株式会社Ridilover(所在地:東京都文京区、代表取締役:安部敏樹、以下:リディラバ)と株式会社ボーダレス・ジャパン(所在地:東京都新宿区、代表社長:田口一成、以下:ボーダレス・ジャパン)が協働運営する、経済産業省主催の社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」の参加者を決定しました。本プログラムは、社会課題の解決を志す学生(18歳以上)を対象とし、2023年5月25日(木)~2023年7月2日(日)の募集期間で、のべ227名の方からプレエントリーがありました。

■「ゼロイチ」参加者紹介

「ゼロイチ」は、次世代を担う社会起業家を育成する官民連携のプログラムで、2023年4月に発足しました。対象者は、「社会課題の解決のために何かしら行動をしてきたが、もっと大きく社会を変えたい、『ゼロ』の中から社会を変える『イチ』を生み出したい」などの社会課題の解決に志を持つ、日本居住の学生(18歳以上)です。本プログラムでは、社会起業家を増やすことを目的に、「PROJECT1. 社会起業家アクセラレーションプログラム」と「PROJECT2. アントレプレナーシップ育成プログラム」の2つのプログラムを実施します。

「PROJECT1. 社会起業家アクセラレーションプログラム」における、エントリーシート提出必須の本エントリー数は97組、プレエントリー数は227名という結果になりました*1。公平な選考を経て、うち10組がゼロイチ「PROJECT1. 社会起業家アクセラレーションプログラム」に参加することが決定しました。

参加者は、解決したい課題への強い意思を持ち、これまでに何らかの行動を起こし、その手段として起業を目指す強い志を 持っていることや、社会性と持続可能な事業性の両面を現段階の計画で考えられているかなど、複数の審査項目で評価されました。

選考の基本方針には、社会的起業を真剣に検討しており、事業に説得性のあるビジョン・計画を有しているという点を掲げました。審査では、特に「人物」「行動」「計画」の3つの要素を考慮しています。

  • 「人物」:解決したい社会課題があり、その手段として起業を目指す強い志を 持っている

  • 「行動」:解決したい課題に対して旗振り役として取り組みたいという強い意志を持ち、その意思のもとに行動してきた経歴を持つ

  • 「計画」:対象とする社会課題を直接的に解決できる手段であるかの「社会性」と、市場性・収益性などを鑑みた持続可能性を考慮しているのかという「事業性」の両側面がある

今後、参加者は、合宿やオンラインプログラムなどで、社会課題解決に挑むビジネスのプロによる約7か月間にわたる伴走支援を通して、事業づくりを行います。

*1 本エントリー時にはチームで応募していた方を1カウントとし、名ではなく組数で算出しています。また参加者の中でも2組がチーム参加をする予定です。

【参加者一覧】

岡田洋之佑さん

桃山学院大学 国際教養学部 4年

テーマ:GHG排出削減

環境問題によって不利益を被る人がゼロになる世界を目指す。ドイツ留学中に環境ビジネスを学び、多くの活動家や起業家と交流。帰国後は経営を体得するため、スタートアップ2社のインターンに参加。内1社から参加した世界最大級の環境系ビジコンにて日本のTOP10に選ばれる。

桐谷晃世さん

立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 2年

テーマ:日本の事業承継

地域の経済を発展させ、各企業文化を継承できるような事業承継支援を目指す。事業承継の資格取得、M&A仲介会社でのインターン、事業承継の情報を発信するWEBメディア/事業承継ラボのディレクター、VCにてリサーチインターンに従事。

小谷瑞季さん
大阪大学 法学部国際公共政策学科 4年

テーマ:日本の教員不足解消

教員不足解消に取り組み、子どもが学校教育を通して自己効力感を持てる教育現場づくりを目指す。出前授業立案型インターンの業務代行サービス『Delivernship』を企画する。その提案活動の中で教員の自己効力感を高める重要性を知り、教員の勤務環境を改善する仕組みを試行錯誤中。

中村涼香さん
上智大学 総合グローバル学部 4年

テーマ:平和学習

平和学習を事業化し持続的な活動を目指す。地元長崎を拠点に高校時代から活動を実施。大学進学後にKNOW NUKES TOKYOを設立。学校や自治体での平和学習活動の傍ら、ICANのパートナー団体となり国際会議にも参加。

西郡琴音さん
既卒

テーマ:アフリカルワンダの雇用/貧困解消

アフリカでの貧困をなくすことを目指す。大学時代からテーマに関してイギリスや日本で学びを深め、ケニアトーゴを訪れて現地調査を実施。2023年にReady to Bloomを立ち上げ、ルワンダでの事業基盤づくりを開始。

古井茉香さん

早稲田大学 社会科学部 2年

テーマ:地方創生(地域再生)

地域の人口減少問題の解決を目指す。高校時代からまちづくりに携わり、青森県で教育格差解消を目指す学生団体LINDEALを創設。長野県塩尻市にて地域型インパクト投資の普及活動に携わる。

柳原沙紀さん

長崎大学大学院 2年

テーマ:東アフリカ諸国の雇用創出

ウガンダケニアでの雇用創出を目指す。大学在学中のトビタテ留学PJでケニアに9ヶ月滞在中、生まれた環境によって努力が報われないと現状への苦しみを抱える国民が多い状況を知る。その後、ウガンダ政府の「竹に関する戦略活動」に合わせて竹スイーツの会社を創立。現在は工房の設立に奔走中。

