愛車を傷つけられたり、汚されたりしたら、誰だって腹が立つもの。以前ツイッター上では、愛車に貼られた「謎のステッカー」をめぐる千葉県での事件に対し、怒りの声が多数寄せられていたのをご存知だろうか。

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■愛車に貼られていたのは…

今回注目したいのは、ツイッターユーザー・くすぴーさんが以前投稿した1件のツイート

「久々に来たと思ったら、がっつりシールで貼られてんだけど」と綴られた投稿には車体の写った写真が添えられており、どうやら業者のステッカーを勝手に貼られてしまったようだ。

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しかもこれらのステッカーはなかなかの力技で貼られていることが判明し、警察官まで介入する事態になった旨が綴られている。一体何が起こったというのだろうか…。


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■「怒りの理由」に全力で納得…

こちらのツイートは投稿から数日で約600件ものRTを記録し、他のツイッターユーザーからは「シールで貼るのは器物損壊罪になる可能性が…」「こういうのって訴えられないんですかね?」「こんなのされたら、自分もキレ散らかしそう」「これは許せない」など、怒りの声が多数寄せられていた。

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また、中には「自分も全く同じことされました。(ステッカーに書かれた)古物商の番号も、問い合わせましたが存在してないです」といった具合に、同様の被害に遭った人物からのリプライも確認できる。

ツイート投稿主・くすぴーさんにことの経緯を尋ねたところ、これらのステッカーは昼間、買い物で1時間ほど離れた間に貼られていたものと判明。

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くすぴーさんは当時の様子について、「今回の件については、警察の方に実際に見てもらいました。私の車には『張り紙するな』と注意書きがあるにも関わらずステッカーが貼られており、警察官の方と剥がす際に跡が残ってしまい、警察官から張り紙した業者に連絡が行きました。車両付近にはステッカーのゴミも放置されていました」「今回は『被害』に当たらないそうで、警察から相手方への『厳重注意』という形で終わりました」と、振り返っている。

こうした張り紙が窃盗団の間での「目印」として使用されるケースも珍しくないため、くすぴーさんは大いに怒りを感じていたのだ。

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そこで今回は、こちらのステッカーに住所・電話番号が記載されている企業に詳しい話を聞いてみることに。電話で取材を敢行したところ、電話口には外国人と思われる男性が出たが、ステッカーの目的等については、明瞭な回答を得られなかった。

千葉県公安委員会」の公式サイトに同社の許可証番号が登録されていない旨を確認したところ、男性からは「鎌ヶ谷警察から許可をもらっている」との回答が得られたではないか。しかし、警察が古物商に「営業の許可を出す」というケースが、あり得るのだろうか…?


■千葉県警に話を聞くと…

続いては、男性が口にした「鎌ヶ谷警察署」の許可について「千葉県警察」に話を聞いてみることに。

まずは同社の許可証番号が公安委員会サイトから確認できないことを伝えると、千葉県警「風俗保安課」担当者からは「公安委員会から許可を受けている企業である」との回答が。

じつは、公安委員会のサイトは「許可申請を受けた全ての企業・業者の情報が表示される」のではなく、その中でも「HP上での取引がある団体の情報が表示される」という仕様になっていたのだ。

また「鎌ヶ谷警察署から許可をもらっている」という言い分について、担当者は「話の経緯からの推測になりますが…」と前置きしつつ、「公安委員会への許可申請は、基本的に所在地を管轄している警察署を経由して行なうものとなります」「そのため『警察が許可を出す』という表現は適切ではないですが、そのような説明をされたのだと思います」と分析している。

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営業に関する申請をクリアしている企業と判明したが、古物商である以上は「物を大切にする」という精神を決して忘れないでほしいものだ。それが他人の所有物ともなれば、尚更である。

■大切なものにこんなことをされたら…

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

愛車の窓に貼られたステッカー、その正体に目を疑う… 「絶対許せない」と怒りの声噴出