空飛ぶゆるキャラ

最終号機だけは「ウインク顔」?

ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスは、同社が保有するユニークな胴体形状をもつ貨物機「ベルーガXL」の最終号機が、初飛行に成功したと公式SNS上で発表しました。この最終号機は、ほかの「ベルーガXL」とは異なる特別デザインが採用されています。

エアバスの「ベルーガ」シリーズは、欧州各地にあるエアバス社の工場で作られたパーツを空輸するために作られました。そのため、胴体の上部がコブのように大きく盛り上がり、まるごと貨物スペースとなっているのが最大の特徴です。

ベルーガ XL」は、先代機である「ベルーガ ST」の後継機種としてデビュー。「ベルーガ XL」は双発旅客機エアバスA330をベースに設計され、貨物室の大きさは幅約8.1m、高さ7.5mで、約47mの物体が入る奥行きを持ちます。なお、同社が手掛けるワイドボディ機「A350 XWBシリーズ」の主翼を、ベルーガSTでは片方しか運べなかったのに対し、ベルーガXLは一度に両方を運ぶことができるとのことです。

愛称の「ベルーガ」は「シロイルカ」の意味で、このことから「ベルーガ XL」の機体前方には、「シロイルカ」をイメージした顔が描かれています。そして、今回初飛行に成功したこの最終号機は「シロイルカの顔」の目の部分のデザインが変更されており、ウインクしたような表情を持つ特別仕様のデザインが採用されています。

初飛行に成功した「ベルーガ XL」最終号機(画像:エアバス)。