ますます高まるキャンプ人気。今年こそは子どもと一緒にキャンプをしてみたいと持っている方もいるのではないでしょうか? そこで今回は、ママキャンパーとして数々のウェブメディアで情報発信をしているみいささんにインタビュー。ご自身の経験をもとに、初めてでも安心して子連れキャンプを楽しむための方法やおすすめのキャンプ場などを伺いました。

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子どもと一緒にキャンプをするなら

子連れキャンプのメリットは?

子どもと遊びに行くとなると、どうしても子どもを優先して場所を選びがちですが、大人も楽しめるのがキャンプの良さだと思います。メリットはなんと言っても身近に自然と触れ合えること。そして普段の公園ではできないような遊びや非日常の体験ができることです。

子連れキャンプ、子どもは何歳から行ける?

我が家は上の子が5歳、下の子が2歳でキャンプデビューをしました。ちょこまかと動き回って危ないと心配される方もいるかもしれませんが、工夫次第で解決できることもあります。特に適した年齢はありませんが、歩けるようになったくらいからが無難かもしれません。

子連れキャンプにおすすめの季節は?

キャンプというと夏をイメージする方が多いかもしれませんが、おすすめなのは春と秋。暑さや虫への対策も夏ほどではなく、しっかりとした防寒対策が必要な冬に比べて荷物もコンパクト。個人的には天候が安定しやすい秋がベストシーズンだと思っています。

子連れキャンプであると安心なアイテム

ここでは定番のアイテムは省略し、子どもがいるときに持って行くと安心・便利なキャンプアイテムをご紹介します。

ハイスタイルのテーブルやキッチン

さな子どもがいる場合は、調理用のコンロや触られたくないものをハイテーブルなどに置いておくと安心です。

ウォータージャグ

手洗い場が近くにない場合は、ウォータージャグをテントの近くに設置しておくと便利です。

③縁が立ち上がるレジャーシート

さな子ゴロゴロしたり、ハイハイするような赤ちゃんがいる場合は、お座敷スタイルがおすすめ。その際にあると便利なのが、4辺が立ち上がるレジャーシートです。靴を脱いで上がるときの砂や泥、虫の侵入も防げるので安心、快適に楽しめます。

④ヘッドライト

街灯がなく夜になると真っ暗になるキャンプ場もあるので、頭につけておけるヘッドライトがあると安心です。

⑤簡易トイレ

夜のトイレが怖かったり、そもそもキャンプ場のトイレに行きたくないという子もいます。そんなときに役立つのが、防災グッズとしても使える簡易トイレです。

キャンプ場での子どもの服装のポイント

ポイント①:防寒着は多めに

冬以外の季節は、日中は半袖でも夕方から冷え込んでくることもあります。薄手のアウターやフリース、コンパクトに収納できる薄手のダウンジャケットなどを持参しましょう。防寒対策が足りなかったという失敗談はとても多いので、夏でも防寒着はお忘れなく。

ポイント②:虫、ケガ対策に長ズボン

虫刺され防止や木や石などによるケガを防ぐために、基本は長ズボンがおすすめです。

ポイント③:靴は数種類を用意

テントへの出入りが多いので、靴は脱ぎやすく履きやすいものを。結露で地面が濡れるので、できれば防水タイプがおすすめですが、なければ長靴もプラスして。クツは予備もあると安心です。

ポイント④:そのまま寝られるような楽な格好で

着替えが面倒なので、我が家はそのまま寝られるようなスウェットで過ごすことが多いです。寝るときの防寒対策は、シュラフで行なっています。

子連れキャンプを安全に楽しむためのポイント

火の危険性を伝える

子どもには事前に火が危ないことをしっかりと伝えるようにしましょう。子どもが理解できるようになるまでは、焚き火はしないというのも一つの考え方です。

迷子に注意

迷子が心配な方はGPSを持たせたり、子どもに鈴をつけているご家庭もあります。

虫対策はしっかりと

基本的には肌がかくれる服を着て、虫を防ぐことをおすすめします。プラスして虫除けを使ったり、アウトドアで使える強力な蚊取り線香もあると安心です。

水遊びでは装備を万全に

水遊びをするのであれば、ライフジャケットは必須。足元はケガを防ぐためにもつま先が出ないタイプのサンダルアクアシューズで。万が一クツが流されたときは、絶対に追いかけないことを約束しておきましょう。

熱中症にならない工夫を

テントの中に熱がこもって熱中症にならないように注意してください。充電式の扇風機テント内の熱を逃したり、首に巻いて体を冷やすアイスリングもおすすめです。

子どもと楽しむキャンプ場での過ごし方

自然のもので遊ぶ

一緒に薪割りをしたり、木の実を探して遊ぶのもキャンプならではの楽しみです。

キャンプビンゴに挑戦

以前、友人が作ってきてくれた『キャンプビンゴ』が楽しかったのでおすすめです。マスの中にキャンプ場にあるものを書いておき、見つけたものに印をつけていきます。

夜の遊びも用意

ポキポキ折ると光る『サイリウムライト』を持って行くと子どもたちも喜びます。また、やや上級者向けではありますが、プロジェクターを用意してテント内で上映しても楽しいと思います。

