北朝鮮で27日、朝鮮戦争の休戦協定締結から70周年となったことを記念する閲兵式(軍事パレード)が行われ、金正恩総書記がロシアのショイグ国防相、中国共産党の李鴻忠政治局員らとともに参観した。朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮ではこの日を「戦勝節」としている。パレードでは大陸間弾道ミサイル(ICBM)や極超音速ミサイルなど各種兵器が披露されたほか、「新しく開発、生産されてわが空軍に装備することになる戦略無人偵察機と多目的攻撃型無人機」(同通信)が上空を旋回した。

強純男(カン・スンナム)国防相が報告し、「米帝好戦狂と尹錫悦逆賊一味は誇大妄想的な『力の論理』を唱え、あえて朝鮮民主主義人民共和国に対する軍事力使用で朝鮮半島地域で史上、初めての核戦争を引き起こしかねない危険な戦争演習をやめていない」と米韓を非難。「このまま軍事的対決を企んで進むなら、わが国家の武力行使がアメリカ合衆国と「大韓民国」に限っては防衛権範囲を超越するようになるということを厳重に宣布する」と強調した。

同通信の報道全文は次のとおり。

戦勝70周年慶祝閲兵式

【平壌7月28日発朝鮮中央通信】百戦百勝の朝鮮労働党の指導に従って自主、自立、自衛の旗印を高く掲げ、英雄朝鮮の偉大な継承の歴史と伝統を輝かせて勝利からさらなる勝利へ疾風、怒濤のごとく突き進む栄光に輝く道程で、全国が祖国解放戦争勝利70周年をわが国家と人民のめでたい祝日として意義深く祝っている。

全人民は、偉大な領袖、偉大な党の周りに一心同体となって固く団結した底知れない力、百折不撓の闘争精神をもって新生共和国を存亡の危機から救い、新たな世界大戦を防いで人類の平和を守り抜いた不滅の戦勝史を百年、千年にしっかりつなぐという確固たる信念と意志を抱いて、長きにわたる70年間の年輪を刻んだ勝利の日を迎える大きな誇りと自負に満ちている。

栄えあるわが祖国、朝鮮民主主義人民共和国の永遠なる戦勝の祝日である7月27日夕、首都平壌では偉大な祖国解放戦争勝利70周年慶祝閲兵式が盛大に執り行われた。

チュチェ朝鮮の百勝の歴史を抱いて共和国政権の頼もしい守護隊である革命強兵と強大無比の国家防衛力の実体が次々と行進することになる金日成広場には、米帝に戦争史上、最も悲惨な敗北を与え、滅亡の端緒を開いたわが軍隊と人民の英雄主義を象徴する「勝利」像が燦然たる光を放っていた。

チュチェ朝鮮の勝利と栄光の7・27を世代を継いで祝う人民の歓喜を倍加して、新しく開発、生産されてわが空軍に装備することになる戦略無人偵察機と多目的攻撃型無人機が閲兵広場の上空を旋回飛行した。

続けて、祖国にささげられた戦勝世代の誉れ高い犠牲と貴い魂が宿っており、世界を見下ろす偉大なわが国家、偉大な勝利者の尊厳と気概が光り輝く雄健荘重な「勝利」像を中心に、青年学生が舞踏会を広げて祝賀の雰囲気を盛り上げた。

年々歳々、偉大な戦勝を祝う特典と無上の栄光を与えた1950年代の祖国防衛者、世紀的な戦勝神話の主人公たちが花火が打ちあがる閲兵広場に入ると、青年学生たちが花束と花房を差し上げ、観客は熱烈な拍手喝采を送った。

閲兵式の奏楽を受け持った勲功国家合唱団が入場した。

慶祝閲兵式の序幕を開けて、総合軍楽隊の軍楽礼式が行われた。

軍楽隊員が70年前の戦勝の広場に満ち溢れた激情と歓喜、英雄世代の精神をしっかり継承しているわが革命武力の誉れ高い戦勝史を軽快なメロディーと迫力あるリズムに込めて披露した。

