「不倫」に寛容だと言われる国、フランス。この価値観は、仮面夫婦の関係を続けるよりも、恋愛感情を大切にしたいと考える国民性の表れとも言われている。ところがそんなフランスに住むある36歳の女性が、45歳の夫の不倫を疑って、性器と耳の一部を引きちぎるという痛ましい事件を引き起こした。フランスの日刊紙『La Dépêche』などが報じた。

事の発端は7月9日の真夜中、フランスの南西部に位置するトゥールーズ(Toulouse)市の南部ポルテ=シュル=ガロンヌ(Portet-sur-Garonne)にある夫婦の家で起きた家庭内の口論だった。

『La Dépêche』によれば、詳細な理由はまだ判明していないが、口論の原因は不倫疑惑だったという。7月8日の夜に外出した夫が浮気をしたのではないかと疑った妻が、夫の携帯電話を調べようとしたところ、夫は怒って電話を取り返そうとした。夫の行動に対して妻も激怒し、夫の性器をつかんで皮膚の大部分が引きちぎれるまで力強く引っ張った。ナイフなどの鋭利なものが使われたかどうかは、現段階では分かっていない。

妻はさらに、夫の性器にとどまらず夫の片方の耳にも襲いかかり、その一部を引きちぎったという。当時、2人は酒に酔った状態だったようで、暴言を吐き合い、やがて肉体的な暴力を振るう事態に陥ったのであった。

その後、誰が通報したのかは定かではないが、警察官が現場に駆けつけた。夫は意識があったものの、ひどい痛みを感じているようだったという。妻が強く引っ張ったことで、陰茎と包皮の皮膚の大部分が引きちぎれてしまっていたそうだ。夫は当初、救急隊による治療を拒否していたが、最終的には治療に同意し、ランゲイユ病院(l’hôpital Rangueil)に運ばれて手術を受けたようだ。

事件から2日後の7月11日、妻は「悪質で意図的な暴力」の容疑で逮捕され、午前10時にポルテ=シュル=ガロンヌ自治管区の警察に身柄を拘束されたことを検察が確認した。夫は法医学病理学者の診断を受け、傷害の程度を調べる予定だという。また夫も、妻へのDVの疑いで退院時に逮捕された。

今回のニュースを見た人々からは、「円満離婚のほうが簡単なのに。暴力は問題を生むだけだ…」、「この気の毒な男性に、いち早く大量の鎮痛剤が投与され、損傷が致命的でないことを祈る。どうしてこんなことになってしまったのか理解できない。もう中世ではないのだから、離婚するという方法があるのに」といったコメントがあがっている。

画像は『La Dépêche 2023年7月11日付「INFO LA DEPECHE. Elle arrache une partie du sexe de son mari au cours d’une dispute : une femme placée en garde à vue」(DDM/ ABIGAEL JACQUART)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)

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