2023年7月27日、人気YouTuberのコムドットが、自身初となる総合プロデュースイベント『Creator Dream Fes ~produced by Com.~』を、東京ドームで開催した。

    

 イベントは、コムドット全員によるパフォーマンスで幕を開けた。メンバーが組織に追われている設定の演出に会場は大盛り上がり。それぞれのメンバーの“らしさ”が見えるような登場だった。ひゅうがと司会を務めるベッキーも登場し、ついにイベントが幕を開けた。

 第1部は「CREATORS COLLECTION」からスタートした。トップバッターはサワヤン。共演者の初登場という大役を担った。「CREATORS COLLECTION」のリーダーを担当するのは、ランウェイの経験も豊富な中町綾。圧巻のウォーキングで会場の雰囲気を一変させた。続いてとうあ、ゆうたやまとが登場。ランウェイで突き抜けたかっこよさを魅せたあとは、時計の針の音とともにダンスメンバーが登場。「CREATORS DANCE PERFORMANCE」が始まり、あむぎりと関口メンディーによるダンスパフォーマンスが披露された。2人が踊った楽曲はEXILEの「I Wish For You」。そしてMCをはさみ「CREATORS DUNK CHALLENGE」のステージが開幕した。ステージ上にバスケットゴールが設置され、サワヤンとゆうたによるダンクチャレンジが行われた。チャレンジは失敗してしまったものの、3人の絆を感じる演目となった。

 第2部は「CREATORS SUPER LIVE」。クリエイターがそれぞれの持ち曲で会場を盛り上げる。トップバッターはスカイピース。「証明」と「オタパリパーティー」を披露し、初のフル公開となる「listen」を見せてくれた。続いてむくえなは、「おやすみロマンス」と新曲の「でこぼこシンフォニー」を披露。ばんばんざいは「トライアングル」に始まり「宵花火」をしっとりと歌い上げた。とうあはセクシーな「若者(Young)」の楽曲を披露。そして、エスポワール・トライブは、夏にぴったりの「サマデイ」に続き、8月1日に発表する予定の新曲「エモーショナル」を先行公開し、会場を盛り上げる。トリを飾るのは、コムドットゆうまによる「カーテン」と、7月24日の動画でMVも公開された新曲「look at the sea」だ。ファンにはお馴染みのエンディング曲と新たなサマーチューンで、「CREATORS SUPER LIVE」を締め括った。

 そして当日まで内容が明かされていなかった注目の第3部「NEXT DREAM」は、クリエイターがそれぞれの夢を舞台で宣言する内容だった。スカイピースは目標である「ZOZOマリンスタジアムでワンマンライブ」の成功を言い切る。ゆうたコムドットが漫画化したことを告知し、「コムドット映画化」を宣言。あむぎりは「ヒップホップソングでメジャーデビューをすること」、ひゅうがは「サイン入りカレンダーを1万人に手渡し」、ゆうまは「武道館でワンマンライブ」、やまとは涙を見せながら「信念を持った堂々とした人間になること」「メンバーと日本一のグループになること」を語った。

 今回のイベントのテーマは「夢に挑戦し、夢を叶え、そして新たな夢を宣言する」。今を駆けるクリエイターが手を取り合い、高らかに夢を宣言する姿は、ファンに大きな力を与えるものとなった。

 イベント後にはメンバーであるやまとひゅうがゆうたゆうま、あむぎりの5人が登壇し、終了直後の心境について語ってくれた。

ーー今回のイベントを終えて、どうでしたか?