朝鮮人民軍儀仗兵が、気迫溢れる革命軍歌の中で一当百強兵の必勝の気概と戦闘的ロマンを特色あり巧みな武器技巧で見せた。

続いて、百戦百勝の英雄軍隊、無敵強兵の威厳が輝く共和国精鋭武力の閲兵部隊が大閲兵管弦楽に合わせて威風堂々と広場に入場した。

祖国解放戦争の1129日を偉勲で輝かせた各近衛部隊の軍旗と2つの世紀にわたる反帝・反米対決戦で百勝の気概をとどろかせた無敵の精鋭部隊の軍旗が閲兵縦隊の敬意を受けて広場の走路に立ち並んだ。

全ての閲兵隊員は、社会主義朝鮮の強大さと絶対的尊厳の象徴であり、全ての勝利と栄光の旗印である金正恩総書記の査閲を受けることになった大きな激情にかられて広場の幹部壇を仰いでいた。

朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が広場に到着すると、朝鮮人民軍儀仗隊の厳かな迎接儀式が行われた。

金正恩総書記は、朝鮮人民軍儀仗隊隊長の迎接報告を受け、儀仗隊と朝鮮人民軍主要部隊の軍旗を査閲した。

朝鮮民主主義人民共和国武力の最高司令官同志を国防省の指揮メンバーと朝鮮人民軍の大連合部隊、連合部隊の指揮官が迎えた。

歓迎曲が響く中、敬愛する金正恩総書記が閲兵広場の幹部壇に姿を現した。

瞬間、朝鮮革命の命脈に尽きない活力を注ぎ、チュチェ朝鮮の百勝の歴史を万代につなぐ強固な保証をもたらした卓越した指導者、偉大な総帥を仰いで最大の敬意を謹んでささげながら、全ての閲兵隊員と慶祝行事の参加者が上げる嵐のような「万歳!」の歓呼の声が天地を震撼させた。

金正恩総書記にかわいい子供たちが芳しい花束を差し上げた。

金正恩総書記は、熱狂の歓呼の声を上げる閲兵隊員と慶祝行事の参加者に手を振って温かく答礼した。

朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員である党中央委員会の李炳哲書記と国防省の指揮官朝鮮人民軍大連合部隊長、政治委員、各連合部隊長が、幹部壇に登壇した。

党と政府の幹部と党と政府、軍部で長い間活動した老兵幹部が、幹部壇の特別席についた。

偉大な祖国解放戦争勝利70周年を祝うために訪朝中のロシア連邦国防相であるセルゲイ・ショイグ大将と中華人民共和国全国人民代表大会常務委員会副委員長である李鴻忠同志をはじめとするロシア連邦軍事代表団、中華人民共和国党および政府代表団のメンバーと駐朝ロシアと中国の外交代表が幹部壇に招待された。

参戦老兵、戦時功労者、援軍美風熱誠者、功労者、労働革新者、模範軍人、烈士の子孫をはじめ、祖国解放戦争勝利70周年慶祝行事の参加者が招待席についていた。

朝鮮民主主義人民共和国の国旗掲揚式が、厳かに執り行われた。

千万の心臓を愛国の血で高鳴るようにする歌謡「われらの国旗」のメロディーに合わせて、朝鮮民主主義人民共和国英雄メダルを形象化した隊形が、朝鮮人民軍各級連合部隊軍旗の査閲を受けて広場の走路に入った。

偉大な領袖の指導に従って一世代に米・日の両帝国主義強敵を打ち破った英雄人民の気概であり、革命の峻厳な嵐を切り抜けて最も燦爛たる勝利を収めていくチュチェ朝鮮の誉れ高い尊厳と栄誉の表徴である英雄メダルが光彩を放つ中、参戦老兵たちが戦火の弾雨の中で血潮で守ってきた藍紅色の共和国旗を朝鮮人民軍儀仗兵に丁重に手渡した。

朝鮮民主主義人民共和国の国歌の荘重な奏楽の中、偉大な年代の勝利者たちが進撃の先鋒に高く掲げた不滅の旗印、強大なわが国家の自主的地位と気概、わが人民の限りない誇りと幸福が凝縮された聖なる国旗が徐々に掲揚された。

