農園芸のイノベーションカンパニーであるwelzo(本社:福岡県博多区/代表取締役社長 金尾佳文)は、九州大学をはじめとする産学連携コンソーシアム「みんなのサツマイモを守るプロジェクト-Save The Sweet Potato-(SSP)」において、第一弾となる最新のサツマイモ市場に関するレポート「南九州サツマイモ経済圏で起きている危機とは?-日本最大サツマイモ生産地・最前線から緊急レポート Powered by welzo」の発表イベントを、7月20日(木)17:00-18:00にイノベーションを促進させるVenture Cafe Tokyo(CIC/虎ノ門ビジネスタワー15F)にて開催しました。

 本イベントは、welzoが中心となってサツマイモ経済圏を救うために立ち上げたコンソーシアム「SSP」(https://www.savethesweetpotato.com/)が、より多くの人々に現状を知ってもらうこと、そして、本プロジェクトの賛同者・支援者を増やし、更なるサツマイモ基腐病(もとぐされびょう)に対する知恵やリアルな取り組みを増やすことを目的として実施しました。また、日本最大の生産地である南九州を中心にサツマイモ経済圏(焼酎産業)の維持・発展につながることを目指した産業PRも含め、開催しました。

 今回のイベントは、サツマイモ市場の最前線である鹿児島の薩摩酒造と小鹿酒造、東京大学発アグリテックベンチャー「CULTA」からそれぞれゲストを迎えて、南九州で起きている現状と本プロジェクトに関してのお話しをいただきました。「SSP」設立後初開催ではありましたが、当日のイベント会場では、さまざまなお客様にお越しいただき、オンラインでも多くの方々に傾聴いただきました。また薩摩酒造、小鹿酒造から提供された焼酎の試飲会では、実際に皆様にもお楽しみいただけたかと思います。

サツマイモサツマイモ経済圏に起きている危機に共感いただけた会社、団体の方々には、是非本プロジェクトに参画いただければ幸いです。

応募フォームはこちら 

https://forms.gle/qqDofY975YBLKnkM8

 

サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)とは

 2018年に日本ではじめて発症が確認された「サツマイモ基腐病」(以下、基腐病)。糸状菌(カビの一種)が原因で、感染すると葉や茎が枯れ、サツマイモが腐敗する病気です。サツマイモの産地である鹿児島・宮崎を中心に、基腐病がまん延しており、焼酎メーカーなどサツマイモに関わる産業に大きな打撃を与えています。

■本プロジェクトの目的

1.農家、焼酎メーカー、大学など分野を横断した知見の集約により、基腐病の知恵袋に

 基腐病に対する情報を共有し、サツマイモに関わるすべての人がつながることで、本コンソーシアムが基腐病の知恵袋となります。さまざまな角度から情報を集約・発信することで、基腐病から
サツマイモを守り、SDGs(Sustainable Development Goals)でもある持続可能な農業の推進により、食料安全保障を実現することを目指します。

2.いまだ解明されていない基腐病に対する「防除法」を研究・発信

 全国のサツマイモ産地でまん延する基腐病に対して、いまだ効果的な防除法は解明されていません。本コンソーシアムでは、農家、焼酎メーカー、大学などが連携し、防除法を研究・発信してまいります。

3.九州大学、スタートアップ含めた連携により、防除法や基腐病に強い品種の開発も視野に

 九州大学東京大学発アグリテックベンチャーのCULTAを含めた連携により、防除法の研究だけでなく、基腐病に強い新たなサツマイモの品種の開発なども視野に入れて、知見の集約や研究を進めます。

■プロジェクトリーダーのコメント

後藤 基文 / 株式会社welzo Biz Promotion Division 取締役

 まず、当イベントにご参加いただいた皆様、ベンチャーカフェの皆様、ご登壇いただいたコンソーシアム参加団体の皆様に感謝申し上げます。

福岡の会社でありながら、これだけ多くのお客様から注目いただけたのは、国民食であるサツマイモに対する関心の強さ、サツマイモ基腐病への興味の現れだと感じています。

 今回、南九州を中心に大きな被害を受けているサツマイモ経済圏の現状についてお伝えしました。

終息が見えない基腐病(もとぐされびょう)により、いまもなお、サツマイモ経済圏(特に焼酎産業)は、危機の中にあります。当イベントをきっかけに首都圏から全国に向け、我々の知恵袋サイトを波及させたい。今後、さらに、本プロジェクトにご賛同いただける支援者を増やすことで、更なる基腐病に対する知恵の集約やリアルな取り組みを増やしたいと考えています。ぜひ、多くの方のコンソーシアム参画をお待ちしています。

後藤 基文プロフィール

建築・外食などの事業会社を経てデロイトトーマツコンサルティングへ入社。中小企業のターンアラウンド(事業再生)、M&A業務に従事。地方・地域の中小企業・ベンチャー企業のさらなる成長の必要性を強く感じ、官民ファンドである地域経済活性化支援機構に転職。その後、事業再構築の当事者として中小企業経営者を支えるべく株式会社welzo(ウェルゾ)に入社。経営企画、広報ブランディング、新規事業(農業関連)、M&A、株式投資の責任者を務める。リブランディングの一環として2023年1月に社名変更・HPリニューアルを実施、同時に社内DXも推進中。また農業分野における様々な課題に対し、社内リソースを活用しながら社外との連携強化を積極的に模索している。

【株式会社welzo 概要】

食・農業を通して、持続可能な社会と人々の暮しを豊かにする商品やサービスを提供する、農業資材・家庭園芸用品・飼肥料原料を中心に取り扱う専門商社です。2022年で創業 101 年を迎えたニチリウ永瀬は、2023年1月1日をもって、「株式会社welzo」に社名を変更。BtoB を中心としたビジネススタイルを築き、国内に 19 拠点を置いています。社内外のビジネスパートナーと共創し、ITやAIの技術を活用しながら、日本が直面する課題にも積極的に取り組んでいます。



配信元企業:株式会社welzo

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