株式会社徳間書店は、2023年7月31日(月)に京都大学教授で哲学者、NTT「京都哲学研究所」の代表理事を務める出口康夫氏による「AIと人間のあるべき関係」を問う『京大哲学講義 AI親友論』https://www.tokuma.jp/book/b630506.html を発売いたします。

★書籍冒頭の試し読みはこちらから

https://www.tokuma.jp/files/actibook/630506/

まもなくやってくると言われているシンギュラリティ技術的特異点)。ChatGPTなど生成AIの登場により、AIがよりリアルに感じられる時代となってきました。

そんな中、私たちはAIに支配されてしまうのか、それともAIが人間の奴隷と化すのか、と真っ二つに割れるAI論争に出口氏は新たな論点を放ちます。

なお、本書には「AIと人間は親友になれるのか」をテーマに座談会も収録。

ネリストには、『アダム・スミス――『道徳感情論』と『国富論』の世界』著者である堂目卓生氏(大阪大学)、大阪・関西万博にてシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を公開する石黒浩氏(大阪大学)、自動運転などの先進運転支援システムを研究する青木宏文氏(名古屋大学)といった豪華な面々が登場します。

「哲学」というまなざしを通して繰り返すさまざまな思考実験は、これまで人間が体験したことのない時代に向けて、AIとの付き合い方をあらためて考えることができます。

ここから先の未来、敵だとみなす前にAIと共存し、親友になるためにはどうすればいいのか。AIと人間の関係性の転換点となる今こそ読みたい一冊です。

  • 刊行記念イベント開催

1.『京大哲学講義 AI親友論』刊行記念トーク

京都大学人と社会の未来研究院」YouTube内で公開 https://www.youtube.com/@kuifohs

【ゲスト】安宅和人氏(慶應義塾大学環境情報学部 教授/Zホールディングス株式会社 シニアストラテジスト)

【日時】2023年8月中旬予定

※詳細は京大・人と社会の未来研究院ホームページ(https://ifohs.kyoto-u.ac.jp/)、Twitter(https://twitter.com/ukihss)、徳間書店書籍編集局Twitter(https://twitter.com/gakugei_tokuma)にてアップします。

2.オンラインセミナー『AI親友論』から考える個人、組織、リーダーのあり方とは

アルー株式会社ホームページ内で無料公開 https://service.alue.co.jp/seminar/683

【ゲスト】中村俊介氏(京都大学経営管理大学院 客員准教授/アルー株式会社 エグゼクティブコンサルタント

【日時】2023年8月22日(木)10:30~12:00

  • 著者プロフィール

出口康夫(でぐち・やすお)

京都大学副プロボスト、文学研究科 副研究科長、哲学専修教授、人と社会の未来研究院 副研究院長、京都哲学研究所代表理事。

二“人” の犬とともに京都に暮らす哲学者。大阪市生まれ。京都大学文学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程修了。

1996 年に「超越論的実在論の試み:批判期カント存在論の検討をつうじて」で博士(文学)の学位を取得。その後、名古屋工業大学講師、京都大学大学院文学研究科哲学専修助教授、准教授となり、2016 年に現職。親しい仲間とお酒を飲むことが大好き。

  • 本書<目次>

▼はじまり

▼第一講 「われわれ」としてのAI

「人間失業時代」は本当にやってくるのか 

「できなさ」にこそ人間の尊厳がある 

二つの「根源的なできなさ」 

「わたし」だけでは何もできない 

「できなさ」という「かけがえのなさ」 

WEターン:IからWEへ 

一人で考えたり、意志決定をすることはできない 

さまざまなWEターン 

▼第二講 さまざまなAI

AIバージョンアップ 

AI 0・0:自動的AI 

AI 1・0:自律的AI

AI 2・0 :目的設定AI 

AI 3・0 :自己目的設定AI 

AI 4・0 :道徳的AI 

人工的な「ひと」 

人間とは何か、人格とは何か 

「人間とは何か」問題のWEターン 

「われわれ」のよさ/悪さ 

われわれの責任、メンバーの責任 

人間が負う「未来責任」 

道徳的エージェント 

再び、AI進化論

▼第三講 AIは奴隷か

主人/奴隷モデル 

人の自由を侵すAIを開発してはいけない? 

技術の自由基準 

フェルベーク基準 

「仲間」ロボットは禁止? 

▼第四講 AIと自由

「自由」の多元性 

自律としての自由 

仏教思想に見られる「自在的自由」 

老荘思想における「自遊的自由」 

われわれの自由 

自由のWEターン 

「よいわれわれ」と「悪いわれわれ」 

さまざまな「全体主義的われわれ」 

「われわれ」の「やわらぎ」の自由

AIにとっての「やわらぎ基準」 

▼第五講 仲間としてのAI

共冒険者モデル 

「舟」のメタファー 

「共冒険者モデル」と「自由」 

フェローシップ 

空っぽ」が良い社会を生み出す

「のっぺらぼー」の同調圧力 

すべてを受け入れてこそ、WEターン社会へ近づく

悪い人も排除されないWEターン社会 

「WEターン社会」におけるリスクとリターン 

人間とAIロボットの「共冒険者モデル」 

共冒険者としてのAI・ロボットに認めるべき権利 

理由があれば廃棄処分は許される?

▼第六講 AIに倫理を装備する

AIを道徳化すべきか 

モラルベンディングマシーン 

二つの禁令 

当為性 

悪に開かれたAI 

AIディストピア 

二つの思考実験

悪行フィルター

権利の重みづけ

道徳的シンギュラリティと道徳的未熟者 

パラヒューマン社会へ 

▼第七講 親友としてのAI

「中身の壁」を乗り越えられるのか 

「親友」とは何か 

「弱さ」とは何か

死への脆弱性 

再び、共冒険へ 

「できなさ」と「脆弱性」 

AIビックバン 

▼座談会

AIと人間は親友になれるのか―パネリスト:堂目卓生+石黒浩+青木宏文+出口康夫

命を終えるとき、AIも「いい人生だった」と感じるのか 

ロボットはすでに人間レベルの意思決定ができる? 

AI=人工知能と解釈すること自体、大きな誤解 

コミュニケーションだけなら生身の身体は要らない

Webのなかで「われわれ」は拡張できる

真実にたどり着くには、専門にこだわらず越境すべき 

AIと人間は親友になれるのか

▼講義を終えて

  • 書誌データ

タイトル:京大哲学講義 AI親友論

著者:出口康夫

定価:1,815円(税込)

ISBN:978-4-19-865660-7

判型・ページ数:四六判、208ページ

電子書籍も同時発売

【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198656606

▼本書の冒頭試し読みはこちら

https://www.tokuma.jp/files/actibook/630506/?pNo=1

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