アメリカに次いでUFO目撃談が多く報告されている国が、オーストラリアだ。北部にあるノーザンテリトリー州の町ワイクリフ・ウェルは「オーストラリアのUFO州都」と呼ばれるほど、UFO目撃多発スポットとして知られている。

 そのオーストラリアの海岸に謎の巨大な金属製物体が打ち上げられ、地元警察が出動。危険物の可能性もあるため、周囲が立ち入り禁止になるなど、地元を揺るがす大騒ぎへと発展した。国際部記者が語る。

「謎の物体が打ち上げられたのは、西オーストラリアジュリアン湾近くの海岸です。7月16日に地元住民が発見し、警察に通報しました。幅約2.4メートル、高さ約3メートルの金属製で、長期にわたって漂流していたのでしょう。金色のドームと円柱部分は大半が腐食しており、フジツボがびっしり付着していたそうです」

 通報を受けた警察は、すぐに現場付近を閉鎖。その後、州消防署の化学センターから「物体に危険性はなく、周辺地域にリスクはない」との発表があり、立ち入り禁止は解除された。とはいえ、現在も州と連邦機関による正体確認作業は続いており、その正体はまだ判明していない。地元では「UFOの残骸に違いない」という噂でもちきりなのだ。

 前述したように、オーストラリアは世界有数のUFO目撃談多発国だ。最も有名なのは、1966年メルボルン郊外で、ウェストオール高校の教師と生徒350人が空を飛ぶ銀色の円盤を目撃した、とされる「ウェストオールUFO事件」だ。

 4月6日午前11時頃、メルボルン郊外に3機の銀色に輝くUFOが飛来。その後、円盤は近くの芝生に着陸すると再び上空に浮き上がり、そのまま姿を消し去ったという。着陸した場所の近くにはハイスクールと小学校がある。日中のため、多くの生徒や教職員がその一部始終を目撃。円盤が着陸した芝生を確認すると、その部分だけが黒く焼け焦げていたという。UFO研究家が解説する。

「情報を受けて、すぐに4人の軍関係者が現場に直行し、目撃者からの聴き取り調査及び、土壌サンプルを採取しました。ところがそれから60年近くが経過した今もなお、その詳細は明らかになっていません。UFOでなければ軍が否定すればいいわけですが、そういった声明もいっさい出ていないことから、今もオーストラリア最大のUFO事件として語り継がれているんです」

 今回の謎の金属製物体の正体はいつ判明するのか。そして「ウェストオールUFO事件」の真相が明らかにされる日は来るのか。

ジョン・ドゥ

アサ芸プラス