全ての参加者は、国旗を敬虔(けいけん)に仰ぎながら、崇高な敬意を表した。

永遠なる勝利と正義の象徴に輝く共和国旗が意義深い7月の空に激しくなびくと、祝賀の花火が打ち上がり、閲兵広場は感激と歓喜で沸き返った。

祖国解放戦争勝利70周年を祝って、21発の礼砲が発射された。

朝鮮労働党中央委員会政治局委員である朝鮮民主主義人民共和国の強純男国防相が演説した。

演説者は、70年前、米帝と追随国家勢力の武力侵攻から国をしっかり守り、偉大な勝利を獲得した歓喜が万歳の喚声で上がった広場で戦勝節慶祝閲兵式を行うことになるのは、わが共和国武力将兵の大きな栄誉であり、全ての朝鮮人民の大慶事であると述べた。

また、偉大な勝利の歴史が荘厳な力の激流に広げられる今日の閲兵式が世界にあったことのない独特で威力的な最高の戦勝祭典になるという確信を披歴しながら、百勝不敗の革命的党と卓越した領袖の指導を受ける朝鮮民主主義人民共和国は限りなく繁栄するであろうし、チュチェの革命偉業、社会主義偉業を前進させていく偉大なわが人民は永遠の勝利と栄光を獲得するであろうと強調した。

続けて、閲兵式準備の検閲が行われた。

朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長である李炳哲元帥に、朝鮮民主主義人民共和国の強純男国防相(陸軍大将)が閲兵部隊が閲兵式準備の検閲を受けるために整列したことを報告した。。

李炳哲元帥が、閲兵部隊を点検した。

朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官同志に、李炳哲元帥は偉大な祖国解放戦争勝利70周年慶祝閲兵式が準備されたことを報告した。

億万金をもっても買えない偉大な戦勝の歴史を輝かせてくれた金日成主席の尊い映像を丁重にいただいた祖国解放戦争時期の指揮官象徴縦隊の入場から荘厳な閲兵式が始まった。

領袖に対する忠誠を、義務である前に良心と栄誉、道徳と信義に刻み付けて偉大な戦勝史に永遠に消されない偉勲の跡を刻んだ金策、姜健、金一、柳京守の各氏をはじめとする抗日の勇将、反米対決戦の猛将の肖像写真を隊伍に立てて行進する象徴縦隊の先頭には李明秀参戦老兵がいた。

偉大な戦勝史には必ず傑出した領袖と共に領袖を生命を賭して守った真の革命家がいるという歴史の哲理を振り返らせて、戦火のその日、最高司令部を決死擁護する城塞、盾となった玄哲海、延亨黙、朴松奉の各氏をはじめとする熱血忠臣の肖像写真を手にして崔永林老兵をはじめとする親衛中隊象徴縦隊が前進した。

祖国解放戦争の各戦略的段階に進撃の突破口を血潮でもって切り開いた不滅の功勲を軍旗ごとに刻み付けて革命武力の初の近衛部隊、伝説的な近衛師団、近衛連隊の象徴縦隊が地軸を揺るがして次々と広場に入った。

苛烈を極めた戦争の段階別作戦で数多くの敵の兵力と戦闘技術機材を掃滅し、1211高地防御戦闘で無比の偉勲を立てて侵略者を滅亡の「陥穽谷」に陥れた近衛姜健第2歩兵師団象徴縦隊が師団長であった崔賢同志と李寿福、安英愛の両英雄をはじめ部隊が輩出した共和国英雄の肖像写真を手にして力強い行進を始めた。

ソウル解放作戦で誇るに足る偉勲を立て、烏山激戦で米帝侵略軍の先遣隊である「スミス特攻隊」を撲滅し、大田解放作戦で現代包囲戦の立派な模範を生み出した進撃の矢である近衛ソウル第3歩兵師団、世界に名声をとどろかせた勇敢なつわもの部隊である近衛ソウル金策第4歩兵師団象徴縦隊の足取りも力強かった。

機動戦、連続打撃戦の巧者として有名になった近衛第6歩兵師団象徴縦隊と東部山岳の猛虎部隊安東第12歩兵師団象徴縦隊では、「私の高地」運動ののろしを高く掲げた韓桂烈英雄と趙順玉、姜虎英をはじめとする肉弾英雄の不屈の群像が胸熱く浮かんできた。

