現地時間2023年7月31日の朝、レディー・ガガが米ラスベガスのパークMGM内のドルビー・ライブでの常設公演【Jazz & Piano】を再開することを発表した。8月31日から10月5日の間に12公演が行われる予定だ。

 ガガは、2019年1月に【Jazz & Piano】公演を開始し、より派手なポップ志向の【Enigma】と交互に実施してきた。前者が最後に開催されたのは2022年5月で、「Luck Be a Lady」、「Mambo Italiano」、「La Vie En Rose」、「Fly Me to the Moon」などグレート・アメリカン・ソングブックから選曲や、自身の「Bad Romance」、「Paparazzi」、「Born This Way」のジャジーなバージョンなどがセットリストに含まれていた。チケットの先行販売は現地時間8月1日より開始される。一般発売は米東部時間8月4日午後1時からとなる。

 ガガは友人であり、音楽における師だったトニー・ベネットが亡くなってから1か月未満で、ジャズを再び奏でることになる。先週末、ガガは、7月21日に96歳で亡くなったベネットに愛を込めたメッセージを送っていた。彼の死因は公表されていない。

 ベネットから温かいハグを受ける写真をインスタグラムに投稿したガガは、「私は永遠に友人を恋しく思うだろう。彼と一緒に歌い、レコーディングし、話し、一緒にステージに立つことができなくなるのは寂しい」と綴っていた。「トニーといると、私はタイム・ワープしたような人生を送ることができた。トニーと私には魔法のような力があった。自分たちを別の時代に移送し、一緒に音楽を現代化し、シンギング・デュオとして新しい命を吹き込んだ。でもそれは演技ではなかった。私たちの関係はとてもリアルだった」と彼女は続けた。

 ガガは2021年8月に、米ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの【One Last Time: An Evening with Tony Bennett and Lady Gaga】2公演でベネットとパフォーマンスした。これが彼にとって最後のライブとなった。彼女は、ベネットのアルバム『デュエッツII』に収録されている「The Lady Is a Tramp」で自身の音楽的ヒーローと初めてタッグを組んだ。2人は、2014年に『チーク・トゥ・チーク』と2021年に『ラブ・フォー・セール』という2枚のジャズ・スタンダード・アルバムもレコーディングしている。

レディー・ガガ、米ラスベガス常設公演【Jazz Piano】を2023年夏秋に開催