プレーオフ進出の可能性が残る限りは、エンゼルスでのプレーが続きそうだ(C)Getty Images

 現地時間8月1日(日本時間2日)に迫っているMLBのトレード期限を前にして、二刀流の去就が注目されている。

 エンゼルス大谷翔平は22日(同23日)、本拠地で行われたパイレーツ戦に「2番・指名打者」で先発出場。3三振を喫するなど4打数無安打で、チームも敗れた。

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 この日の試合で敗れたエンゼルスは連勝が「4」で止まったが、オールスター明けの8試合を5勝3敗と好調。悲願のポストシーズン進出へ望みをつなげている。大谷自身も今季は“異次元”の活躍を披露している。打っては17日(同18日)のヤンキース戦で3戦連発となる35号を放ち、ア・リーグ本塁打ランキングのトップを独走。投げては21日(同22日)のパイレーツ戦で先発登板し、自己ワースト4被弾しながら7回途中6安打5失点で8勝目を挙げた。

 チームはポストシーズン進出へ士気を高める中、大きく注目されているのが「二刀流スター」の去就だ。今オフにFAとなる大谷をトレードで放出し、複数の若手の有望株を手にするべきだという声も少なくはない。

 二刀流のトレードには様々な球団の名前が挙げられているが、ベッティングサイト『ドラフトキングス』は大谷のトレード移籍先のオッズを公開。最有力はエンゼルス残留、トレードとなれば最有力はドジャース、続いてジャイアンツが有力という結果になった。

 この結果には米地元紙『ニューヨークポスト』も反応。同紙は「エンゼルスはオオタニを引き留め、プレーオフ進出を願って二刀流スターにしがみつくだろう。野球史上最も偉大な選手の一人をトレードすることを正当化するのは難しい」と記載し、エンゼルスに残留する可能性が最も高いことを示唆した。

 一方、トレードが実現した場合の候補として挙がったドジャースについては「ドジャースには豊富な資金があり、常にスター探しに熱心だ」と言及。また、ジャイアンツについても「(昨オフに)アーロン・ジャッジの獲得に失敗し、カルロス・コレアとの合意も身体検査で破談になった後、フランチャイズの顔を探している」と記載した。両チームはトレード期限までに可能性を探りそうだ。

 現地では多くの憶測が飛んでいるが、エンゼルスはどんな決断を下すのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平のトレードオッズを米メディアが公開!最有力は“残留”「オオタニのトレードを正当化するのは難しい」