飛行機・客室乗務員・CA・キャビンアテンダント

飛行機に搭乗早々、男性客のリクエストを客室乗務員が拒否。その後も火花を散らせとんでもない結果を招いていたことを、『New York Post』など海外メディアが伝えた。


■搭乗直後の出来事

18日、ある男性がアメリカのジョン・F・ケネディ国際空港で、ガイアナ行きの飛行機のビジネスクラスに搭乗。頭上の荷物棚にバッグを収納するため「手伝ってください」と男性客室乗務員に声をかけたが、意外な返事に衝撃を受けた。

「いや、そのお手伝いはできません」「そんなことをするほど給料は払われていないので…もし気に入らないなら別の航空会社を利用すればいいですよ」と言い放ったのだ。

その言葉に驚く男性に別の乗務員が近寄り、荷物の収納を手伝ったという。


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■「ウェイター」と呼びトラブルに

その後、収納の手伝いを拒否した乗務員が男性に「お飲み物はいかがですか」と声をかけたが、腹を立てていた男性はトラブルを回避すべく乗務員を無視。しかし再び同じ質問をされたため、「いや結構ですよ、ウェイターさん」と答えたのだという。

これに憤慨した乗務員は、「ウェイターではありません」「僕の権限で空港に引き返すこともできるんですよ」と言い返した。男性も負けじと「あなたは神なのでしょうね、どうぞそうしてください」と返したそうだ。


■空港に引き返す結果に

すると、パイロットが機内アナウンスで「ジョン・F・ケネディ国際空港に引き返します」と告げた。到着後に男性は飛行機から降ろされ、当局の聞き取り調査を受けたあと解放されたという。

この件についてメディアの質問を受けた航空会社は、男性のことを「問題行動がありました」とコメント。そのせいで引き返すはめになったと説明した。

しかし男性はそれに猛反論し、「僕は席を立ったわけでもないし、口論したわけでもない」「互いの体に触れたわけでもない」と話し、乗務員のプライドが傷ついただけだと主張した。


■航空会社は謝罪も

その2日後、航空会社は男性に謝罪し、「引き返したことで多くのお客様の重要なプランに影響を与えてしまいました」として、男性に1万マイルを贈呈した。

また「より良い空の旅をご提供できる日を楽しみにしております」などと連絡したというが、男性は「受け入れる気はない」と話している。

なお影響を受けた他の客も補償を受け取ったというが、乗務員の主張など詳しいことは分かっていない。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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