菊池風磨(Sexy Zone)が主演、長濱ねるがヒロインを務めるドラマ「ウソ婚」(毎週火曜夜11:00-11:30、フジテレビ系)の第2話「初恋のライバルは最強の幼なじみ」が7月18日に放送された。

【写真】八重(長濱ねる)に恋人がいることを、この時に匠(菊池風磨)は知ってしまった

幼なじみの二人がウソの結婚生活

同名漫画が原作の本作は、ウソから始まるラブコメディー。超モテ敏腕建築士の主人公・夏目匠(菊池)は、偶然再会した幼なじみの千堂八重(長濱)と半年限定で“うその結婚生活”を送ることに。匠が既婚者の肩書を手に入れるために始めた“うそ婚”だったが、匠は初恋相手でもある八重を振り向かせるため、不器用ながらひたむきに奮闘する。

また、渡辺翔太(Snow Man)が匠の“唯一無二の相棒”であるガーデンデザイナー・進藤将暉を、トリンドル玲奈が匠のクライアントである二木谷ホールディングスの社長令嬢・二木谷レミを、黒羽麻璃央が匠と八重の幼なじみで、高校生のときに海外に引っ越した吉田健斗を演じる。

■匠は健斗の良さを十分すぎるくらい分かっていた

子どもの頃から八重のことが好きで、でも素直に自分の気持ちを伝えることもできず初恋をこじらせてきた匠。そんな匠の思いを知らない八重は、「たっくんの役に立つなら」とウソの結婚“ウソ婚”を受け入れた。

第2話のタイトルが「初恋のライバルは最強の幼なじみ」ということで、今回、もう一人の幼なじみが登場した。それが黒羽麻璃央演じる“健斗”だ。

将来の夢が”お姫様”という八重を、匠は「なれない」と言ってしまう子だったが、健斗は「なれるよ」と優しく肯定してあげられる子。匠も健斗の良さを十分すぎるくらいにわかっているからこそ、「健斗がなんとかすんだろうな」と、八重を幸せにできるのは自分ではなく健斗だと思って本心を隠し続けてた。

■健斗が突然シンガポールに引っ越していった

10年前、突然の別れがやってきた。「八重をよろしく」というメッセージが健斗から送られてきて、電話をかけるが電波が届かず繋がらない。健斗は引っ越してシンガポールに行ってしまったようだ。もう一つ、匠はメッセージを受け取っていた。「お姫さまにしてやって」というメッセージを。匠の恋心を八重は気づいてないが、健斗はそれを分かっていた。

健斗の残したメッセージによって、匠の中のスイッチが入ったのも確か。いろんな波がありながらも奮起して一級建築士の資格を取り、自分の会社を立ち上げるまで頑張った。健斗には“手ぶらでは勝てない”と分かっていたからこそ、しっかりと形にしたかったという気持ちが痛いほどよく分かる。

■健斗が語った“箱の話”が匠の痛いところを突いた

かつて健斗に「やめた方がいいと思うよ、そういうの。好きでもない子と付き合うの。ちゃんと好きな子と付き合いなよ」と言われた匠。「無理だ」と答えると、健斗は「好きな子がいないから無理?いるけど無理?」と詰め寄らる。動揺が隠せない匠の様子を見て「ふ〜ん、いるんだ」と察し、「いるとか? 好きな子には好きなヤツ」と追い打ちをかけた。

その後の会話のやり取りに、健斗の鋭さを感じた。“相手に勝てる気がしない”からじゃなく、“八重を悩ませたくない”んじゃないか、と、匠の性格をすごく分かっているのが伝わってきた。

続けて健斗は“死んだ後で見せられる箱の話”を匠にする。「生きてる間ビビったり、最初から諦めたり、怠けて掴もうともしなかった、本当は手に入れられるはずだった物が入った箱を見せられる」という教訓めいた話だったが、これもまた痛いところを突かれたからこそ、今でも覚えているのだろう。

健斗が登場したのは回想シーンのみ。もし、今のシーンに登場したら、匠にどんな言葉をかけるのだろうか。2人に共通する幼なじみだけに、今後登場するのかどうかも楽しみにしたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

匠と八重の幼なじみ、健斗を演じる黒羽麻璃央/(C)カンテレ