月刊ザテレビジョンで、日本最大級のライブ配信アプリ「17LIVE」の人気ライバーを短期連載で紹介。“イチナナ”の愛称で親しまれている「17LIVE」は、世界で5000万ユーザーが楽しむ次世代のライブ配信コンテンツ。歌や楽器演奏、趣味やペットの話、ゲーム配信など多種多様なジャンルの配信・視聴が楽しめる。今回は手話パフォーマーとしても活躍する俳優の三浦剛が登場。

【写真】手話パフォーマーとしても活躍する俳優・三浦剛の、レモン持ちSHOT

■手話のきっかけは、妻・忍足亜希子との出会い

僕が17LIVEを始めたのは月1レギュラーでやっていた生放送のラジオ番組が終了したタイミング。ライブ配信は妻(忍足亜希子)が先にやっていて、ろう者にとってもいいツールだと感じていたので即決でした。ちなみに僕が手話を勉強し始めたのは妻との出会いがきっかけ。今ではドラマの手話指導をしたり、バンドの手話パフォーマーとしても活動しています。

■夫婦のなれ初めにYOSHIKIが涙

そういえば、イチナナをきっかけにYOSHIKIさんとZoomで対談させていただいて、僕ら夫婦のなれ初めを聞いたYOSHIKIさんが泣くという貴重な体験もさせていただきました(笑)。最近のエピソードといえば3日前も僕のルームに新しいろう者が遊びに来たんですけど、その人は「他ではあまり楽しめなかった」と言っていて。確かにその人の気持ちも分かります

■お互いに気遣い合うことで、いいコミュニケーションが生まれる

以前、妻の両親と4人で車で出掛けたことがありました。妻の両親は妻と関係ない普通の世間話をしていたんです。僕はそれを手話で妻に通訳していました。そしたら2人の会話で妻が笑ったんです。そのことにお義母さんはひどくショックを受けてました。

自分は無意識のうちに長い間、娘を無視してしまっていたと。だからわが家では妻がいるときは、妻と関係ない話でも娘と手話で話します。声を出して話すのは娘と僕の2人のときだけ。疎外感ってそういうところから生まれてしまうんですよ。

でも僕はルームに遊びに来てくれたろう者に「自分からも歩み寄った方がいいよ」と伝えます。自分から意思表示しないと相手は分かりませんから。それに僕もお酒を飲んだ深夜にずっと手話するのは大変だし(笑)。お互いに気遣い合うことでいいコミュニケーションは生まれると思うんですよね。

取材・文=宮崎敬太

俳優&手話パフォーマーの三浦剛/撮影=柿沼琉(TRON)