「えりも岬」「鷲倉」は、それぞれ北海道福島県にあるアメダスですが、この2つにある共通点があります。


アメダス「えりも岬」の紹介

「えりも岬」は、北海道幌泉郡えりも町にあるアメダスで、北海道の下に尖った形をしている部分の一番端に位置します。
えりも岬は、全国の風を観測する約900のアメダスの中でも、屈指の強風が吹く地点として知られ、風速10メートル以上の風の吹く日が年間260日以上もあります。


アメダス「鷲倉」の紹介

「鷲倉」は、福島県福島市土湯温泉町にあるアメダスで、気温・降水量・風・日照時間を観測する4要素アメダスとしては、全国で7番目に高い標高が1220mにあるアメダスです。この標高の高さでかつ、福島県であるという位置柄、全国のアメダスでも有数の低温を誇ります。


2つのアメダスの共通点「真夏日」

この2つのアメダスの共通点。それはこれまで1度も30℃を超えたことがない、つまり「真夏日」を記録したことがないのです。
北日本やその他海沿いの地点を中心に、「猛暑日」つまり35℃を超えたことがない地点は100地点以上ありますが、「真夏日」となると、現在運用中の全国900を超えるアメダスのなかでも、この「鷲倉」「えりも岬」という2地点に絞られます。日本トップクラスの避暑地といえますね。


「鷲倉」と「えりも岬」 先に「真夏日」へ到達するのは?

「鷲倉」と「えりも岬」、どちらが先に真夏日の高みへと到達するでしょうか。
過去の記録から遡ると、「鷲倉」では過去最高の29.4℃※をはじめとする、29℃台が2回、28℃台が5回あり、あと一歩!といったところでしょう。一方で「えりも岬」は、過去最高が26.7℃と、真夏日への道はまだまだ険しそうです。

※鷲倉で29.4℃を記録した2021年8月6日のアメダスを見ると、当日の値に欠測があるようです。ただ、欠測の時間帯は16時以降であるため、この時間帯以降に最高気温を塗り替えている可能性は低いと思われます。

究極の避暑地? 全国のアメダスの中でも鷲倉(福島)とえりも岬(北海道)にしかない共通点