映画『トランスフォーマービースト覚醒』(8月4日公開)の吹替版特別試写会イベントが7月25日、グランドシネマサンシャインにて開催され、声優の千葉繁山口勝平加藤賢崇と音響監督の岩浪美和が登壇した。

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マイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮により記念すべき1作目『トランスフォーマー』(07)が製作され、シリーズ6作品の世界累計興行収入は48億4700万ドルを突破。待望の最新作『トランスフォーマービースト覚醒』は新シリーズの幕開けとなり、本作には絶大な人気を誇る「ビーストウォーズ」が初登場する。

この日のイベントには、伝説的アニメとして愛されている「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」でティラノサウルスからトランスフォームするメガトロンを演じた千葉、ネズミからトランスフォームするラットルを演じた山口、蜂からトランスフォームするワスピーターを演じた加藤が登壇。しかし、ハリウッド最新作の本編には3人が演じるキャラクターは登場していない。本作に関わったのは岩浪音響監督のみという、「ビーストウォーズ」らしいイベントでのトークはまさに無法地帯。「ここだけで楽しんで!」「つぶやいたりしないでね」と念押し必須のNGワード満載のトークに、会場は終始笑いの渦に包まれた。

イベント冒頭、話題沸騰の「無法地帯2023 予告」と共にメイキング映像を上映。メイキング映像には千葉、山口、加藤以外にチーター役の高木渉の姿も。本編に唯一出ている高木が本イベントに登壇すべきだったかもの声に、山口が「渉は大事な『名探偵コナン』の収録があるので」と回答すると会場は大爆笑。山口もその収録に参加しなくていいのかと問われると「僕の出番は1年に1回なので(笑)」と笑顔で答え、さらなる笑いを誘っていた。

出番を優先するなら「イベントには玄田哲章さんが出演すべきだったのでは?」とオプティマスプライム役の玄田の名前を挙げた加藤。岩浪音響監督も「本来なら、玄田さんと子安(武人)くんがいるべきだった…」とニヤリ。「今回は(ビーストが)覚醒しただけだから、次は(タイトルが)大暴走とかになって出られるかも」と、今回出演なしの悔しさをバネに早くも次回作へ目を向けたコメントで笑わせる山口。これに対し加藤は「でも数年後、声優もAIになっている可能性はある。僕たちよりもおもしろいアドリブをやるAIの時代が来ているかも」としながらも、「次こそは出たい」とも力を込めて話していた。

この日のイベントで唯一本編に関わっている岩浪音響監督は、アフレコを振り返り声優陣を絶賛。主人公の青年、ノア役を務めた中島健人について「彼は『ビーストウォーズ』が大好きで、特にメガトロンが好きと言って、マイクの横に自前のフィギュアを持ってきて。メガトロンに見守られながら正義の味方を演じていました(笑)」と収録時の裏話を披露。このエピソードにメガトロンを演じてきた千葉は大きく頷きながらニッコリ。イベント最後の挨拶で「僕は出ていないけれど、(本編は)きっとおもしろいのでしょう、多分。腹立たしいけれど観てみたいと思います」と話した千葉は「3年後、僕らも出演できるようにいまから、腹筋を鍛えておきます!」と宣言し、“会場でしか聞けない”NGワード満載の大爆笑イベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(8月4日公開)には出演していない「ビーストウォーズ」声優陣が登壇!