浦項の16勇士を輩出した近衛第10歩兵連隊、一夜のうちに百里(朝鮮の十里は日本の一里に相当)余りを走って敵の退路を遮断し、大田包囲を終えた羽根の生えた虎の部隊である近衛第18歩兵連隊、一身がそのまま肉弾となり、槍と剣になって最高司令部が記した勝利の矢印に沿って進撃の第一線で突き進んで敵を戦慄させた近衛第14歩兵連隊、近衛第86歩兵連隊の赫々たる軍功を伝える軍旗をはためかせて近衛歩兵連隊の象徴縦隊が勇んで行進した。

戦争の初期、推進式航空機で米帝が「空の要塞」と誇っていたB29重爆撃機をはじめ、最新式戦闘機を秋風に散る木の葉につくった近衛第56追撃機連隊象徴縦隊と、注文津海上激戦で4隻の魚雷艇で敵の重巡洋艦ボルティモア」号と軽巡洋艦を撃沈し、破損させた近衛第2魚雷艇隊象徴縦隊にも、世界戦争史に類のない奇跡を生み出した空の不死鳥、海の決死隊員の姿が金星メダルと共に輝いていた。

英雄朝鮮の気概を示して、米帝の罪悪に満ちた「常勝」の 伝統を恥辱と敗北の伝統に作ってわが祖国の永遠なる勝利の伝統をもたらした戦火の近衛部隊の偉勲を伝える象徴縦隊に、観衆は熱烈な拍手喝采を送った。

砲火の中を切り抜けて軍需物資の輸送で無比の偉勲を立てた祖国解放戦争時期の鉄道兵象徴縦隊、砲声なき戦域で敵の侵略戦争企図を適時に探り出して数多くのスパイ・破壊謀略分子を摘発、粛清して戦争の勝利に特出した寄与をした内務省象徴縦隊に続いて、抗日の貴い伝統を継承して老若男女が侵略者との決戦に出た不屈の抗戦史を伝える少年および男女パルチザン象徴縦隊が赤旗と少年団旗をはためかせて広場を闊歩した。

戦勝世代の英雄精神と闘志、気迫が満ち溢れる閲兵広場に戦争の鉄火をくぐってきた機械化縦隊が勢いよく前進した。

侵略の群れを無慈悲に粉砕して戦争開始3日目に敵の牙城に人より先に突入してかいらい中央庁に共和国旗を掲揚した312号戦車を先頭にして、祖国解放戦争時期のソウル解放象徴縦隊が市街全体を沸き返らせた歴史のその日の激情と歓喜を抱いて力強い轟音を鳴らした。

最高司令部の安全を守って首都の対空防御任務を立派に遂行し、戦争の全期間640余機の敵機を撃墜し、破損させる戦果をあげた近衛高射砲兵連隊の象徴縦隊が金星の偉勲で輝く砲身を上げて広場を行進した。

祖国の一寸の地を守って不死身となって侵略者に無慈悲な敵撃滅の命中弾だけを加えた重機馬車縦隊にも、決死の祖国防衛精神、チュチェの戦法と戦術で米帝の数的、技術的優勢に打ち勝った赫々たる軍功が光った。

象徴縦隊の後を継いで、党中央決死擁護精神、英雄的戦闘精神が徹している思想と信念の強兵、最精鋭革命強兵の代表者が力強い足を踏み出した。

抗日の血戦の道で切り開かれ、抗米の火の海の中でより強固になった領袖防衛の貴い伝統を代を継いで継承して領袖が指し示す勝利の道だけを突き進む英雄的朝鮮人民軍の前進気概を抱いて、名誉騎兵縦隊が馬のひずめの音を高らかに鳴らした。

党中央決死擁護にチュチェ朝鮮の永遠なる勝利があり、子孫万代の幸福と繁栄があるという百勝の哲学、不変の真理を雄弁に語って、党中央委員会護衛処縦隊、国務委員会警衛局縦隊、護衛局縦隊、護衛司令部縦隊が威厳あるものに行進した。

