ディズニーピクサーアニメ映画最新作『マイ・エレメント』が8月4日に公開される。主人公は、火・水・土・風のエレメントという一見なじみのないキャラクターながら、米国をはじめ既に公開されている国々では、キャラクターへの共感コメントが続々寄せられている。ピーター・ソーン監督は、ピクサーのキャラクターが世界中で愛される理由について「言葉がなくても動きや表情で感情を伝えられるアニメーションの力」にあると明かした。

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 ピクサーといえば、『トイ・ストーリー』の“おもちゃ”ウッディとバズや、頭の中の世界を描いた『インサイド・ヘッド』の“感情”ヨロコビやカナシミなど、ユニークな設定で個性豊かに描かれている独特なキャラクターが特徴的で、そんなキャラクターたちが世界中で広く愛されている。

 そんなピクサーの最新作の舞台となるのは、火・水・土・風のエレメントたちが人間のように暮らす“エレメントの世界”。「エレメント」というあまりなじみのない存在を主人公に据えていながら、感情豊かに描かれるキャラクターたちが共感力抜群な本作にも、ピクサー作品が誇る「アニメーションの力」が発揮されている。

 監督を務めるピーター・ソーンは「小さい頃に母と一緒に『ダンボ』を見たときに、アニメーションで感情が明確に表現されているため、英語のわからない母も感情移入して泣いていたことをよく覚えています」と、幼い時に観た『ダンボ』の思い出を告白。

 続けて「また、私の親が経営する店には様々な国の人が来ていましたが、彼らは英語があまり話せない代わりに身振り手振りのボディーランゲージで会話をしていて、私はその光景にとても感動しました。これらの出来事があって私は動きや表情など様々な方法で感情を伝えられるアニメーションの力を感じ、感情をビジュアルで伝えることで言葉や国を越えて誰もが共感できるキャラクター作りにこだわるようになりました。そしてこのパワフルにコミュニケーションの取れる表現方法を本作にも取り入れたいと思ったのです」と、幼少期の経験がキャラクター作りに活かされていることを明かしている。

 これまでピクサーが生み出したモンスターやおもちゃなどのユニークなキャラクターも、感情表現をアニメーションで明確に描くことで国や年齢を問わず幅広い人々からの共感を呼び、世界中で愛され続ける存在となった。そのピクサーの意志を受け継いだ最新作『マイ・エレメント』も、火や水のキャラクターたちが新たな出会いにワクワクしたり、たまにうまくいかずに落ち込んだりと、身近に感じられる要素が多く描かれており、主人公エンバーとウェイドもピクサーならではの共感性の高さと愛され要素の詰まった魅力的なキャラクターになっている。

 アニメ映画マイ・エレメント』は、8月4日より全国公開。

映画『マイ・エレメント』(左から)ウェイドとエンバー (C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.