮所を帰したんです。

浮所:そうなんですよ、帰されました(笑)。

――そんな和気あいあいのお二人ですが、何か共通点はありますか?

浮所:僕も増田くんも人見知りをあまりしないんです。いろいろとその人のことを知りたい、話がしたいと思うので、増田くんと僕でいるときは会話が止まないですね。ずっと話せちゃいます。

増田:毎話、新しく来てくださったゲストの方を2人で質問攻めしてるかもね(笑)。

――(笑)。役柄にちなんで、ご自身で「これが天才的」「才能だな」と思うところは?

浮所:僕は、めっちゃポジティブ人間なので、自分で言うのもなんですけど、僕と一緒にいてくださる人や周りの人みんながハッピーになります。

増田:そういうの、自分で言わないけどね(笑)。

浮所:(笑)。いや、本当なんです、これ! ネガティブに引っ張られても、そんなのを吹っ飛ばすくらいの元気、明るさみたいなものは、生まれてからずっと持っているので(笑)。

増田:僕は、この仕事をさせてもらっている状況や出会いとかも含めて、すべて“運”が天才的だったから今があると思います。僕自身、天才的なことは一切ないです。浮所は自分で言ってましたけど(笑)。結局。ゆっくりひも解いていったら、全部ちゃんと今につながっている。たくさん自分たちの周りに関わってくれている人がいて、そういう人との出会いがやっぱり大きかったなと思います。

(取材・文:齊藤恵)

 『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』(全8話)は、東海テレビフジテレビ系にて8月12日より毎週土曜23時40分放送。『Season2』は、WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて10月配信・放送予定。

『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』場面写真 (C)東海テレビ/WOWOW