同志社女子大学(所在地:京都府京田辺市京都市 学長:小崎眞)学芸学部メディア創造学科関口英里教授のゼミでは、株式会社TNCブライダルサービス様の監修により、結婚式の演出プランを考案する「ブライダルプロジェクト」を2008年度から毎年行っています。

本プロジェクトは、和婚の減少や儀式の簡略化により、京都の伝統産業需要が減少している現状をふまえ、伝統文化の新たな展開を学生たちのアイデアで盛り上げていくことを目的にしています。毎年京都の伝統産業を取り入れた企画で、これまで扇子や和ろうそくを使用した演出や特別に制作した婚礼菓子を用いた演出プランをプロデュース。完成した演出プランは株式会社TNCブライダルサービス様が代理店となり、婚礼披露宴のオプションプランとして、実際の婚礼市場で販売しています。

この度、2023年7月22日(土)に、現3年次生が老舗宇治茶専門店 株式会社祇園辻利(京都市東山区)様とコラボレーションし、2022年度中に考案した演出プラン「幸せのお茶合わせ~祝茶で乾杯~」の販売記念発表会・摸擬披露宴を実施しました。

今回は、日本伝統の婚礼儀式である「水合わせの儀」に着想を得て、現代の婚礼に合わせてアレンジ。従来の婚礼で行われてきた

「お酒での乾杯」に代わるものとして、古来より縁起の良い水だし茶で乾杯する、新しく楽しい和の演出「お茶合わせの儀」を企画しました。

「お茶合わせの儀」では、新郎新婦にフローチャートを使用し、個性に合ったお茶を選んでいただく「幸せのお茶診断」を事前に実施。

この演出だけの祇園辻利監修のオリジナルブレンド茶葉で、新郎新婦それぞれの個性にあったお茶を選びます。披露宴では、それぞれが選んだお茶を伝統ある水だし茶で、新郎新婦の和合を示しお茶を注ぎあい、オリジナルのブレンド茶を作成。「祝茶(しゅくちゃ)」の掛け声で列席者一同乾杯し、宴席を盛り上げる仕掛けを施しました。

発表会場は、演出プランの会場である⽼舗料亭 「東観荘」(京都市東山区)様を選定し、企画のプレゼンテーション、ゼミ生プロデュースによる本格的な模擬披露宴を実演。

婚礼衣装の着付けは森泰子きもの学院(院長 駒水明美様)はじめ講師の皆様、ヘアメイクは本学人間生活学科卒業生でもあるヘアメークアップアーチストの可畑里彩様に委嘱し、それ以外の運営業務(プランナーや司会進行、カメラマン)と必要な役どころ(新婦役、招待客役等)は全てゼミ生が務めました。

また、今回ご協力いただいた方々を代表し、株式会社 祇園辻利 代表取締役 三好 正晃様による総評をいただきました。

本企画で完成したオリジナル演出プラン「幸せのお茶合わせ~祝茶で乾杯~」は、(株)TNCブライダルサービス様が代理店となり、婚礼披露宴のオプションプランとして、本発表会をもって販売がスタート。

本演出プランに必要なアイテム(「幸せのお茶診断」フローチャート、列席者用リーフレット、演出台本)、販促活動に使用する広報ツール(チラシ、Webサイト、SNS(Twitter))の作成・展開を全てゼミ生が手がけました。

■プロジェクトリーダーを務めた学生(学芸学部メディア創造学科 3年次生 川瀬鈴香(かわせ りんか)さん)によるコメント

婚礼演出を通して、古来より「縁起がいいもの」として飲まれてきたお茶の新たな可能性を見出したいと思い「幸せのお茶合わせ~祝茶で乾杯~」を企画しました。

工夫したことは、これまで仏事や食事の口直しとして飲まれてきたお茶の固定概念を覆し、楽しく宴席を盛り上げる演出となるようアレンジしたことです。

縁起が良いお茶で、老若男女皆さまが楽しんでいただける本演出を広く婚礼現場で取り入れていただくことで、和婚を盛り上げるとともにお茶の更なる普及に貢献することをめざし、演出プランを完成させました。

プロジェクトを通して学んだことは、多くの方と協働することの大切さです。

産学連携は初めての経験でしたが、株式会社TNCブライダルサービス様、株式会社祇園辻利様、東観荘様をはじめ、多くの方のお力添えにより、ここまでプロジェクトを進めることができました。

今後、「幸せのお茶合わせ~祝茶で乾杯~」が婚礼現場で広く取り入れられることを願っています。

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