アメリカン・アキタという犬種のクマがグルーミングサロンにやってきた。体をきれいに洗ってもらい、乾かし、毛並みを整え、爪を切ってもらう。
犬なのにクマというのはちょっと紛らわしいが実際にちょっとクマに似てたりなんかする。
最初はおとなしく真顔でシャンプーをされていたものの、乾かす段階に入りドライヤーを当てられたところ、何とも言えない至福の表情を浮かべた。
クマはどうやらドライヤーが好きらしい。そのうっとりとした表情がYoutubeに投稿されると大人気となった。
Killer American Akita has a love affair with the blow dryer
カナダのグルーミングサロンにやってきたアメリカン・アキタのクマは5歳のオスだ。
緊張した面持ちで、グルーマーに連れられ、部屋の中へと入っていく。
シャワーをあび、シャンプーをし、タオルでふき取られている間はずっと無表情でクールに決めていた。
吠えることも嫌がることもなく、おとなしくグルーマーに身を任せるクマ。ずっと真顔である。
ドライヤーで乾かされると豹変、クールからうっとり顔に
だが、ドライヤーで乾かされると、クマに変化が現れた。風が気持ちよかったのか、うっとりとした表情を浮かべ始めたのだ。
その後のブラッシングも心地よかったようで、うっとり顔が続く。
こうしてクマは、きれいきれいになって、愛する飼い主の元へ帰っていったようだ。
[もっと知りたい!→]まっすぐでゆるぎない無償の愛。忠犬として世界にその名が知られている15の犬種
これまで無表情だった多くなクマ(犬だけど)が、ドライヤーの登場によりうれしそうな表情を浮かべるその様子は、多くの人の心をとらえたようで、Youtubeの再生回数は820万回をこえている。
アメリカン・アキタとは?
ところで、アメリカン・アキタって秋田犬とどう違うの?と思う人もいると思うので、すこし説明をくわえよう。
アメリカン・アキタは、第二次世界大戦後、日本に進駐したアメリカ軍の軍人たちが飼い、後にアメリカへ連れ帰った秋田犬がルーツである。
戦前にヘレン・ケラーに贈られた秋田犬のニュースが広まったことや、秋田犬が日本犬で唯一の大型犬だったこともあり、GHQのアメリカ兵の間で人気となったそうだ。
その後アメリカに連れ帰られた秋田犬は、交配を重ねていくうちに独自の進化を遂げていった。
アメリカン・アキタの体格は秋田犬よりも大きく、頭部が大きく、骨格ががっしりとしているのが特徴だ。
性格は活発でフレンドリーな個体が多い。毛色も秋田県より多種多様で、赤茶、虎、胡麻、白の他、ぶち柄やブリンドル(黒をベースにベージュやホワイトの色が部分的に入った毛色)などがある。
だが秋田犬もアメリカン・アキタも共通した部分がある。忍耐強く飼い主に対する忠誠心が強いことだ。もちろん個体差もあるが、両方とも愛される存在であることに違いはない。
そしてどちらも強いのできちんとしつけをしないと事故につながることもあるので、飼い主は責任をもって管理する必要がある。
アメリカン・アキタのクマは、飼い主がTikTokのアカウント「@kuma_yumi_bears」でその日常を公開しているので、興味のある人は要チェックだ。
written by parumo
コメント