コスモス電機株式会社(本社:大阪市淀川区/代表取締役社長:高橋良典 以下、当社)は、「ともに、未来を切拓く」をパーパスに掲げる株式会社山善(大阪本社:大阪市西区/代表取締役社長:岸田貢司 以下、山善)と共同で、一酸化炭素検知機能付き火災警報器を普及させ、火災による死者数を減らすための活動を実施する「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを2023年8月1日に発足いたします。

(左から)新コスモス電機株式会社 代表取締役社長 高橋 良典、株式会社山善 取締役 上席執行役員 家庭機器事業部長 中山 尚律

プロジェクト発足の背景

建物火災の死者数は、住宅用火災警報器の設置が義務化された(※1)2011年には1,339人、その後微減傾向にあったものの2016年以降は横ばいとなっており、2021年も依然として1,165人の方が命を落としています。その原因の一つとして考えられるのが、建物火災の死因の約4割を「一酸化炭中毒・窒息」が占めているという点です。一酸化炭素は、無色無臭で人の五感では気づくことができない上、少量でも吸い続けると人体に影響を及ぼし、最悪の場合死に至る大変危険なガスですが、その危険性への理解は進んでいません。

令和4年版消防白書を基に作成
一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)

当社は、2008年に一酸化炭素検知機能付きの火災警報器を開発し、「ガス警報器の開発で培った一酸化炭素検知技術で、火災から一人でも多くの命を救いたい」という強い想いで営業活動を行ってきました。そのような中、山善が当社の想いに共感し、2022年9月より最新機種であるPLUSCO(プラシオ)の取り扱いをスタートしました。

また、住宅用火災警報器の交換目安は10年であり、設置義務化から10年以上が経過した現在多くの火災警報器が交換のタイミングに差し掛かっています。これを機にPLUSCO(プラシオ)を拡販し、火災事故から多くの命を救うため両社の協力関係をより強めたいと考え、「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを発足しました。

プロジェクトの目的

本プロジェクトは、「火災による死者数を減らす」ことを目的に掲げています。そのために、一酸化炭素の危険性について多くの方に知っていただくとともに「一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)」の認知度アップを図り、山善の販売ルートで一般市場に流通させ拡販に努めます。

【具体的な活動内容】

  • 火災実験室「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」を活用し、布団くん焼火災実験等を通じて一酸化炭素の危険性を伝える

  • SNS配信や展示会を通じて、一酸化炭素の危険性を伝えるとともに、PLUSCO(プラシオ)の認知度アップを図る

  • 家電量販店やホームセンター等での拡販を通じて、既設の住宅用火災警報器の交換および増設を促す

プロジェクトに対する想い

株式会社山善 取締役 上席執行役員 家庭機器事業部長 

中山 尚律(なかやま なおのり

火災警報器の設置が義務化となり、家庭機器事業部では火災警報器の販売を始めて約10年が経過しました。しかし、建物火災の死者数はほぼ横ばい状態であることを知ってショックを受けました。火災による死因の約4割が一酸化炭素中毒・窒息であることを知り、この一酸化炭素検知機能付き火災警報器PLUSCO(プラシオ)を積極的に拡販したいと強く思いました。

コスモス電機株式会社 代表取締役社長 

高橋 良典(たかはし よしのり

コスモス電機は、「世界中のガス事故をなくす」という想いで、1964年に世界で初めて家庭用ガス警報器を開発いたしました。それから今日に至るまで、ガス警報器も一助となり、日本国内のご家庭でのガス爆発事故、特に死亡事故は激減しました。それと同じように、当社のガスセンシング技術を用いて、火災による一酸化炭素中毒事故を減らしたい、一人でも多くの命を救いたいというのが当社の大きな目標です。このプロジェクトを通じて、山善さんのお力をお借りしPLUSCO(プラシオ)を多くの方にお届けできればと思っております。

一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)について

【特長】

  1. 一酸化炭素100ppmを検知すると、LED点滅と音声でお知らせ

  2. 業界初のCO反応式(※2)で、煙センサの感度を2倍にし、火災の発生をいち早くお知らせ

PLUSCO(プラシオ)は、従来の火災警報器(煙式)に一酸化炭素センサをプラスした新しい火災警報器です。

一酸化炭素100ppmを検知すると、LED点滅と音声で一酸化炭素注意報をお知らせするとともに、煙センサの感度を自動的に2倍に引き上げ、通常煙濃度5~15%/m(※3)で火災警報を発報するところを2.5~7.5%/mと約半分の煙濃度で、より早く火災をお知らせします(CO反応式(※2))。

住宅火災の発火源別死者数は、たばこが最多となっており、また就寝中の事故が多いことがわかっています。寝たばこによる布団のくん焼火災は、特に一酸化炭素が発生するケースが多く、一酸化炭素を検知することでより早く火災をお知らせするPLUSCO(プラシオ)が、逃げ遅れ防止に役立ちます。

【仕様】

【PLUSCO(プラシオ)ブランドサイト】https://www.cosmos-plusco.com/

会社概要

<株式会社山善>

工作機械、産業機器、機械工具、自動化ロボットなど、世界のものづくりを支える「生産財」と、快適で便利な住まい・オフィス環境をつくる住宅設備機器や、くらしを豊かに彩る生活用品などの「消費財」を提供する専門商社です。中でも、家庭機器事業部では、防災用品の他、カーテンや布団・洗濯物などの障害物がセンサに近づくと通電をストップさせる電気ストーブなど、安全対策を施した商品開発にも注力しています。

【コーポレートサイト】https://www.yamazen.co.jp/

<新コスモス電機株式会社>

PLUSCO Lab.(プラシオラボ)

1964年に世界で初めて家庭用ガス警報器を開発。ガスセンサの研究開発から、それらを搭載した家庭用ガス警報器、産業用ガス検知警報器、住宅用火災警報器、ニオイセンサ等を製造・販売するガス警報器・火災警報器の専門メーカー。2023年5月、兵庫県三木市に火災実験の見学施設「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」を開所。火災を再現し、PLUSCO(プラシオ)が従来の火災警報器(煙式)よりも先に発報して危険をお知らせする様子をご覧いただけます。

【コーポレートサイト】 https://www.new-cosmos.co.jp/

※1:改正消防法により、2006年から全ての新築住宅への設置が義務化。その後、猶予期間を経て2011年以降既存住宅へも全市町村で義務化

※2:住宅用防災警報器及び住宅用防災報知設備に係る技術上の規格を定める省令(平成17年総務省令第11号 )第11条の規定に基づき、総務大臣に認証された基準の特例

※3:煙濃度を表す単位 例)10%/mの場合、1m離れた場所にある光がその煙により10%減光する煙濃度

配信元企業:新コスモス電機株式会社

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