世紀をまたいでくる反米対決戦で勝利だけを収めてきた無敵の師団、旅団の軍旗を誇り高くはためかせて前線軍団縦隊が敵撃滅の長剣を掲げた各軍団長の引率の下に行進した。

祖国の領海と領空を守って歴史の各ページに高慢にのさばっていた米帝侵略者に惨敗を与えた勝戦神話をいっぱい記した海軍、空軍縦隊と、朝鮮武力の不敗の力の象徴である戦略軍縦隊、特殊作戦軍縦隊にも、米帝の苦い敗北の伝統を宿命に作るという威厳のある気概が鋭かった。

朝鮮式のチュチェ戦法、一当百の攻撃精神で敵陣に素早く突進して敵に想像すらできない凄絶な惨敗を与える万端の臨戦態勢を備えた敵中山岳活動部隊縦隊、第41上陸突撃大隊縦隊が幹部壇を仰いで行進した。

金正恩総書記は、絶対不変の階級的自覚と非妥協的な闘争精神、無慈悲な懲罰意志で心臓の血をたぎらせ、長きにわたる反米対決戦で連戦連勝だけをもたらした誉れ高い偉勲が刻まれた栄光の軍旗を高く掲げて天をつく勢いで行進していく閲兵縦隊に温かい戦闘的あいさつを送った。

閲兵隊員たちは、朝鮮人民軍を白頭山の革命精神と1950年代の祖国防衛精神、百戦百勝の闘志を満装填(そうてん)した正義の強い握りこぶしに、いかなる強敵も圧勝する不敗の強兵として世紀に浮上させてくれた希世の総帥を仰いで声の限り万歳の喚声を上げた。

反米大戦の火の海を切り抜けてきた偉大な革命世代のように、党と領袖の構想と意図、命令を貫徹する道に二つとない生命もためらわずにささげ、その道で人生の全ての栄光を迎えるとの火のような誓いの喚声が震撼する閲兵広場に、首都防御任務を受け持った各軍団縦隊、祖国の海岸と国境沿線、後方の縦深をしっかり守っている軍団縦隊が進み続けた。

戦火の近衛戦車兵のその精神、その闘志、その気迫をもって党中央が引いた赤い矢印の先に勝利の旗を真っ先に立てる鉄の爪先猛虎部隊である戦車装甲師団、機械化歩兵師団縦隊と偵察総局縦隊に続いて、反帝反米対決戦の猛将を育てるチュチェの軍事教育の最高殿堂である金日成軍事総合大学縦隊、国の最高級軍事指揮官育成の中心拠点である金正日軍政大学縦隊、人民軍政治幹部養成の原種場である金日成政治大学縦隊が威風堂々と進軍した。

チュチェの革命偉業の億年を保証する中核育成の原種場で革命の元の血筋、勝利の伝統を代を継いでしっかりつないでいく頼もしい継承者の隊伍である革命学院縦隊と、祖国の津々浦々に鉄壁の陣を張って全民抗戦準備を抜かりなく整えていく労農赤衛軍縦隊が勇気百倍にして前進した。

社会主義祖国の貴い獲得物と人民の安泰をしっかり守っていくわが党の頼もしい政治保衛隊、革命武力の一翼を担当した精鋭部隊の威容をとどろかす国家保衛省縦隊、社会安全省縦隊、社会安全軍の武装機動部隊縦隊にも、階級闘争の戦域で偉勲を立てていく戦闘的気概が天をついた。

金正恩総書記は、党中央に従う一途な心に戦勝世代の魂を満装填(そうてん)し、偉大な戦勝史とその勝利を守ってきた70年史を700年、7000年に末永く輝かす信念の誓いで満ちる閲兵縦隊に手を高くあげて激励した。

天下第一の名将である敬愛する金正恩総書記の指導に従って、わが国家の億年強大さと永遠なる百戦百勝のために勇敢に前進、前進また前進する全ての閲兵隊員の非常に高い誓いの喚声が慶祝広場を震撼させた。

