アーセナルが、ブレントフォード所属のスペイン代表GKダビド・ラヤの獲得を狙っているようだ。30日、『スカイスポーツ』や『アスレティック』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 20年ぶりの優勝を目指すプレミアリーグと久々の参戦となるチャンピオンズリーグ(CL)での戦いに向けて、今夏の移籍市場で積極補強を敢行しているアーセナル。ここまで推定総額2億800万ポンド(約378億円)を費やし、オランダ代表DFユリエン・ティンバーイングランド代表MFデクラン・ライスドイツ代表FWカイ・ハフェルツの即戦力3名を獲得している。

 そんなアーセナルが、今夏の“次なる一手”としてGKの補強に乗り出す可能性があるようだ。この度の報道で関心が明らかになったのが、ブレントフォードで絶対的守護神として活躍しているラヤ。現在27歳の同選手は2019年夏にブレントフォードに加入し、ここまで公式戦通算161試合でゴールを守っている。また、昨年3月の国際親善試合では、記念すべきスペイン代表デビューも果たした。
 
 報道によると、アーセナルイングランド代表GKアーロンラムズデールの“ライバル”となり得る選手の獲得を望んでおり、ラヤへの関心を強めているとのこと。セービング能力と足元の技術を兼ね備える実力者をスカッドに加えることで、正GK争いを活性化させたいと考えているようだ。現時点では水面下での交渉が続いており、アーセナルは正式入札に踏み切るかどうか検討を重ねているという。なお、アーセナルは以前からラヤの動向を注視しており、2020年夏には実際に獲得に乗り出していたようだ。

 ブレントフォードとの現行契約が2024年6月末までとなっているラヤに対しては、スイス代表GKヤン・ゾマーの退団が噂されているバイエルンも関心を寄せており、レンタルオファーの提示に踏み切ったことも報じられている。しかし、ブレントフォード側はこの入札を拒否した模様。また、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ラヤ自身もアーセナルへの移籍により強い興味を示しているようだ。

 なお、今夏の移籍市場でオランダ代表GKマーク・フレッケンを獲得したブレントフォードは、相応のオファーが提示された場合には、ラヤの売却に踏み切る可能性が高いという。各メディアの報道によると、ブレントフォードは評価額を4000万ポンド(約73億円)程度に設定しているようだ。

ブレントフォードで活躍中のスペイン代表GKラヤ [写真]=Getty Images