昨年アメリカで行われたジョニー・デップトンバー・ハードの名誉棄損裁判から1年。この裁判を検証するドキュメンタリーが、Netflixで配信されることがわかった。

【動画】それぞれが証言する姿やアンバーが涙する様子も ドキュメンタリー『Depp v. Heard(原題)』予告

 現地時間7月26日Netflixがドキュメンタリー『Depp v. Heard(原題)』の予告編を公開した。Peopleによると、本作は3話仕立てのドキュメンタリーシリーズで、「世界の注目を集め、史上初のTikTokで捉えられた裁判として悪名高いこの名誉棄損裁判を検証するもの」としているそうだ。

 これまでで初めて、それぞれの証言を並べて紹介し、世界的にメディアの注目を集めた出来事を検証。真実とは何か、この裁判が現代社会に及ぼした意味とは何だったのかを、本質的に探るという。

 2022年に公開されたNetflixのドキュメンタリー『知られざるマリリン・モンロー: 残されたテープ』を手掛けたエマ・クーパーが監督を務める。

 本裁判は、アンバーが米ワシントンポスト紙の意見記事の中でDV被害を告白したことについて、名指しこそしないものの加害者がジョニーであると示唆したとし、彼女を相手取り名誉棄損で訴えを起こしたもの。

 昨年6月1日ジョニーの主張を概ね認める判決が下され、アンバーに対して損害賠償1500万ドルの支払いが命じられたが(バージニア州法の規定により1035万ドルに減額)、その一方でアンバー側も、申し立てていた3件の訴えのうち1件が認められ、ジョニーは200万ドルの支払いが命じられた。それぞれこの判決を不服とし、控訴、裁判のやり直しを求めていたが、その後アンバーが和解金1億円を支払うことで裁判を終わらせることに合意。ジョニーはこれをチャリティ団体に寄付した。

 裁判は「CourtTV」でテレビ中継され、それぞれの証言や証拠の数々が逐一メディアに取り上げられるなど、注目を集めた。またTikTokでは、ジョニー支持派と反アンバー派のミームや、生中継された裁判の動画が際限なく投稿され、ハッシュタグ「#JusticeForJohnnyDepp」をフィーチャーした多数の動画が200万件の「いいね!」を超えるなど、一大ホットスポットと化した。

 この裁判に関してはこれまで数々のドキュメンタリーが作られたほか、ストリーミングサービス「Tubi」ではオリジナル映画『Hot Take: The Depp/Heard Trial.(原題)』が配信された。

ジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉棄損裁判、Netflixで検証ドキュメンタリー配信 (C)Zeta Image