爆撃機無人機で忙しいもんね。

サポート役としては参加する意向

アメリカの防衛産業大手であるノースロップ・グラマンは、現地時間の2023年7月27日アメリカ軍の次世代戦闘機計画(NGAD)において元請け業者としては参加しない意向を明らかにしました。

これは、同社のキャシー・J・ワーデンCEOが明かした内容で、いわゆる第6世代機と呼ばれる、NGAD開発プロジェクトには参入しないものの、パートナー企業としては参加したい意向のようです。2023年現在、同社はロッキード・マーチン製の戦闘機であるF-35ライトニング II」の胴体製造などを担当しており、その実績はあります。

今回辞退した理由に関して、ワーデンCEOは「私たちには、他に追求するべき軍用機や製品があります」としました。同社は、海軍の新型機開発に関しては競争の意思があることは変えておらず、現在、配備に向け開発を続けているB-21爆撃機に関しても計画に変化はありません。ほかにも同社は無人機ロケット産業などで様々なプロジェクトを抱えています。

2023年現在、第6世代戦闘機開発に関しては、イギリス、日本、イタリアが中心になって進めている「テンペスト」計画と、フランスドイツスペインなどの国が参加する「FCAS」計画が進行中です。アメリカに関しては現状、1国で独自開発をする方針で、ノースロップ・グラマンのように辞退がなければ、同国で戦闘機開発を行っているボーイングロッキード・マーチンに開発コンペを経て決まる見通しです。

これまでノースロップ・グラマンが公開していた第6世代機のイメージ(画像:ノースロップ・グラマン)。