世界的な人気を誇る米・マテル社のバービー人形を初めて実写化した映画『バービー』が8月11日(金)より公開される。1959年に販売開始されて以降、64年にわたり多くの商品がリリースされてきたバービー。その長い歴史のなかで数々の俳優が商品化されてきたことをご存知だろうか?

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■マーゴット・ロビーの『バービー』などキャラクターが人形に

グレタ・ガーウィグ監督がメガホンを握り、バービー役にマーゴット・ロビー、ボーイフレンドのケン役にライアン・ゴズリングという豪華なキャストが名を連ねた『バービー』。

すべてが完璧なバービーランドで、ケンと共にパーティ三昧の最高な日々を送っていたバービーが、ある日、体に異変を来たしてしまう。その謎を探るべく、バービーは恋人のケンと一緒に人間の世界へ足を運ぶも、勝手が違う世界で大騒動を起こしてしまう…。

今作からはロビーが演じた主人公バービーにインスピレーションを受けたバービー人形が商品として発売。ギンガムチェックのドレス、ウエスタンなセットアップ、ゴージャスなジャンプスーツなど複数のバージョンがラインナップされており、どのアイテムも鮮やかな金髪に大きな目や口といったロビーを思わせる特徴が反映されている。

さらにゴズリングのケンやシム・リウが演じた“別の”ケン、イッサ・レイによる大統領バービー、アメリカ・フェレーラが演じた人間世界の重要人物グロリアと、今回の映画から多数のキャラクターが人形となっている。

ハリウッド初期の重要人物アンナ・メイ・ウォン

影響力のある女性をフィーチャーした「Inspiring Women」シリーズからは、ハリウッドで有名になった初の中国系アメリカ人アンナ・メイ・ウォンが今年ドール化されたばかり。主演作『龍の娘』(31)にちなんでか、はたまた『帰らぬ船出』(34)での衣装に着想を得たのか、金の龍があしらわれたドレスを纏った人形は、パッツンの前髪や涼しげな眼差しなど彼女の特徴が盛り込まれている。

■ゼンデイヤはドレッドヘア姿がバービー人形に

Z世代のロールモデルとして絶大な支持を集めているゼンデイヤも、2015年にバービー人形の仲間入り。オファーを受けた彼女が選んだのは、2014年度アカデミー賞のレッドカーペットに参加した際のドレッドヘア姿。インスタグラムでは「私が幼かった頃、自分のようなバービーがいなかった。いまは出身や肌の色など多様な背景を持つバービーが増え、喜ばしい」と語った。

■何度もバービーとなったオードリー・ヘプバーン

これまで何度もバービー人形のモデルとなっているのがオードリー・ヘプバーン。初主演作『ローマの休日』(53)からパッツンヘアにブラウス&ロングスカート、『ティファニーで朝食を』(61)からジバンシィの黒ドレス。『麗しのサブリナ』(54)からはこれまたジバンシィの白ドレス、『マイ・フェア・レディ』(64)でのピンクのドレス…と枚挙に暇がないほど様々な姿で立体化され、コレクター心をくすぐってきた。

マリリン・モンローはあの名シーンを完全再現

ポップアイコンとして時代を超えて愛されるマリリン・モンローも、幾度となくバービー人形となってきた女優の1人。『7年目の浮気』(55)からは、白ドレスが風でめくれ上がるという誰もが知るアイコニックなシーンを再現したドールが登場。さらに『紳士は金髪がお好き』(53)からは鮮烈なピンクのドレスなど、多数の作品でのまばゆい金髪姿が切り取られてきた。

ウェディング姿もバービーとなったグレース・ケリー

アルフレッド・ヒッチコックのお気に入りで、『喝采』(55)ではアカデミー賞主演女優賞に輝いたグレース・ケリー。彼女は『泥棒成金』(56)や『裏窓』(54)での姿に加え、1956年に行われたモナコ大公レーニエ3世との結婚式でのウェディングドレス姿も商品化されており、この結婚の影響がどれだけ大きかったかがわかる。

■ポスターの姿がインパクト大なファラ・フォーセットのバービー

ドラマ「チャーリーズ・エンジェル」や『キャノンボール』(81)などで知られるファラ・フォーセット。彼女は、金髪を指に絡ませながら座りのポーズを取った、1976年撮影のポスター姿がバービー人形として立体化されている。乱れたブロンドに小麦色に焼けた肌など、ひと目で彼女とわかる仕上がりだ。

エリザベス・テイラーのバービーは瞳が印象的!

『ヴァージニアウルフなんかこわくない』(66)などで知られるイギリス人女優のエリザベス・テイラー。彼女のバービー人形は本人同様の艶やかな黒髪とバイオレットの瞳が特徴的。『クレオパトラ』(63)でのゴージャスな装飾を纏った姿など、映画をフィーチャーしたバービーも作られた。

■スーパーガールやワンダーウーマンも!

近年は映画とのコラボも多く、『バービー』と同じワーナースタジオ作品の『ザ・フラッシュ』(公開中)に登場するスーパーガールもバービーとしてドール化。サッシャ・カジェが演じたスーパーガール最大の特徴であるブラックのショートヘアをはじめ、スーツの光沢感まで細かく再現されている。

なお、同じくDC作品からはガル・ガドットが演じたワンダーウーマンもバービー人形となり、おなじみのコスチュームが細部まで精巧に再現されている。

■「スター・ウォーズ」からはドロイドもバービーに?

スター・ウォーズ」シリーズとコラボしたバービーからは、レイア(キャリー・フィッシャー)やレイ(デイジーリドリー)といったキャラクターがオリジナリティあふれるバービー人形に。このコラボではなんとダース・ベイダーC-3POチューバッカらをモチーフとしたバービーまで作られたというから驚きだ。

■「パイレーツ・オブ・カリビアン」はアンジェリカなどが人形に

パイレーツ・オブ・カリビアン」からはペネロペ・クルスが演じたアンジェリカもバービー人形の一員に。柄物の衣装の腰には剣まで装備されており、作品の世界観がバッチリ反映されている。

ジョニー・デップが演じたジャック・スパロウもラインナップ。ボサボサヘア、目の隈取りなど雰囲気を感じさせる仕上がりだ。

さらには「ハンガー・ゲーム」や「ダイバージェント」、「トワイライト」といったティーン向けシリーズ映画とコラボしたバービー人形も作られてきたので、自分の好きな作品や俳優のアイテムが作られているか、チェックしてみてはいかがだろうか。

文/サンクレイオ翼

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