現地時間23日、アメリカのローズボウルでレアル・マドリーvsミランフレンドリーマッチが行われ、3-2でマドリーが逆転勝利を収めた。

プレシーズンツアーの一環で行われたこの試合。マドリーはエースの元フランス代表FWカリム・ベンゼマスペイン代表FWマルコ・アセンシオ、ベルギー代表MFエデン・アザールが退団。一方で、イングランド代表MFジュード・ベリンガムトルコの神童であるトルコ代表MFアルダ・ギュレルらを補強していた。

対するミランは元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが現役引退。イタリア代表MFサンドロ・トナーリがニューカッスルへと完全移籍するなどし、レンタル移籍中だった選手も退団。一方で、アメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチオランダ代表MFタイアニ・ラインデルスらが加入し、補強も進んでいる。

マドリーは新加入のベリンガムスペイン代表FWホセル、ミランから復帰したスペイン代表MFブラヒム・ディアス、元ドイツ代表MFトニ・クロースウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガなどが先発出場。ミランは新加入のプリシッチイングランド代表MFルベン・ロフタス=チークなどが先発出場した。

前半はミランペースで試合が進むことに。マドリーは主軸がベンチスタートとなった他、大エースのベンゼマが退団した影響を感じさせる展開となる。

序盤はミランペースで試合が進むも、ミランも攻撃の精度を欠いてゴールを奪えない。マドリーベリンガムがフィットこそまだできていないが、攻守にわたって良いプレー。シュートを放つシーンも見られるなど、持ち味を少し見せていた。

なかなか攻撃の良い形が作れなかった両者だが、先にスコアを動かしたのはミラン。25分、左CKを獲得すると、新加入のプリシッチが絶妙なクロス。これをボックス中央でフィカヨ・トモリがドンピシャのヘディングで合わせて先制する。

苦しんだ中でセットプレーから先制したミラン。32分にはジュニオール・メシアスに代わって新加入のルカ・ロメロが投入されると、早速結果を残す。

42分、マドリーのクリアボールを奪うと、ボックス手前でパスを受けたロメロが左足一閃。強烈なシュートがゴール右隅に吸い込まれ、ミランがリードを2点に広げた。

前半を2点ビハインドで終えたマドリーは、ハーフタイムに8選手を入れ替え。FWヴィニシウスやFWロドリゴ、MFルカ・モドリッチ、DFアントニオ・リュディガーなど主軸が多く揃うこととなった。

すると徐々にペースを握り始めたマドリーは57分、横パスを受けたバルベルデが持ち上がり、ボックス手前のやや離れた位置から豪快に右足一閃。グラウンダーのシュートがGKマルコ・スポルティエッロの正面に飛んだが、まさかの後逸。ラッキーな形で1点を返すことに成功する。

多少バウンドの変化があったとはいえ、大失態を犯した新加入のスポルティエッロ。すると59分にはビルドアップのボールを狙っていたバルベルデがバイタルエリアでボールを奪うと、そのままミドルシュートを蹴り込み、一気に同点に追いつく。

一瞬にしてマドリーの空気にスタジアムが変わると、ミランは全く攻め込めず。70分には、フランス代表FWオリヴィエ・ジルーポルトガル代表MFラファエルレオンフランス代表DFテオ・エルナンデスら10名を投入して流れを変えにいく。

マドリーベンゼマ不在の影響か、良い形で攻撃が作れず。オープンな展開となる中で、スコアを動かしたのはマドリーだった。

84分、モドリッチからの絶妙なロングボールに反応したヴィニシウスが裏に抜け出すと、シモン・ケアーを振り切りボールを収め、最後は冷静にゴールに流し込んだ。

結局このゴールが決勝点。マドリーは見事な逆転勝利、ミランは力の差を感じさせられる敗戦となった。

レアル・マドリー 3-2 ミラン
レアル・マドリー
フェデリコ・バルベルデ(後12、後14)
ヴィニシウス・ジュニオール(後39)
ミラン
フィカヨ・トモリ(前25)
ルカロメロ(前42)