2023年7月21日に96歳で亡くなったトニー・ベネットと、彼の友人でコラボレーターのレディー・ガガの友情にまつわるエピソードが公開された。

 米ピープル誌最新号の故ベネットを偲ぶカバー・ストーリーには、ガガが2014年に受けたインタビューが再掲され、ベネットが彼女のためにトランペットタトゥースケッチしてくれたことが明かされている。

 ガガはこの中で、「トニーにトランペットを描いてくれるように頼んだら、マイルス・デイヴィストランペットスケッチしてくれました」と振り返り、「彼のスケッチタトゥーしてもらった際、その下に彼の名字であるベネデットと彫りました。一緒に過ごしたこの時間を私がいつも思い出せるように」と続けている。

 二人が2014年に発表したジャズ・アルバム『チーク・トゥ・チーク』は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得した。2016年にはベネットアルツハイマー病と診断されたが、2枚目のコラボ・ジャズ・アルバム『ラヴ・フォー・セール』を2021年にリリースしていた。

 同じ2014年のインタビューの中で、ガガは「トニーは私が(“Orange Colored Sky”)を歌うのを聴いて、私に会いたいと言ってくれました」と語り、「彼が“一緒にジャズ・アルバムを作りませんか?”と誘ってくれたので、“もちろんです!”って答えました。私たちはすぐに仲良くなりました」と明かしている。

 2021年、ベネットは同年8月にガガと米NYのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで【One Last Time】と題した最後のショーを行った後、ツアーとパフォーマンスから引退すると発表していた。

レディー・ガガ、敬愛する故トニー・ベネットとの出会いを振り返る