俳優のドウェイン・ジョンソンが、ストライキで生活が困窮する組合員を支援するため、全米映画俳優組合基金に巨額の寄付をしたそうだ。Varietyが報じた。

【写真】若い! 「ザ・ロック」名義の頃のドウェイン・ジョンソン

 アメリカで活動する俳優約16万人が加入する全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)が、現地時間7月13日ストライキ決行を発表した。映画やドラマの撮影は取り止めとなって早3週目、長引くにつれ、生活に支障が出る組合員が多数出ることが予想される。

 これを受け、SAG‐AFTRAと連携する非営利団体「全米映画俳優組合基金」では、コロナ禍にも行った、組合員向けの緊急経済支援プログラムの実施を踏まえ、組合員のうち、高収入を得ている2700人に対して手紙を送り、支援を求めていたそうだ。

 これにいち早く賛同したのがドウェインのチーム。すぐに支援を申し出たという。ドウェインが寄付した額は明かされていないものの、7桁(100万ドルから999万ドルの間)に及び、トップクラスの俳優の寛大さを見せたそうだ。「『こんな時期こそ、僕はここにいます。どこにも行きません。必要とあらば何でもします』とは彼の言葉です。他のメンバーが同様のことをしてくれるよう、大きなメッセージを送ることにもなりました」と財団の代表コートニー・B・ヴァンスが語っている。

 またエグゼクティブディレクターのシド・ウィルソンによると、全米映画俳優組合基金の支援金として、組合員それぞれに1500ドル(約21万円)づつ届けられ、健康問題など困難な状況にあるメンバーは緊急経済支援として、さらに最大6000ドル(約84万円)受け取ることができるそうだ。ドウェインの寄付金は、数千人の俳優たちに恩恵を与えることが出来る額だとしている。

ドウェイン・ジョンソン、全米映画俳優組合基金に大金を寄付 (C)AFLO