スシロー

回転寿司チェーン・スシローが、店内の醤油さしを舐めた少年に対して損害賠償を求めていた訴訟で、調停が成立してスシロー側が訴えを取り下げたことが1日、伝えられた。これをめぐり、ネット上ではさまざまな声があがっている。


■7月31日付で調停が成立

今年1月、岐阜市内のスシローの店舗で、客の少年が店舗の醤油さしの注ぎ口を舐めるなどした動画がSNSに投稿され、拡散された。

スシローの運営会社は、迷惑行為によって全国の店舗の信用を傷つけ、客が大幅に減少し、株価が下落したことで時価総額が1日で160億円以上下がったとして、今年3月に少年側に対して約6,700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。一方、少年側は「客の減少は同業他店との競合も考えられる」と訴えを退けるよう求めていた。

報道によると、7月31日付で調停が成立し、訴えが取り下げられた。双方の関係者とも、調停の内容については「答えられない」としている。

なお、岐阜地検はきょう1日、少年を器物損壊の非行内容で家庭裁判所に送致した。


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■「無罪放免ってこと?」

SNSでも大きな関心を集めていた問題だけに、調停の成立を受けて「しょうゆ差し」「調停成立」がトレンドワード入り。

ネットユーザーからは、「請求を取り下げって無罪放免ってこと?」「売り上げが落ちてそうなエリアなら醤油差し舐めても許されるという前例ができたわけか…」「加害者へ寛大すぎる終わり方をしてしまうのはよくない」と反発の声があがった。


■「調停成立」について説明する人も

ただ、あくまでも調停が成立しての取り下げのため、「調停が成立したからといって問題がなかったということではないです。示談金含め相当程度の金額がスシロー側に支払われることは間違いありません」「裁判しないってだけでさすがに示談金なりなんなりあると思うよ」「あくまで『調停成立』だからスシロー側が一切請求していない、というわけでは無いのだがそれすら理解していない人が多い」と説明する人も。

調停内容が非公開のため、「『調停成立』を無罪放免だと理解して怒り散らかしている人が相当数いるので、逆に『醤油差し舐めて訴えるぞと脅されても最終的には無罪放免になる』という方向に誤解を強化している可能性が」と推測する人も見受けられた。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

スシローが“醤油さし舐め少年”への訴えを取り下げ 「無罪放免ってこと?」怒りの声溢れるも…