KAATキッズ・プログラム2023『さいごの1つ前』が、7月21日(金) に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>で開幕した。

『さいごの1つ前』は、劇作家・演出家の松井周と俳優の白石加代子という、キッズ・プログラムとしては異色の顔合わせで2022年8月に初演された作品。再演となる今回は、出演者は主人公を演じる白石のほか、久保井研、薬丸翔、湯川ひなが名を連ねている。

開幕に先立ち、松井は「前回より俳優がのびのびと、この世界を楽しんでくれていることが分かって、その感じが多分お客さまにも伝わると思います。この世界にお客さんが迷い込んでくる感じというか、白石加代子さんと旅をする感じがより強まったように思います」とコメント。

また、白石は「再演ということで、役者同士お互い心が通じ合って、とても楽しい稽古をやらせていただきました。演出家の松井周さんともさらに距離が縮まりましたし、細かいダメ出しもたくさんしていただいて、役者はすごく楽になったと思います」と明かし、「お話自体も、“地獄”“天国”“あの世”“幽霊”とかちょっと不安な言葉が出てくるけれど、こんなに楽しくてもいいのかというくらいのお話で。だからやる度に楽しくなっているので、見てくださる方にもあまり難しく考えないで、楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。

『さいごの1つ前』は、7月24日(月) まで同所で上演後、ツアー公演として7月から8月にかけて座間、逗子、久留米、松本、美濃加茂で上演される。

■作・演出:松井周 コメント
前回より俳優がのびのびと、この世界を楽しんでくれていることが分かって、その感じが多分お客さまにも伝わると思います。この世界にお客さんが迷い込んでくる感じというか、白石加代子さんと旅をする感じがより強まったように思います。
どう見てくださるかはお客さま次第ですが、僕は、見ていて体がムズムズするというか、つい一緒に舞台に上がって行きたくなっちゃうところがありました。それは、この作品ですごくやりたかった事でもあります。
”もしも死んだらどうなるのか?”ということを、舞台上の俳優たちとのやり取りを通して、子どもたちも自然と考える時間になるんじゃないかなと思います。

■白石加代子 コメント
昨年の初演は、コロナ禍で色々制約がありましたが、今年は昨年よりは制約も減り、ちょっと開けている感じがしていて、自由に客席と交流ができて、皆さんに喜んでいただけるかなと思います。客席の皆さんと、声を出してのコミュニケーションがどうなるのか、見当もつきませんが、それも楽しみにしています。
再演ということで、役者同士お互い心が通じ合って、とても楽しい稽古をやらせていただきました。演出家の松井周さんともさらに距離が縮まりましたし、細かいダメ出しもたくさんしていただいて、役者はすごく楽になったと思います。
お話自体も、「地獄」「天国」「あの世」「幽霊」とかちょっと不安な言葉が出てくるけれど、こんなに楽しくてもいいのかというくらいのお話で。だからやる度に楽しくなっているので、見てくださる方にもあまり難しく考えないで、楽しんでいただけたらと思います。

撮影:宮川舞子

<公演情報>
KAATキッズ・プログラム2023『さいごの1つ前』

作・演出:松井周
出演:白石加代子、久保井研、薬丸翔、湯川ひな

【公演日程】
7月21日(金)~24日(月) KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>
7月30日(日) ハーモニーホール座間 小ホール
8月6日(日) 逗子文化プラザ なぎさホール
8月13日(日) 久留米シティプラザ 久留米
8月19日(土)・20日(日) まつもと市民芸術館 小ホール
8月26日(土) 美濃加茂市文化会館(かも~る) ホール

チケット情報はこちら:
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%94%E3%81%AE1%E3%81%A4%E5%89%8D

KAATキッズ・プログラム2023『さいごの1つ前』