戦勝節の歓喜と慶祝熱気で熱くなった広場の上空を揺るがして、人民空軍の壮快な閲兵飛行が始まった。

激烈さと英雄主義において世界戦争史が知らないわが祖国の偉大な戦勝史を7月の空に刻み付けて、五角星と数字「70」を形象化した飛行縦隊が広場の上空を通過した。

世代と世代をまたいで続く先鋭な対決戦で侵略者の後えいに無慈悲な鉄槌を下す朝鮮革命武力の強大さと現代さ、対敵意志を示して機械化縦隊が閲兵進軍を開始した。

兵器が不足して祖国の南海を近くに置いて進撃を止めなければならなかった戦勝世代の血のにじむ恨みを胸がすっきりするほど晴らして国土修復の決戦の先頭に立って疾風のごとく突き進む主力戦車縦隊と、無慈悲な砲火で各前線部隊の進撃路を開くという人民軍の第1兵種である砲兵縦隊の鉄の流れが閲兵広場を進んだ。

敵と正面勝負をすべき待ち焦がれていた時刻が到来するなら、前代未聞の掃討戦、最後のせん滅戦で応える朝鮮革命武力の超強硬立場を世界に宣言して、発射前夜の臨戦状態にある戦術ミサイル縦隊と長距離巡航ミサイル縦隊が広場に進入した。

われわれの国号と国旗に永遠の生命力を与え、われわれの国威を飛躍的に上昇させる一段一段の踏み石となった最新鋭兵器の力強い流れは、共和国核戦闘武力の気概をあまねく誇示した。

続いて、朝鮮民主主義人民共和国の戦略兵器縦隊が勢い強く進んだ。

核には核で、正面対決には正面対決で!

敵対勢力の相異なる反朝鮮核戦争の威嚇と挑発的な侵略行為を徹底的に抑止して圧倒的に対応し、わが国家の安全を頼もしく守る共和国戦略武力の最も強力な核心主力手段である新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲―18」型を率いてミサイル総局第2赤旗中隊が広場に入ると、観衆の激情と歓喜は高調した。

地球上で帝国主義の暴政にけりをつけ、人類の未来を救える強大な国家と人民の絶対的な力の実体、正義と平和守護の霊剣であるわが戦略武力の地位を体現した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星砲―17」型縦隊が英雄発射台車を先頭に広場の走路を埋めて進軍した。

強靭大胆な度胸と千里眼の先見の明、非凡で特出した指導力で70年前の戦勝世代が浮上させたわが国家の名声と栄誉を民族史上、最高の域で輝かし、子孫万代に譲り渡す百勝の霊剣を抱かせた不世出の愛国者、百戦百勝の鋼鉄の総帥である金正恩総書記を仰いで全ての参加者は、嵐のような「万歳!」の歓呼の声を上げた。

閲兵式が終わると、再び激情の歓呼の声が天地を震撼させ、慶祝の祝砲がすばらしい花火となって戦勝節の夜空に限りなく打ち上げられた。

敬愛する金正恩総書記は、手を高く上げて熱狂的に歓呼する人々に温かく答礼した。

祖国解放戦争勝利70周年慶祝閲兵式は、偉大な英雄精神と闘争気風で社会主義全面的繁栄・発展を加速させ、反帝反米聖戦で金正恩時代の新しい戦勝神話を創造していくという千万の軍民の絶対不変の意志を全世界に誇示した大政治・軍事祭典として祖国の歴史に燦然と記されるであろう。---

強純男国防相が戦勝70周年慶祝閲兵式で演説

【平壌7月28日発朝鮮中央通信】27日に行われた祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利70周年慶祝閲兵式で、朝鮮民主主義人民共和国の強純男国防相が演説した。

強純男国防相は演説で、70年前、米帝侵略軍とその追随国家群れの武力侵攻から国をしっかり守り、偉大な勝利を獲得した歓喜がとどろく万歳のかん声であがったまさにこの広場で戦勝70周年を祝って閲兵式を行うのはわが共和国武力将兵の大きな栄誉であり、全ての朝鮮人民の大慶事であると強調した。

また、偉大な年代の主人公である老兵たちと共に、祖国の富強・繁栄に力強く寄与した功労者たちと共に模範的な労働革新者と軍人、首都の新しい市街の建設者と青年大学生に至るまで、相異なる世代がこのように集まって戦勝節を祝うこと自体が、朝鮮革命の正統性と勝利の伝統の確固たる継承に対する明白な確認となると明らかにした。