雨の日はゲームや料理を

雨のときはテント内でカードゲームボードゲームを楽しみます。また、子どもと一緒に作れる料理に挑戦しても。楽しかったのが手作りナンのキット。粉をこねてフライパンでナンを焼いて、レトルトカレーにつけて食べました。

周りの迷惑にならないように

屋外遊びの定番であるシャボン玉は、テントに付くとシミになるのであまりおすすめしません。またボール遊びをする場合は、他のサイトの迷惑にならないように広い場所でやるようにしましょう。

簡単&子どもも喜ぶ!キャンプ飯の考え方

キャンプだからと特に構える必要はありません。頑張らずに作れて、子どもが確実に食べてくれるものがおすすめです。

フライパン一つで簡単に

キャンプというとバーベキューと考えがちですが、慣れないうちは自宅と同じようにフライパンで調理してもいいと思います。我が家はフライパンペッパーランチをよく作りました。

冷凍食品やレトルトもフル活用

冷凍のチャーハンをフライパンで炒めたり、レトルトカレーを湯煎で温めるだけでもOK。外で食べるだけで十分にごちそうです。

火を使わずにできるもの

小さい子がいて火を使うのが心配な場合は、解凍するだけで食べられるものもいいと思います。おすすめは流水麺。具材は家で切っておけば盛りけるだけで完成。

ジップロックで粉ものに挑戦

お好み焼きたこ焼きの材料をあらかじめジップロックに入れていき、現地でそのまま混ぜて作る方法もあります。荷物も洗い物も少なくすむので楽チンです。

寒い時期は鍋もGOOD

寒くなってきたら鍋もおすすめ。野菜は自宅で洗って切って鍋に詰め込んでいけば、荷物は最小限に。肉だけ切って冷凍し、保冷剤がわりにして持っていきましょう。

子連れにうれしい、おすすめのキャンプ場5選

キャンプが初めての方やまだ慣れないうちは、水場やトイレなどの設備が整って、手入れも行き届いている高規格キャンプ場がおすすめです。場所によっては温浴施設を併設していたり、レジャー施設やアクティビティなども用意されていて、飽きずに遊ぶことができます。

ここでは関東圏で、子どもが遊ぶのに困らない、おすすめのキャンプ場を5つご紹介します。

おすすめの関東のキャンプ場①:リバーサイド長瀞オートキャンプ場/埼玉県秩父郡

トイレやシャワールームなどの設備がとてもキレイで、子ども用の広場や絵本コーナーなどもあります。夏場は川遊びも楽しめます。

おすすめの関東のキャンプ場②:成田ゆめ牧場 ファミリーオートキャンプ場/千葉県成田市

レジャー施設に併設したキャンプ場。成田ゆめ牧場の優待入場券を買えば、何度でも出入りが自由です。

おすすめの関東のキャンプ場③:ソレイユの丘/神奈川県横須賀市

2023年4月にリニューアルしたエンターテイメントパーク『ソレイユの丘』内のキャンプ場です。パーク内は遊園地や動物園などの他に、温浴施設やレストランなども併設されています。

おすすめの関東のキャンプ場④:キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原/栃木県那須郡

じゃぶじゃぶ池や子ども用の遊具もそろったファミリーに大人気のキャンプ場です。週末や連休は楽しいイベント企画も開催されます。

おすすめの関東のキャンプ場⑤:北軽井沢スウィートグラス/群馬県吾妻郡

週末のイベントやツリーハウス、トランポリンなどの子どもが遊べる設備も充実。施設の手入れやスタッフ対応も素晴らしく、こちらも大人気のキャンプ場です。

まずは手軽に子連れキャンプを始めてみませんか

実は私も「子連れでキャンプなんて大変だし絶対にやりたくない」と思っていた一人。でも実際にやってみると、想像しているほど大変ではなく、楽しむことができました。子どもと一緒に遠出をすると帰宅後に夕飯作りや寝る支度などでバタバタ。でもキャンプなら、楽しみながら夕飯もお風呂も寝るところまでできてしまいます。とても楽だと思いませんか?

初めから道具をそろえたり、気張ってキャンプ飯を作る必要はありません。まずはレンタル品を利用して、簡単な料理ですませてみてはいかがでしょうか。

子どもが小学生になるとなかなか平日に休みづらくなりますし、小さい頃だからこそできる経験もあるはずです。少しでも興味がある方は勇気を出して子連れキャンプに挑戦してみてください。

【話を伺ったのは】

みいさ/キャンパー

大阪府出身。7歳と4歳の怪獣系兄弟と転勤族の夫と暮らすママキャンパー。使ってよかった推しアイテムやママが知りたい子連れキャンプのリアルなどを情報発信中。

※画像はイメージです/PIXTA