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アウディ、中国向けEV開発でSAICと協力

アウディと上海汽車集団(SAIC)は、中国自動車市場における互いの立場強化を目指し、EV開発で協力することで合意した。

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アウディは、親会社であるフォルクスワーゲン・グループの「SSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)」の開発遅れを受け、中国の自動車メーカーからEV用プラットフォームを調達する方向で協議を進めていた。

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アウディが採用予定だったVWグループの「SSP」はソフトウェア開発が難航している。

SAICはブルームバーグに寄せた声明で、「中国自動車市場が歴史上最大の変革期にあることは、すべてのステークホルダーが認めるところです。したがって、わたし達は将来の成功を保証する戦略的アプローチに共同で取り組んでいくことにしました」と述べている。

もともとアウディが採用予定だったフォルクスワーゲン・グループのSSPは、E3 2.0と呼ばれる新しいOS(オペレーティングシステム)をはじめとするソフトウェア開発の継続的な遅れによって混乱に陥っている。

E3 2.0は、レベル3の自動運転技術を導入予定のSSPにおける重要なコンポーネントと考えられている。

アウディは中国向けのEVモデルに、SAICやアリババ・グループが設立した合弁企業IMモーターズのEV用プラットフォームの採用を検討中だ。このプラットフォームは現在、IMが販売するセダンの「L7」やSUVの「LS7」で使用されており、800Vの電気アーキテクチャー、ホイールベース2800~3200mmのモデルに対応する。

中国での販売改善を迫られているアウディは先月、組織再編の一環として、新CEOにゲルノート・デルナー氏を任命した。


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