バレンシアウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニは、同クラブとの契約解除を望んでいるようだ。20日、スペイン紙『アス』が報じている。

 1987年2月14日生まれのカバーニは現在36歳。母国のダナービオから始まったキャリアは、セリエAリーグ・アンの得点王、ウルグアイ代表歴代2位の得点記録保持など“希代の点取り屋”として歩み、晩年期に差し掛かった昨夏にバレンシアに到着した。しかし、序盤戦の3試合連続得点とは裏腹に、中盤戦以降は負傷の影響もありパフォーマンスが低下。チーム自体も混迷ぶりを極め、37年ぶりのセグンダ降格の危機にまで瀕していた。最終的には2度の監督交代の末に、16位でラ・リーガ残留を果たしたものの、カバーニは5得点と鳴りを潜めた。

 昨夏に大幅な減俸を呑んでまでラ・リーガに上陸したカバーニだが、夢の冒険は早くも終わりを迎えるとのこと。昨シーズンに途中就任し、新シーズンも指揮を取るルベン・バラハ監督は、カバーニを構想外と見なしているという。すでに選手本人にもその旨を伝達しており、退団する道を探すように命じたことが取り沙汰されていた。実際に、19日に行われたプレシーズンマッチでは出番はなく、また今週末からのスイス遠征にも帯同しないようだ。

 一方で、両者の現行契約は2024年夏まで残っていることから、今夏に契約解除という形でクラブを去ることになる。『アス』によると、バレンシア側はカバーニの代理人に対して、契約解除書とともに、契約金の数パーセントの支払いを条件として提示したと報じている。

 なお、カバーニには南米の複数クラブが興味を示しており、とりわけ熱心なのがボカ・ジュニアーズだ。

カバーニがバレンシア退団へ [写真]=Getty Images