堀田茜主演ドラマ「私と夫と夫の彼氏」(毎週水曜深夜3:20、テレビ東京Paraviでも配信)の第8話が7月26日深夜に放送された。悠生(古川雄輝)と周平(本田響矢)と美咲がこれからの決断を固め、前進していく様子が描かれた。

【写真】お互いを支えあうように抱きしめあう堀田茜“美咲”と古川雄輝“悠生”

■「私と夫と夫の彼氏」とは

原作は、コアミックスの綾野綾乃による同名作。夫婦間の現状をテーマに、セックスレス×不倫×BL要素を融合し、既存の概念にとらわれない夫婦の形や、人を愛することを掘り下げて描いている。

主人公で高校教師の仲道美咲を堀田、美咲の夫で、美咲のことを人として愛しながらも美咲のかつての教え子・周平と不倫している仲道悠生を古川雄輝、そんな悠生の恋人で高校の時に担任だった美咲にも思いを寄せる伊奈周平を本田響矢が演じている。

周平は、美咲のことも、悠生のこともどちらも愛しており、夫婦は元の形に戻ることができるのか、それとも別れるのか、“妻×夫×夫の彼氏”といういびつな三角関係が織りなすヒューマンラブストーリー。地上波放送のほか、全10話がParaviにて配信中。

■3人の共同生活に終止符…「これまで、僕に合わせてくれてありがとう」

クリスマスプレゼントとして、離婚届をお互いに送った美咲と悠生。離婚届を見た後、何かを理解したように目を合わせると、2人は微笑みあう。一方で周平は「わっかんないよ、どうして離婚なの?」「3人で幸せになれる道、探すんじゃなかったの?」と2人の決断に動揺が隠せない。

これに対し、美咲は「ごめんね、私が言い出したのに」「でも、私たち言えないことが増えてる気がして…」と口を開く。これに「もしかしてあの時…?」と何かを察した周平。すると美咲は、悠生が周平を激しく求めていた場面を見てしまったことを明かす。

これに「ごめんね…でも俺、衝動を抑えられなくて…」と口を開く悠生。すると周平は「嘘だよ…衝動なんかじゃなかったでしょ、あの時の悠生そんなんじゃなかった」と悠生を問い詰める。美咲が「いいの」と抑えても周平は「なんで良くないよ」「きっと、悠生はわざと先生に見せようとしたんだよ、先生が返ってくるの知ってて、ね?そうでしょ?」と、動揺を隠し切れない様子で悠生に問いかける。

すると「周平君も、悠生を受け入れる瞬間があったんじゃない?」と美咲が問いかけ、「それは…」と言葉に詰まる周平。そんな周平に対し美咲は「それが答えなんだよ、それが自分の心を殺さないってこと」と諭すように返す。

続けて美咲は「私も、ほかの人を好きになりたい」「人としてってだけじゃなくて、女として愛されることを諦めたくない」と、初めて自身の思いを打ち明ける。しかし、「でもだからって別れることないじゃん!好きだったら、どちらかを選ぶなんてこと必要ないんだよ?それが誰の心も殺さないことだってわかってくれたんじゃなかったの?」と納得がいかない様子の周平。

続けて周平が「ねえ、先生好きなんでしょ?まだ悠生のこと」と食い下がると、「もうやめよう、これ以上美咲ちゃんを引き留めちゃだめだよ」と悠生が周平をいさめる。これに対し美咲は「ごめんね、周平くんみたいに、同時に複数を好きになるなんてできない」「私はやっぱり、1対1の関係じゃないと考えられない」と打ち明ける。

美咲の思いを聞いた周平は「悠生もそう思うの?」と悠生に問いかける。すると「周平みたいに、なれたら良かったんだけど」とこぼす悠生。これに周平は「1対1か…それが普通だもんね」と、どこか諦めたように呟き「いいよ、解散で」「これまで、僕に合わせてくれてありがとう」と悲しい様子で感謝を告げる。

すると、「年越しは3人でしよう」「新年迎えたら、新しい生活をはじめよう」と提案をする悠生。3人は決断が固まり、どこかスッキリとした表情で、年越しのご飯について和気あいあいと話すのだった。

■お互いに胸の内をぶつける美咲と三角「最低ですね」

翌朝、出勤した美咲は三角(しゅまはるみ)を飲みに誘う。一度、三角と対峙した美咲だが、自身の決断を明かすつもりだった。「え、離婚するの?」と美咲から明かされた三角は、少し驚いたように口を開く。これに美咲が「まずは三角先生に報告したくて」と明かすと「私は、あなたのためを思って」と責められていると勘違いする三角。

すると美咲は「わかってます、だから最初に三角先生に話したいと思ったんです」と打ち明ける。続けて「あ、でも三角先生の言ってることが全部正しいとは思ってないです」と伝えると、三角は「ほら、やっぱり責めたいんじゃないの?」と返す。しかし、美咲は「そうじゃなくて、」と否定し、三角がずっと自分のことを気にかけていたのに、自分が「大丈夫」と嘘をついたために心配したうえでの行動だと思っていたことを伝える。

これに対し三角は「違うわよ、本当は心配なんてしてなかったもの」と思いの内を明かす。続けて「私ね、『完ぺきな結婚をしました』っていう美咲先生を見てるのずっとつらかったんだよね」「だから、旦那さんが不倫してるってわかって、うれしかったの」と、衝撃的な思いを打ち明ける。最後に「最低でしょー」と自虐的にこぼす三角に、「最低ですね」と笑みを浮かべる美咲。

しかし、美咲は三角を責めずに「知れて良かった、三角先生の気持ち、改めて乾杯しません?」「私のこと嫌いなら嫌いなままでもいいです、でも、誤解したままは嫌です」と笑顔をみせる。すると「今度、一緒に焼き肉にいってくれる?」と誘う三角。2人は、やっとお互いの胸の内を明かしたことで、楽しくお酒を交わすことができたのだった。

■突然の両親の来訪、悠生は告白することを決断し…

翌朝、リビングでくつろいでいた3人。すると、インターホンが鳴り突然の来訪者が。画面をのぞいた悠生の様子がおかしく、美咲が心配して画面を見る。するとそこには、悠生の両親の姿があった。何かを察した美咲は「帰ってもらおうか」と提案するが「いや、ちゃんと話すよ」と覚悟を決めた様子の悠生。

「2人は、自分の部屋にもどってて」という悠生の言葉に「まだ、ギリギリ夫婦だよ」と悠生に寄り添う美咲。

いざ、父親と対峙し「父さん、実は…」と悠生が口を開くと「お前は長男として自覚がないのか」とかぶせて、帰省しないことを責める父。続けて、美咲に対し妊娠のことや子供のことを話す両親に「もうやめてくれよ!美咲ちゃんは何も悪くないんだ」と訴える悠生。

これに「じゃあ、お前の方に問題があるのか」と父が返すと、悠生は深刻な様子で「父さんたちには、自分たちがけじめをつけてからちゃんと話そうと思ってたけど…」と口を開く。なかなか言い出せずにいた悠生だったが、「俺が同性愛者なんだ!」と、これまでの思いを乗せるように大きな声で訴えるのだった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「私と夫と夫の彼氏」第9話より/(C)テレビ東京