フルアムは25日、ウルヴァーハンプトン(ウルブス)からメキシコ代表FWラウル・ヒメネスが完全移籍で加入することを発表した。

 契約期間は2025年6月30日までの2年間で、1年間の延長オプションも付随。移籍金は非公開とされているが、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、550万ポンド(約10億円)程度がウルブスに支払われたという。

 現在32歳のR・ヒメネスは母国の名門クラブ・アメリカの下部組織で育成年代を過ごし、2012年1月にトップチームに昇格した。2014年夏にアトレティコ・マドリードに加入しヨーロッパデビューを果たすと、翌年夏にはベンフィカに完全移籍。3シーズンを過ごした同クラブでは、公式戦通算120試合に出場し31ゴール14アシストをマークした。

 2018年夏にはウルブスに期限付きで加入すると、初年度から公式戦44試合の出場で17ゴール8アシストを記録するなど、前線の主軸として大活躍。翌年夏には完全移籍への移行が発表された。2020年11月には頭蓋骨を骨折する大ケガを負い、長期離脱を余儀なくされたものの、翌年8月に戦列に復帰。ウルブスでプレーした約5年間の通算成績は、公式戦166試合出場57ゴール24アシストとなっている。

 なお、2013年1月にデビューを飾ったメキシコ代表では、ここまで国際Aマッチ通算102試合に出場し30ゴール14アシストをマーク。3度のFIFAワールドカップを経験している。

 フルアム加入が決定したR・ヒメネスは、新天地のクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「ここに到着することは僕にとって非常に重要なことだ。プレミアリーグで最も象徴的なチームの1つであるこのクラブのために、全力を尽くすつもりだよ。ここに来て、このスタジアムでプレーできることは非常に幸せだ。ここは本当に良いスタジアムで、僕も気に入っているからね。プレミアリーグでゴールを決め続けるために全力を尽くすつもりだよ」

昨季までウルブスでプレーしていたR・ヒメネス [写真]=Getty Images