北海道コンサドーレ札幌は25日、MF金子拓郎がプルヴァNHLクロアチア1部リーグ)のディナモ・ザグレブに期限付き移籍することを発表した。期限付き移籍の期間は2023年7月24日から2024年7月21日までとなっている。

 1997年7月30日生まれで現在25歳の金子は、前橋育英高校から日本大学へ進学し、2019年3月から特別指定選手として札幌でプレー。翌年2月に同クラブへ正式に入団した。すぐさま主力に定着すると、右サイドハーフや攻撃的MFを主戦場に、ここまで公式戦通算153試合に出場し26ゴール14アシストをマーク。今シーズンもここまで明治安田生命J1リーグで21試合出場8ゴール4アシストYBCルヴァンカップで3試合出場1ゴールという成績を残している。

 金子が期限付きで加入するディナモ・ザグレブは、プルヴァNHLで現在6連覇中。通算24度のリーグ優勝を誇るクロアチア屈指の名門クラブだ。FW三浦知良(オリヴェイレンセ/ポルトガル)が1999年に約半年間在籍したことでも知られている。

 初の海外挑戦に際し、金子は札幌のクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「この度ディナモ・ザクレブへ期限付き移籍をすることに決めました。まず、シーズン途中に移籍することを申し訳なく思ってます。ただ、このオファーを頂いたときに素直にチャレンジしたいと思いました。自分の年齢を考えたらラストチャンスくらいだと思います。一度きりのサッカー人生、後悔したくないと思いこの決断をしました」

「特別指定の時期を含め4年半もの間、いつどんな時も熱い応援を本当にありがとうございました。遠いアウェイでも、雨の日でも風が強い日でも、どんなに負けが続いていても、常に熱い応援をしてくれたサポーターにもっと勝利を届けたかったというのが本音です。ただ、最高なサポーターと共に戦えたことを僕は忘れません。また、三上さんをはじめとするクラブ関係者の皆さん、ミシャさん、スタッフ、チームメイト、パートナーの方々、サポーターの皆さん、コンサドーレに関わる全ての方々のおかけで僕はここまで成長することができました」

「ここからが本当の勝負だと思っています。これから皆様に活躍する姿を見せられるように頑張ってきます。そして金子拓郎は北海道が育てたと、皆様が胸を張って言えるような活躍をしてきます!4年半もの間本当にありがとうございました!」

金子拓郎がクロアチア1部へ期限付き移籍 [写真]=Getty Images