オーストラリアニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループF第1節のフランス女子代表vsジャマイカ女子代表が23日に行われ、0-0で終わった。

4大会連続5度目の出場で優勝候補の一角と目されるFIFAランキング5位のフランスが、初出場だった前回大会全敗の雪辱を目指す43位のジャマイカを相手にしての今大会初戦。フランスを率いるエルヴェ・ルナール監督はカタールW杯までサウジアラビア代表指揮官とあって、男女通じて連続のW杯での指揮となった。

序盤からフランスがボールを前進させ、優勢に進めるが、ジャマイカも要所で粘り、拮抗した展開に。フランスはアメル・マイリのプレースキックも織り交ぜながら、ボックス内での相手守備を崩しにかかるが、なかなかシュートに持っていけない。

ジャマイカもカディジャ・ショーのセットプレーから活路を見いだしにかかるなか、フランスが全体的に押し込むが、相手の徹底したタイトな守りに苦しみ、リズムに乗れず。36分にはようやく流れから攻め切る形ができ、ボックス右からカディディアトゥ・ディアニが右足を振っていったが、モノにできない。

前半アディショナルタイムにもカディディアトゥ・ディアニに惜しいシュートチャンスが巡り、少しずつフィニッシュまでの形ができつつあるフランスは後半からより一層攻勢に。相手をより守備に追いやったが、依然としてゴールが遠い。

54分にもカディディアトゥ・ディアニがヘディングシュートで迫りながら決め切れずのフランスは半ばに入り、交代にも打って出たが、大きな変化をつけるまでには至らず。67分には左サイドからのクロスにカディディアトゥ・ディアニが再び頭で合わせていったが、ここも枠に飛ばせない。

終盤に入り、フランスのボール保持率がついに70%以上を記録するほど一方的な展開になるが、ジャマイカの集中が切れず、攻撃をことごとく跳ね返す。90分には右サイドからのクロスにカディディアトゥ・ディアニが頭で合わせたが、惜しくもゴールマウスの左上角に嫌われる。

後半アディショナルタイム1分にはカディジャ・ショーが2枚目のイエローカードで退場となり、ジャマイカが数的不利に陥るが、フランスは最後までこじ開けられず。今大会で初優勝を目指すフランスだが、引き分けスタートとなり、ジャマイカはW杯初勝ち点獲得となった。

フランス女子代表 0-0 ジャマイカ女子代表