フルアムが、ウォルバー・ハンプトンのメキシコ代表FWラウール・ヒメネス(32)の獲得に迫っている。イギリスガーディアン』が報じている。

フルアムは今夏、他クラブにもれずサウジアラビアターゲットに。アル・アハリから破格のオファーが届いたマルコシウバ監督に関しては、ヨーロッパでの指揮を望む指揮官サイドがオファーを拒否したとされるが、エースストライカーに関しては流出が濃厚だ。

報道によると、セルビア代表FWアレクサンダル・ミトロビッチはアル・ヒラルから破格のオファーが届いており、クラブサイドは売却に前向きではないものの、選手本人が移籍を強く求めていることもあり、最終的に売却に踏み切る構えだ。

このエース流出に備えてフルアムは、ミトロビッチと比較的プロフィールが近しいウルブスの主砲の獲得に動いている。

そして、『ガーディアン』の報道ではフルアムとウルブスは550万ポンド(約10億円)の金額でクラブ間合意に至ったという。

さらに、個人間では24日に行われた交渉によって大筋合意に至っており、今後メディカルチェックが予約され、近日中にすべての交渉が完了するようだ。

これまでアトレティコ・マドリーベンフィカを渡り歩いたヒメネスは、2018–19シーズンにウルブスにレンタル加入。その翌年に完全移籍へ切り替わり、ここまで通算166試合に出場し、57ゴールを記録。

2020年11月のアーセナル戦で負った頭蓋骨骨折の重傷以降は、パフォーマンスが安定せず、昨シーズンはプレミアリーグ15試合出場でノーゴールに終わった。

それでも、メキシコ代表で通算30ゴールを挙げ、2019–20シーズンにはプレミアリーグ17ゴールの実績を持つセンターフォワードは、高い得点能力に加え、利他的なプレーを得意としており、状態が上がってくれば、ミトロビッチの後釜をこなすことは十分可能なはずだ。