CS放送「衛星劇場」で「映画『こんにちは、母さん』公開記念~吉永小百合出演作特集~」と題して、 9月1日(金)に全国公開される「こんにちは、母さん」に出演する吉永小百合の出演映画を2カ月にわたって特集放送することが決定した。決定にあたり、吉永小百合からコメントが届いた。

【写真】映画「こんにちは、母さん」完成報告会見より、笑顔で話す吉永小百合

■映画「こんにちは、母さん」公開記念特番放送決定

9月1日(金)に全国公開される映画「こんにちは、母さん」は、山田洋次監督と吉永小百合大泉洋による「母と息子」の新たな出発の物語。この映画の公開を記念した8月26日(土)の特番では、映画の見どころや、母子を演じる吉永小百合大泉洋によるSP対談、キャスト陣のインタビュー、撮影現場のメイキング映像などが放送される。

■吉永小百合コメント

衛星劇場をごらんの皆さま、こんにちは。吉永小百合です。2カ月連続で私の作品を放送して下さるなんて、本当に嬉しいです。デビュー作「朝を呼ぶ口笛」から「母と暮せば」まで、半世紀以上の映画を楽しんでいただきたいと願っています。

■8月放送作品

8月1日(火)放送「キューポラのある街」

浜田光夫、北林谷栄らが出演。貧しさにもめげず強く、明るく、逞しく生きる子供たちをテーマに描いた作品。主演の吉永小百合が当時最年少のブルー・リボン主演女優賞を受賞し、以後大スターへの道を躍進するきっかけにもなった。

8月3日(木)放送「皇帝のいない八月」

渡瀬恒彦、高橋悦史ら出演。社会派の山本薩夫監督が、自衛隊クーデターを扱った小林久三の小説を映画化。クーデターの主謀者が乗る列車“さくら号“と、政界での駆け引きが同時進行で描かれる。

8月8日(火)放送「女ざかり」

津川雅彦、風間杜夫ら出演。新聞社に勤める主人公・南弓子は、初めての社説を執筆。ところが、その内容が新興宗教団体・教祖の怒りに触れ、団体から巨額の援助を受けていた政治家より彼女に圧力がかかる。吉永小百合は様々な試練に立ち向かう主人公を熱演。

8月9日(水)放送「戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河」

戦争とは、人間とは何であるのかを問う戦争大河超大作。吉永は伍代財閥の次女・順子を演じている。

8月13日(日)放送「戦争と人間 第三部 完結篇」

日本の中国侵略戦争は、昭和12年12月の南京大虐殺をはじめ、数知れぬ惨劇を大陸にもたらしていった。伍代家の次女・順子と秘密裡に結婚した直後に出兵した耕平は、そこで軍隊の非人道的仕打ちに身をもって抗し続ける。

8月31日(木)放送「男はつらいよ 柴又慕情」

2代目おいちゃんを松村達雄、マドンナを吉永小百合が演じたシリーズ第9作。適齢期の娘と娘を手放すことができない男やもめの父のエピソードが展開される。

■9月放送作品

9月1日(金)放送「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」

傷心の寅さんは再び旅に出るが、今度は旅先の津和野で懐かしの歌子(第9作に登場)に再会する。マドンナ役で吉永小百合が再登場したシリーズ第13作。

9月2日(土)放送「風の慕情」

石坂浩二、尾崎奈々ら出演。シドニー、マニラにてロケを行ったエキゾチシズム溢れるサスペンス・ロマン。婚期を迎えた娘が自分を見つめるためと、生き別れの姉を探すためオーストラリアに向かったが、そこには事件の謎を秘めた一人の青年が待っていた。

9月3日(日)放送「青春大全集」

松橋登、由紀さおりら出演。「風の慕情」に続く吉永小百合の松竹主演第2作。タイプの違った2人の男性の間で揺れる女心を吉永小百合が好演した青春映画。

9月4日(月)放送「母べえ」

山田洋次監督が手掛けた吉永小百合主演作。浅野忠信、壇れいら出演。1940年の東京を舞台に、治安維持法で検挙されてしまった父を想い不安を募らせるも、周囲の人々の温かさに支えられながら懸命に生きる母の姿が描かれる。

9月5日(火)放送「朝を呼ぶ口笛」

田村高廣、加藤弘ら出演。吉永小百合の映画デビュー作。全国中小学生作文コンクールで文部大臣賞を受賞した吉田稔の「新聞配達」を映画化。

9月6日(水)放送「ガラスの中の少女」

大森義夫、佐野浅夫ら出演。少年少女のガラスのごとく傷つきやすい純粋な愛情を、美しく描きだした抒情豊かな純愛ドラマ。吉永小百合の第一回主演作品。

9月7日(木)放送「母と暮せば」

二宮和也黒木華ら出演。原爆で亡くなった息子が亡霊となって、家に舞い戻る姿を描く人間ドラマ。「母べえ」「おとうと」でも山田監督とタッグを組んだ吉永小百合が、母親・伸子役を演じ、今回が山田組初参加となった二宮和也が息子・浩二役を演じる。

9月17日(日)放送「幕末」

維新前夜の激動の時代を史実に忠実に描きだした幕末時代劇。中村錦之助が幕末の風雲児坂本龍馬を熱演。お良に吉永小百合中岡慎太郎に仲代達矢、後藤象二郎三船敏郎司馬遼太郎の人気小説「竜馬がゆく」をベースにした作品。

「キューポラのある街」/(C)日活