日向坂46上村ひなのが、7月4日から放送されているドラマ「DIY!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」(MBS:毎週火曜夜0:59~/TBS:毎週火曜夜1:28~)で主演を務めている。

【写真】終始にこやかに取材に応じてくれた日向坂46・上村ひなの

■”DIY部”の女子高生たちが絆を深めていく青春群像劇

2022年10月から12月にかけて放送されたオリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ」が原作の実写化となる同作は、全国有数の金属加工のまち”新潟県三条市”がアニメに引き続き舞台となり、主人公・”せるふ”をはじめとした個性溢れる女子高生たちが、工具や廃材を活用しながら自らでDIY活動を行う”DIY部”を舞台に、絆を深めていく青春群像劇だ。

WEBザテレビジョンでは、のんびり屋でいつも生傷が絶えない主人公・結愛せるふ(ゆあせるふ)を演じる上村にインタビューを行い、アニメ原作のキャラクターを演じることで意識したことや、共演の野口衣織(=LOVE)の印象、ロケ地での思い出など、話を聞いた。

■初回放送にドキドキ「薄目で見ました(笑)」

――第1話をご覧になってみて、いかがでしたか。

せるふちゃんに向き合って撮影していたのですが、しっかりと演じ切れていたかなという不安もあり、ちょっとドキドキしちゃって薄目で見ました(笑)。ちゃんと演じきれていたか自分自身では分からないのですが、日向坂46のメンバーだったり、いつもお世話になっているメイクさんだったり、周りの方からすごく反響をいただきました。櫻坂46の武元唯衣さんや、お友達からも「ドラマ見るね!」と言っていただいて、すごくうれしかったです。

――今作はアニメが原作になっています。アニメを見た感想を教えてください。

お話をいただいてからアニメの「DIY!!」を見させていただいたのですが、そこでせるふちゃんののんびりのほほんとした雰囲気に一気に引き込まれて、大好きになりました! 自分が演じさせていただくということを置いたとしてもファンになっていたと思います。大好きな作品に出演できて、しかもその大好きなキャラクターを演じさせていただくということが本当にうれしいです。

■役作りに苦戦「アニメに寄せすぎてしまって…」

――実写のせるふのキャラクターはどのように作り上げていったのでしょうか。

台本よりも先にアニメを見たので、アニメのイメージをもとに役作りをしていこうと考えていたのですが、監督と話し合う中で、アニメに寄せすぎないようにドラマならではのリアリティーを入れられるようにすることを意識しました。原作があるドラマに出演させていただくのは初めてだったので、こういうふうにアニメとリアリティーとの世界を組み合わせながら作っていくものなんだなと、新鮮に感じました。

――せるふの声のトーンやテンションはどのように作っていきましたか。

アニメを見ながら作っていきました。せるふちゃんがせりふを言ったところで一時停止して、そのせりふに声色を合わせていくという練習をして撮影に臨んだのですが、アニメのせるふちゃんに寄せすぎてしまって。アニメのせるふちゃんは語尾が少し伸びる感じが特徴なのですが、少し抑えて話した方がリアルさが伝わるかもしれないと監督からアドバイスをいただいたので、少し語尾を短くしたりして調整していきました。

――演じる上で苦戦した部分はありますか。

自然体なせるふちゃんを演じるとなったときに、自分の中にせふるちゃんに似ている部分を探したのですが、自分が一番せるふちゃんに似ている声色だったり、テンション感だったりをお芝居に反映するようにしたのが苦戦したところです。あとは、DIYも初めての経験だったのですごく苦戦しました。劇中でせるふちゃんが木材をガタガタに切ったり、どんがらがしゃーん! と転んでしまったり、色々と苦戦しているのですが、私もせふるちゃん寄りで不器用なので、最初は工具の取り扱いも苦戦しました。

――DIYで使う工具の練習をする機会はあったのですか。

木材のトレーをみんなで作るという練習会があって、そのときに初めてインパクトドライバーとか、丸ノコとか、劇中でも使っている道具を使いながら、安全な構え方や力の入れ具合などを学びました。そのときはまだうまくできなかったので、撮影をしながら上達させていきました。

■地元の方に感謝「皆さんの支えがなかったらドラマができていない」

――今作は新潟県三条市でロケをされたそうですが、ドラマの撮影期間はどのぐらいだったのでしょうか。

1ヵ月間くらいです。早朝からの撮影も多くて朝起きれるか不安だったのですが、しっかりと目覚めることができて良かったです。

――ロケ地の三条市はどんな町でしたか。

駅を歩いていると工具の展示があったのでじっくりその展示を見たり、“モノづくりの町”なんだなと実感して、すごく感動しました。三条市の風景もすてきで、地元の方も皆さん本当に温かく、安心感のある環境で撮影させていただきました

――地元の方とお話されることもありましたか。

アニメにも登場する商店街で撮影させていただいたのですが、商店街の方がすごく撮影に協力してくださって。そういうところで地元の皆さんともコミュニケーションを取ることができました。皆さんの支えがなかったらドラマができていないと思うくらいに支えていただいたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

■同世代のキャストとの現場は和気あいあい

――せるふの幼なじみぷりん”こと須理出未来を演じる=LOVEの野口さんとは、今作が初共演ですか。

初めての共演です。ドラマのビジュアル撮影の日に初めてお会いしたのですが、すごい再現度で「本当にぷりんちゃんがいる!」と思いました。お会いできてすごくうれしかったです。

――野口さんやDIY部のキャストの皆さんとは、現場でどのように過ごしていましたか。

いつもDIY部の6人で一緒にいました。みんな同年代だったので、本当に部活の仲間みたいな感じで、一緒にお弁当を食べたり、たわいもない話をしたりして過ごしていました。

――劇中では、ぷりんたくみん、ジョブ子、しーなど、ニックネームで呼び合っていますが、上村さんは学生時代にニックネームで呼ばれていたことはありますか。

名前にちなんだものが多くて、「ひな」とか「ひなちゃん」と呼ばれていました。最近は、「ひなの」や、下の二文字を取って「なのちゃん」と呼ばれることが多くて。いろんな読み方があって面白いなと思っています。

DIYの奥深さを実感「日向坂46のメンバーにも知ってもらいたい」

――ドラマではDIY部に徐々に部員が集まってくる様子が描かれますが、上村さんが部活を作って部員を集めるとしたら、何部を作りたいですか。

私もDIY部を作りたいです! この作品でせるふちゃんを演じさせていただいて、DIYの奥深さを感じましたし、楽しさもたくさん知れたので、それを日向坂46のメンバーにも知ってもらいたいという気持ちが強くなっています。日向坂46のキャプテンの佐々木久美さんがDIYが得意で、久美さんが部長で、私は副部長という形でやりたいです。

――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いします。

このドラマは、DIY部のみんながもの作りを通して自分たちの内面や悩みと向き合いながら、自分自身をも作っていくような素敵な青春ストーリーになっています。青春特有の悩みや、学生ならではの悩みも描かれるので、さまざまな方に共感していただけるような内容になっていると思います。ぜひこのドラマを見て、ちょっとでも元気になってもらえたり、くすっと笑っていただけたりしたらうれしいです!

ドラマ「DIY!!-どぅー・いっと・ゆあせるふ-」で主演を務める日向坂46・上村ひなの/撮影=阿部岳人