7月26日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅16」で、前代未聞の大事件が発生した。

 今回は夏の北海道が舞台となったが、大雨によって根室本線が全面運休になり、村井美樹率いる鉄道チームは富良野駅で足止めされ、先に進めない事態になったのである。

 富良野駅から次のチェックポイントがあるトマムまでは線路に沿って約70km。歩ける距離ではなく、村井が番組スタッフに「番組が成り立つんですか?」と詰め寄るなど、一時はロケ中止もあり得る状態だった。

 最終的に村井が選んだのは、徒歩とタクシーでJR石勝線の新冠駅まで行くルート。そこから石勝線に乗ってトマムを目指すという。富良野から占冠駅までは約47km。タクシー代をすべて投入し、長距離を歩いてなんとかたどり着いた。

 このハンデをものともせず鉄道チームが勝利を収めたからよかったものの、番組の対応には批判の声が上がっている。テレビ誌ライターの話。

「鉄道は出発時刻と到着時刻がはっきりしているわけですから、それに合わせてロケ車で移動してもよかったのでは。早く着いた場合は待機させればいいだけの話で、太川と蛭子能収のバス旅第19弾ではこの措置が取られている。この時はトンネルに歩道がなく歩いていくのが危険と判断され、ロケ車でトンネルの先まで移動。その区間を歩いた場合の時間を計算し、時間調整を行いましたからね」

 この方法なら相手チームの太川も納得したはずである。

 そもそもスタートからゴールまでの設定に問題があったという指摘もあり、

「鉄道チームが本来利用するはずだった根室本線は、2016年の台風の影響で東鹿越駅から新得駅の間が不通となっていて、現在はバスで代行運転を行っています。鉄道チームは代行バスも利用できないルールですから、この区間はどうするつもりだったのか。たまたま石勝線に乗ることになったので、東鹿越駅から新得駅間は利用せずに済みましたが、本来ならどうなっていたかも気になります」(前出・テレビ誌ライター)

 疑問だらけのまま終わった第16弾。次は視聴者が納得できる戦いを繰り広げてほしい。

アサ芸プラス