株式会社キアゲン(東京都中央区、代表取締役社長サカシタ・ショーン)は、藤田医科大学(愛知県豊明市、学長:湯澤由紀夫)消化器内科学講座、医科プレ・プロバイオティクス講座と共同で、同社のデジタルPCRを用いた技術を応用し消化器進行がんにおける新たな診断技術の開発を開始することを発表しました。

抗がん剤が全ての人に対し同等に効果を発揮することはなく、進行がんにおいて、個々人にあった抗がん剤の選択はこれまで非常に難しい状況でした。がん細胞から分泌されるcfDNA (cell free DNA)は正常細胞とは異なる配列を持ち、がん細胞の破壊などにより血中に放出されることがわかっています。このような血中循環腫瘍細胞由来のDNA はctDNA(circulating tumor DNA)と呼ばれています。このctDNAにはそれぞれのがん細胞に特異的な遺伝子変異が含まれており、デジタルPCRを使用することにより、その遺伝子をターゲットとしてがん細胞の種類を特定することができます。

今後、同研究グループでは、肝がん患者の血液中に含まれるctDNAをバイオマーカーとして特定のがんへの抗がん剤の効果などを調べる研究を行う予定としており、将来的には、消化器進行がんに対し、特定の抗がん剤の効果を早期に評価できる技術の確立および、早期の治療診断の開発につなげていきます。

  • 株式会社キアゲンについて

QIAGENグループの日本法人である株式会社キアゲンは、QIAGEN本社の企業戦略および経営方針との連携を通して、日本国内の幅広いライフサイエンス研究、分子診断分野においてSample to Insightソリューションを提供しています。1997年設立で、120名の社員が所属しています。(2022年12月31日時点)

詳細はこちら http://www.qiagen.com/jp/

デジタルPCRについて詳細はこちら https://go.qiagen.com/QIAcuity_Portal_JP

  • QIAGENについて

QIAGEN N.V(本社:オランダ)は、Sample to Insight ソリューションを提供するリーディング・グローバル・プロバイダーとして、研究者のみなさまが生体試料サンプル(Sample)から価値ある生物学的知見(Insight)を得ることに貢献しています。

QIAGENのサンプル調製テクノロジーは、血液、組織その他の物質からDNA、RNAやタンパク質を単離処理し、バイオ分子を可視化、分析可能な状態で検出します。そのサンプルを、バイオインフォマティクスソフトウェアやその知識ベースを用いて分析することで、関連したデータを実用可能な価値ある知見として解釈することができます。また、QIAGENの持つ自動化ソリューションにより、一貫したワークフローとして効率的かつ 効果的な研究プロセスを実現します。

QIAGENは分子診断(ヒューマン・ヘルスケア)やライフサイエンス(アカデミア、創薬研究開発、産業アプリケーション、法医学など)に従事されている世界中500,000名以上の顧客のみなさまにこれらのソリューションを提供しています。

売上高は約18億7千万ドルでフランクフルト証券取引所およびニューヨーク証券取引所に上場。35ヵ国、6,200名以上の社員が所属しています。(2022年12月31日の時点)

詳細はこちら http://www.qiagen.com 

配信元企業:株式会社キアゲン

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