ダイレクトクラウドは、11月20日に法人向けクラウドストレージ「DirectCloud」の追加サービスとして、ChatGPTで社内文書を有効活用できる「DirectCloud AI」の提供を開始する。

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 DirectCloud AIは、DirectCloud内に保存されている仕様書・マニュアル・就業規則・利用規約などの社内文書をAIが解析し、業務効率を向上させるサービス。特定のフォルダーに入れた複数のドキュメントファイルに対して質問を投げかけ、的確な回答をDirectCloud AIが返す。そのため、すでに広く利用されているFAQチャットボットのように、事前に膨大な質問と回答のセットを作成して登録する必要はない。

 同サービスは、大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)を用いた生成AIであり、初期リリースとして、複数ファイルに対して自然言語で質問し、自然言語で回答を得る生成AIチャットサービスから提供を開始する。主な特徴としては、「Azure Open AI Serviceを使用」「API提供を行い自社システムに実装」「ユーザー数無制限で利用できるため費用対効果が高い」といった点を挙げている。

 具体的な利用シーンとして、FAQコンテンツの自動生成が可能となる。情報の整理がされているのに活用されていないマニュアルをDirectCloudの特定フォルダーにアップロードすると、DirectCloud AIが中身を解析し、FAQコンテンツを自動で生成する。チャットで質問を投げかければ回答が得られる社内システムとして利用する。これにより、すでに社内にあるデータを有効活用できる。

 また、カスタマーサポートを自動化することで、問い合わせに対して24時間365日自動的に応答し、エンドユーザーの利便性向上を後押しする。質問・回答のセットを作成する手間がなく、更新は対象ドキュメントをDirectCloudにアップロードするだけで行うことができる。

 価格は月額10万円。

「DirectCloud AI」提供開始