渡邊眞雪さん

米国の大学在学 2年

テーマ:ギフテッドの子どもたちの居場所づくり

ギフテッドでありながら発達障害も併せ持つ2E(twice-exceptional:二重に特別)の人を対象に、社会の物差しに当てはまりづらい子どもの唯一無二な部分を伸ばし、生きていて幸せだと感じる居場所作りを目指す。16歳から教育関連のNPO活動、学生団体の立ち上げ・運営などを行う。

伊東英祐、中野翔太さん

慶應義塾大学 環境情報学部 4年・3年

テーマ:獣害対策による食品ロス軽減

子どもから大人まで、人々の心と身体が充実するような「食や健康」についてアクセスしやすい社会づくりを目指す。獣害に悩む小田原市の現状を知り、罠猟師・NPO法人として活動する中で、鹿肉が廃棄物として処理されている現状と鹿肉の栄養素の高さに気づく。獣害による被害と鹿肉の食品ロスという課題の解決に向け、現場で日々奮闘。  

佐藤大稀、樋口大将さん

早稲田大学 商学部 4年・情報通信学科 4年

テーマ:プライベート空間での暴力の防止

プライバシーと安全の両立を実現させ、「人々が安全に笑顔で暮らせる社会」を目指す。ブロックチェーン技術を用いたプライバシーを侵害しない防犯カメラ開発に着手。教授や起業家、VCとの壁打ちを経て商品化に尽力。ブロックチェーン技術への理解を深めるために大学での研究開発、スタートアップ、新規事業コンサルを経験。

* 本プログラムは18歳以上の学生向けですが、応募時に案内しているように一部条件つきで既卒の方でも参加可能なプログラムです。

本エントリー97組にアンケートを実施したところ「既に起業をしている」が11%、「起業にむけて準備をしている」が51%で、社会課題解決に向けた何かしらの起業への取り組みを62%の人が、既に実施していることがわかりました。(右図参照)

また、起業に関してだけでなく、社会課題の解決において、実際に何かしらの行動をしている人が多く集まりました。

■運営事務局 各社コメント

エントリー期間を終えて振り返り、経済産業政策局 新規事業創造推進室長 富原 早夏氏は、以下のように述べています。

「社会課題の解決や新たなビジョンの実現と、持続的な経済成長をともに目指すインパクトスタートアップの創出は、課題先進国である日本にとって重要な機軸になっていきます。ゼロイチは、新たなスタートアップ支援の起爆剤として、社会課題に対して高い関心を寄せる学生さんたちにメッセージを届けてきました。実はこの事業を企画したのもまた、経済産業省の若手職員です。同世代だからこそ、今後を見据えて、本質的に必要な政策を創っていってくれると信じています。参加者の皆さんが、同じ想いを持つ仲間と時間・空間を共有し、時代の先端をひた走る社会起業家によるメンタリングを受けることにより、それぞれの道を切り拓くきっかけとなること、それによりインパクトスタートアップの裾野が拡大することを期待しています」

ボーダレス・ジャパン代表社長 田口一成は、以下のように述べています。

「『ゼロイチ』に、熱い想いを持った学生さんからのたくさんのエントリーがあり、大変嬉しく思います。エントリーされたすべての方が社会課題解決に本気に取り組まれており、それぞれの事業アイデアが実現した時には、間違いなくよりよい社会が実現されていくであろうと強く感じました。

今回選ばれた10組の社会起業への挑戦をサポートさせていただけることは、大変光栄です。本プログラムを通して、ボーダレスが持つ社会起業メソッドを余すところなく提供し、社会に希望を生み出す起業家として成長できる環境をつくっていきたいと思います」

リディラバ代表取締役 安部敏樹は、以下のように述べています。

「『ゼロイチ』の参加者となるために、227名のプレエントリー、97組の本エントリーがあり、大変多くの学生が『ゼロイチ』や社会的起業に関心を持っていることを、とても嬉しく思います。

社会課題解決の事業が育つためには、一人でも多くの人の挑戦が必要です。その挑戦により社会課題解決という土壌ができ、種が生まれ、木が生え、森ができていきます。その第1歩となる『ゼロイチ』参加者の皆さんを迎えられたことは、『ゼロイチ』にとっても社会的起業にとっても分水嶺であり、大きな期待を抱いています。これから、社会課題解決に向き合う同志として参加者とともに、社会的起業をさらに盛り上げていきたいと思っています」

<参考情報>

「PROJECT2.アントレプレナーシップ育成プログラム」について

  URL : https://01zeroichi.jp/program2/

社会課題の解決に関心があり、そのためにどのような行動をとるべきかを考える、幅広い学生を対象としたプログラムです。通年でイベントや講座などを定期的に開催し、起業家や経営者たちとのトークセッションやミートアップなどを通して、社会起業について触れる機会を提供します。また、社会起業家アクセラレーションプログラムの参加学生や社会起業家とのネットワーキングなど、新たなつながりができる場も提供することで、社会的起業に参加する学生コミュニティの拡大を図ります。本プログラムに選考はなく、社会的起業に関心のある学生はどなたでもご参加いただけます。

・ 参加方法:右記のQRコードよりLINE open chatにご参加ください。

定期開催されるイベント情報を受け取れます。

■「ゼロイチ」プログラム運営事務局について

株式会社ボーダレス・ジャパンと株式会社Ridilover(リディラバ)の2社協働で事務局を運営しています。

配信元企業:株式会社Ridilover

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