そして、人民の尊厳と名誉、国家の自主的発展の環境を死守し、米帝国主義の世界制覇戦略の実行を阻止させ、新たな世界大戦を防いで人類の平和を守り抜いた朝鮮の7・27戦勝の出来事的意義は神聖かつ永遠なものであるとし、次のように強調した。

帝国主義侵略勢力が騒ぎ立てていた「武装装備万能論」を粉砕して戦争勝利の決定的要因は他ならぬ革命的党の周りに一心団結した人民と軍隊の政治的・思想的力にあるというチュチェの思想論の威力を実証したので、われわれの7・27はまたとなく偉大である。

祖国解放戦争勝利70周年は戦勝を収めた3年と勝利を守ってきた70年が共に建てた歴史の記念碑であり、こんにちの大祭典は戦火の勇士らとその子孫らが共にささげた栄誉の絶頂である。

偉大な勝利の7・27は時代の流れと歴史の変遷、自分のものを守ろうとする正義の力を意識せず、時代錯誤の侵略野望と過慾の覇権野望に執着する者が得るものは恥ずべき敗北だけであるという明白な教訓を残した。

だが、今、この時刻も米帝好戦狂と尹錫悦逆賊一味は誇大妄想的な「力の論理」を唱え、あえて朝鮮民主主義人民共和国に対する軍事力使用で朝鮮半島地域で史上、初めての核戦争を引き起こしかねない危険な戦争演習をやめていない。

わが国家をはじめアジア太平洋地域の自主的な国々を狙って「韓」・米・日3角軍事同盟のような侵略的な軍事ブロックを集中形成している米国は、地域外の対決機構であるNATO勢力まで朝鮮半島地域にためらわずに引き入れて朝鮮民主主義人民共和国だけでなく周辺国家の安全環境を危険に陥れている。

より重大なのは、米国が「大韓民国」の手先と共に「核協議グループ」という核戦争機構を稼働させ、わが国家を目標とした核戦争の悪巧みを実践段階で推し進めていることである。

今、米帝と「大韓民国」の逆賊はあえてわが国家の「政権終焉(しゅうえん)」に対してまで唱えながら、狂った妄言をためらわずにいる。

敵対勢力の侵略的企図がこれ以上、明白になり得ない極限の域に至ったこの時刻、わが武力も自分の使命と任務を最もはっきり宣明する時になった。

今、このまま軍事的対決を企んで進むなら、わが国家の武力行使がアメリカ合衆国と「大韓民国」に限っては防衛権範囲を超越するようになるということを厳重に宣布する。

米帝は、われわれに核を使用しても生き残られる選択の余地を持っていない。

もし、アメリカ合衆国朝鮮民主主義人民共和国に対する武力使用を企むなら、彼らは今まで想像できなかった、直面しかった危機に直面することになるであろう。

われわれは、準備ができている。

選択は、敵がすべきである。

朝鮮民主主義人民共和国の主権と安全を守り、領土保全を保障するのはわが軍隊の崇高な使命である。

朝鮮革命武力は、国家の自主権と安全を軍事的に侵害しようとする行為をいささかも許さず、それを阻止させるための武力対応をさらに攻勢的に行使していくであろう。

朝鮮労働党の革命思想と政治理念を忠実に支えるわが朝鮮武力は、偉大なわが国家、わが制度の不敗さと生命力を擁護する道で自分の高貴な栄誉と伝統を限りなく輝かし、侵略と略奪、殺りくと破壊のない平和で美しい世界のために、自主と正義を守って闘う国々、進歩的な人民といつも同じ塹壕で戦うであろう。

演説者は、戦勝は永遠にわれわれのものであるとし、百勝不敗の革命的党と卓越した領袖の指導を受ける朝鮮民主主義人民共和国は限りなく繁栄するであろうし、チュチェの革命偉業、社会主義偉業を確信をもって前進させていく偉大なわが人民は永遠なる勝利と栄光を獲得するであろうと強調した。---

北朝鮮で27日に行われた戦勝70周年慶祝閲兵式(2023年7月28日付朝鮮中央通信)