あむぎり:東京ドームは野球観戦などで来ていたのですが、ステージからの景色は絶景でした。たくさんの仲間と立つことができて、とても嬉しかったです。人生最高の思い出です。

ゆうた:出演者と来てくれた人、スタッフ全員で『Creator Dream Fes ~produced by Com.~』という名前に相応しいイベントにできました。動画のやり取りでは感じられることのできない歓声や拍手を体験できました。

ゆうま:クリエイターのみんながこんなにすごい人たちだったんだと気づかされました。みんな面構えが違いましたね。ファンのみんなの顔を見て、僕たちにはこんなに仲間がついてくれていると思うと、感極まってしまいました。やまとのスピーチを受けて、ここまで来たと思うと同時に、夢を持ち始めたあのころの気持ちになりました。

やまと:普段はクリエイターのやまとなんですが、今回はプロデューサーやまととして動いて、なかには大変なこともありましたが、「今日と同じことがあったらまたやるか」と聞かれたら、即答で「やります」と答えると思います。たくさんの人にとって素敵な日になりましたし、僕たちやクリエイターの夢も叶い、ほっとしています。

ーー初のMCはどうでしたか?

ひゅうが:怖気付いていたら申し訳ないと思っていたので気合を入れたのですが、そうするとなにひとつ緊張しなかったです。ベッキーさんやクリエイターたちのおかげですね。僕としては100点かな。超楽しかったっす!

ーー関口メンディーさんとのダンスはどうでしたか?

あむぎり:数分のパフォーマンスのために、指導者やバックダンサーの方の時間をいただいて練習しました。最初はうまくパフォーマンスしたかったのですが、本番が近づけたら楽しめればいい。それだけを考えていました。本番直前にハイタッチして、緊張なくパフォーマンスできました。

ーーダンクパフォーマンスはどうでしたか?

ゆうた:2回しか全体練習ができていなかったんです。道具の準備が難しく、リハでも挑戦したんですがうまくいきませんでした。でもサワヤンが自信家で元気付けられました。本番はうまく決まらなかったんですけど、失敗も思い出なんだなと。次回機会があれば決めてやりたいです!

ーー「カーテン」の初披露はどうでしたか?

ゆうま:緊張でブルブルでしたが、やるしかないと思いました。いままでで1番練習してきたのではないかと思います。そのおかげで体に染み付いていて、本番を楽しむことができました。練習は嘘をつかないですね。ミュージックパフォーマンスではみんなのバトンが回ってきたこともあって、このバトンは絶対に落とせないと思いました。

ーーみなさんにメッセージをお願いします。

やまと:すべてが順調だったわけではなかったんです。視聴者のみんなを不安や悲しい気持ちにさせてしまっていたとも思います。それでも、コムドットのなにかを信じて来てくれた人に感謝します。全力を東京ドームにぶつけられたので、なにか感じてもらえるものがあれば嬉しいです。

ーー「日本一のグループ」というのはどのようなイメージですか?

やまと:クリエイターという意味も含まれていますが、国民的なグループとして日本一になれたらと思っています。あまり知らない人たちに向け、YouTubeという枠を飛び出し、YouTubeにプラスのイメージを持っていない人にも伝えられたらと思いました。今日のイベントを行ってからどうなるかわからないけど、響くものがあればいいと思います。

ーー世間の自己肯定感が低いと感じている人に向けてエールをお願いします。

ひゅうが:僕らは地元の友だちといたけど、なにもしていなかったんです。とにかく遊ぶだけで、あるときなにかが合致して4年半でここまできました。普通すぎた僕たちだからこそ、なんでもできるのではないかと思っています。僕の母は50歳になってからも夢を追っていて、紅白に出ると宣言しています。そう考えたら、いまの若い子たちはなんだってできると思います。

ーー涙を流した理由について、教えてください。

やまと:いろんな感情が入り乱れ、言葉にするのは難しいんですけど、友だちとこのステージに立てているのが嬉しすぎて、幸せが溢れて涙として出てしまいました。リアルで対面することがないような情熱や熱狂に当てられて、自分がやってきたことが今日1日で報われた気がしました。気持ちのいい涙でした。

ーー登録者数が400万人きったことについても言及していましたね。

やまと:言わなくてもいいかと思ったのですが、まずは事実を受け入れて、気持ちを入れ替えて活動していこうということを伝えたかったです。ここから這い上がるぞという気持ちでした。

コムドット(撮影=リアルサウンド編集部)